コスプレテーピングのやり方! 基礎知識と6つの基本テクニックを解説

手軽に顔の輪郭や目の形を変えられるフェイステーピング。キャラクターに似せるためのコスプレメイクでは必要不可欠なテクニックだ。
メイクのクオリティを上げるために知っておきたい、コスプレテーピングの基礎知識と基本のテクニック6つを解説しよう。
文:椎塚久世
モデル:桜崎つかさ
メイク:yurina
写真:山本哲也
テーピングの基礎知識
コスプレメイクで必要不可欠なフェイステーピング。
まずはテープの種類や貼るタイミングなど、基本的な知識から学んでいこう。
テーピングの種類
■リフトアップテープ
△ アシスト「リフトアップテープ(コスプレ用テーピング)」5m巻 1,078円(税込み)
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医療用の極薄フィルムをテープ状にした、コスプレテーピング専用テープ。
価格はやや高めだが、目立ちにくさはナンバーワン。ウィッグで隠せない頬やアゴなどへ使うならコレがおすすめ。
■キープポア
△ ニチバン「キープポア™」15mm×8m 330円(税込み)
【Amazon】https://amzn.to/3CgRoS0
ドラッグストアなどで買える、医療用の半透明テープ。透明絆創膏と呼ばれることも。
安価で長さもたっぷり。リフトアップテープよりやや厚いが、見えにくい部分ならこれでも十分目立たない。手で簡単に切れるのが便利!
■ポアテープ
ダイソー「ポアテープ」12mm×10m 110円(税込み)
100円ショップでもキープポアと同様の商品が売られているが、表面がツヤツヤなので撮影すると光ってしまいかなり目立つ。
ただ激安なので、隠れた部分に使うならこれで良いかも。不織布タイプのものもあるので探してみて!
スポーツテーピング用のテープじゃダメなの?
スポーツテーピングに使われる茶色いテープは、実際に貼るとかなり目立つので注意!
粘着力もかなり強いので、皮膚がデリケートな顔に使うのはおすすめしない。
テーピングするタイミング
素肌の方がしっかり貼り付くのでは?と思うかもしれないが、テーピングをするのはファンデーションなどのベースメイクが終わったタイミングがベスト。
肌の油分をティッシュで軽く取ってから貼ろう。
テーピングで目や顔の形を物理的に変えるので、アイラインやアイシャドウに取りかかる前には貼っておこう。
メイクがすべて終わってから貼ると、顔全体の印象が変わってしまうので注意!
テープは長めに使おう
テープはケチらず長めに使おう!
短いとはがれやすいので気をつけて。ウィッグネットの上までしっかり貼るのがポイント。
「でもテープは値段が高いし……」という人は、見える部分を半透明のテープ、隠れる部分を安いテープで使い分ければ節約できる!
このとき、半透明テープの端に安いテープをしっかり貼り付ければテーピング効果が落ちない。
テーピングをはがれにくくするコツ
せっかくテーピングしてもはがれてしまったら意味がない。はがれにくくなる方法をご紹介。
テープの角を丸くカットする
テーピングは、テープの角の尖った部分からはがれることが多い。
それを防ぐために、貼る前にテープの角を丸く切っておこう。
肌に直接当たる側だけでも十分効果があるのでやってみて!
肌全体を引っ張る
テープの端だけで肌を引っ張ろうとするとはがれてしまいがち。
シワがよってしまって見た目にも美しくないので、まずテープを肌にぺったりと貼り付けてから全体を引っ張ろう。
こうすることではがれにくく、見た目も綺麗に仕上がる!
アンカーテープを貼る
アンカーテープとはスポーツテーピングのテクニックのひとつで、サポート用のテープが動いたりはがれたりしないよう土台として貼るテープのこと。
まず、テープの始点になる位置に短いテープを横向きにしっかり貼る。あくまで土台なので、極薄フィルムの透明ばんそうこうなどを使ってもOK。
そのテープの上に、T字になるようテープを貼っていこう。
最後にまた短いテープを重ねて貼ったら完成!
水泳帽を使う
髪が長い人や毛量の多い人は、ウィッグネットが引っ張られて目が粗くなってしまい、うまくテープが貼り付かないことも。
ウィッグネットの上に水泳帽をかぶれば、表面がなめらかになりテープがしっかり貼り付く。
頭に貼った方のテープがはがれやすい人はぜひ試してみて!
テーピングのはがす時のコツ
テーピングをはがす時、めんどくさくてベリッ!と引っ張ってない?
肌荒れ防止 & たるみ防止のためにも、テープは丁寧にはがそう。

下から上へ向かってはがす
肌がたるんでしまわないよう、テーピングをはがすときは下から上へゆっくりとはがそう。
ちなみにメイク落としも下から上へこすると、たるみ防止になるよ!
専用はがし液を使う
テープが肌にくっついて、痛くてはがせない!
そんなときはむりやりはがさずに、メイク落としや専用のテーピングはがし液を使おう。
テープと肌の境目から染み込ませ、粘着力が弱まってからはがせば痛くない!
アシスト「はがすの助け隊」1078円(税込み)
【公式サイト】https://www.assist-wig.com/item/032049
基本のテーピングテクニック
気になる部分をカバーする、6つのテーピングテクニックを解説。
基本的にはこれがマスターできれば、あとは組み合わせるだけ。
引っ張る角度や強さによって印象が変わるので、鏡の前で練習してみよう。
①輪郭をシャープに
顔の輪郭をシャープにするのは、コスプレテーピングの基本テクニック。
男装コスプレの場合、ほぼ必ず使うので最初にマスターしておこう。
△ 耳たぶの前あたりの位置にテープを貼り、もみあげに沿って頭頂部へまっすぐ引き上げる。
②目を大きくする
女の子キャラや可愛い男の子キャラのコスプレで使える、目を大きくするテーピング。
メイクを工夫してもパッチリした目にならない!という時は、テーピングを駆使してみよう。
この方法だとまゆの位置も上がってしまうので、まゆを全剃りしている人向けのテクニック。
△ まゆのやや上を持ち上げ、目が大きく開く状態をキープするように引き上げる。
③ツリ目に見せる
ツリ目に見せるテーピングも、汎用性の高いテーピングテクニック。
テープで目尻から引っ張ると目が細くなってしまうので、ツリ目でも目の大きさをキープしたい人におすすめ。
△ 眉尻の横を斜め上に持ち上げ、耳の上から後頭部へ向かって吊り上げる。
④切れ長のツリ目
こちらは目が細くなってもいい人向けのツリ目テーピング。
元々目が丸いという人は、こちらのテクニックを使うとシュッとしたイケメンな目元になれる。
引っ張る方向を微調整すれば、糸目キャラにも使える!
△ 目尻から耳の上を通って横に引っ張る。少しだけ斜め上に引き上げるのがコツ。
⑤タレ目に見せる
こちらはタレ目に見せるテーピングテクニック。
下まぶたを引っ張るより、上まぶたの延長線上をたどって引っ張る方が自然で可愛いタレ目が作れる!
△ 上まぶたのカーブの延長線上から斜め下に、アゴを通って首まで引き下げる。
⑥ほうれい線を消す
年齢を重ねると気になってくるほうれい線。
どうしても気になる時はテーピングで解決してしまおう。
ただし、テープで引っ張りすぎないよう注意!
△ 頬骨のあたりを手で持ち上げ、ほうれい線が消える位置を斜め上に軽く引き上げる。
頬のあたりから斜め上に思い切りテープを引っ張ると、目尻も同時に引き上げられて細いつり目になってしまう。
カワイイ系のキャラをやる場合は目元も丸く仕上げたいので、引っ張りすぎには注意しよう!
テーピングテクニックを組み合わせてみよう
基本テクニックの組み合わせ例をご紹介!
もちろんこれ以外の組み合わせでもOK。
自分のなりたい顔、コスプレしたいキャラクターに合わせていろいろ試してみよう。
【①+④】キリッとツリ目なイケメン顔
1. 耳たぶの前あたりからもみあげに沿ってりんかくを引き上げ、アゴのラインをシャープな印象に。
2. 目尻の横をやや斜め上に後頭部方向へテーピング。
【②+⑤】大きなタレ目のキュート顔
1. 眉の上を指で持ち上げ、不自然にならない程度に目が大きく見える位置でテーピング。
2. 目尻の上まぶたラインを引き下げる。
【①+④+⑤】ミステリアスな糸目顔
1. まず顔の輪郭を整える。
2. 切れ長ツリ目の応用で、目尻から斜め上ではなく横に引っ張る。
3. 目尻の上まぶたラインを引き下げ、微笑んでいる感じを出す。


