目の形、りんかく補正!コスプレテーピングのやりかた決定版
手軽に顔の印象を変えられるテーピングは、もはやコスプレ時の必須アイテム。でもやりすぎると不自然だし、お肌への悪影響も気になる。そこでナチュラルなのに顔つきをガラリと変える整形テーピング術のご紹介!
text 椎塚久世 model 桜崎つかさ makeup yurina photo 山本哲也
テーピングの基礎知識
まずはテーピングの種類や価格、貼るタイミングなど基本的なところが知ろう!
リフトアップテープ
5m¥1080(アシストウィッグ)
医療用の極薄フィルムをテープ状にしたコスプレテーピング専用テープ。価格はやや高めだが、目立ちにくさはナンバーワン。ウィッグで隠せない頬やアゴなどへ使うならコレがオススメ。
キープポア透明ばんそうこう
8m¥311(ニチバン)
ドラッグストアで買える医療用の半透明テープ。安価で長さもたっぷり。リフトアップテープよりやや厚いが、見えにくい部分ならこれでも十分目立たない。手で簡単に切れるのが便利。
ポアテープ
10m¥108(ダイソー)
100円ショップでもキープポアと同様の商品が売られているが、表面がツヤツヤなので撮影すると光ってしまいかなり目立つ。ただ激安なので、隠れた部分に使うならこれで良いかも。
テーピングはいつ貼るの?
素肌の方がしっかり貼り付くのでは?と思うかもしれないが、テーピングを貼るのはファンデーションなどのベースメイクが終わって、アイラインやアイシャドウを入れる前のタイミング。肌の油分をティッシュで軽く取ってから貼ろう。テーピングで目や顔の形を物理的に変えるので、メイクが全て終わってから貼ると全体の印象が変わってしまうので注意したい。
テープの長さはどれくらい?
テープはケチらず長めに使わないとはがれやすいので気をつけて。ウィッグネットの上まで巻くようにしっかり貼るのがポイント。『でもテープは値段が高いし…』という人は、見える部分を半透明のテープ、隠れる部分を安いテープで使い分ければ節約できる! このとき半透明テープの端に安いテープをしっかり貼り付ければ、テーピング効果が落ちないので安心。
テープがはがれにくくする小ワザ
せっかくテーピングしてもはがれてしまったら意味がない。はがれにくくなる方法をご紹介。
テープを角丸にカットする
市販の湿布などでも角を丸くすることではがれにくくした商品があるのはご存知だろう。テーピングも同様で、角の尖った部分からはがれやすい。そこでひと手間かけて角を丸く切ってから使うとはがれにくくなる。肌に直接当たる側だけ角丸にすれば大丈夫。
肌全体を引っ張る
テープの端だけでなく、肌に当たる部分全てをしっかり貼ってから引っ張って貼る。テープの端だけを貼った状態で引っ張ると、肌にシワがよってしまい見た目があまりよろしくない。テープを肌全体に貼ってから引っ張った方が仕上がりもキレイで密着度もアップ。
アンカーテープを貼る
テーピングを始めたい位置に、まず短いテープを横向きにしっかり貼る。極薄フィルムの透明ばんそうこうなどを使ってもOK。その上に重ねてT字になるようテーピングを貼っていく。最後にまた短いテープを重ねて留める。スポーツテーピングのテクニック。
水泳帽を使う
髪の長い人や毛量の多い人はウィッグネットの目が粗くなってしまい、うまくテーピングが貼り付かないことも。ウィッグネットの上に水泳帽をかぶれば表面がなめらかになりテープがしっかり貼り付く。ウィッグ内のテープがはがれやすい人はぜひ試してみて。
はがすときも慎重に!
下から上へはがそう
少しでも肌のたるみを防ぐため、テーピングをはがすときは下から上へゆっくりとはがそう。ちなみにメイク落としも下から上へこすると、たるみ防止になる!
専用はがし液を使う
痛くてはがせないときは無理にはがさず、メイク落としや専用のテーピングはがし液をテープと肌の境目から染み込ませ、粘着力が弱まってからはがそう。
基本のテーピング6パターン
気になる部分をカバーする6つのテーピングテクニックをピックアップ。
テクニック1:りんかくをシャープに
テクニック2:目を大きくする
テクニック3:ツリ目に見せる
テクニック4:切れ長のツリ目
テクニック5:タレ目に見せる
テクニック6:ほうれい線を消す
注意!
ほうれい線を消そうとするあまり、頬のあたりから斜め上に思い切りテープを引っ張ると、目尻も同時に引き上げられて細いつり目になってしまう。特にカワイイ系のキャラをやる場合は目元も丸く仕上げたいので、ほうれい線ばかりに気を取られるとキツイ印象に変わってしまうかも!
組み合わせで理想の顔作り
基本のテーピングテクを組み合わせれば、どんな顔にもなれちゃう!
テクニック1+4を組み合わせてキリッとツリ目イケメン顔
テクニック2+5を組み合わせて大きいタレ目のキュート顔
テクニック1+4+5の組み合わせでミステリアス糸目顔
茶色いテープは使っちゃダメ!?
茶色いテーピングは「粘着力が強い」「安い」「後でレタッチするから」と愛用者は言うが…。
■そもそもスポーツ用の粘着力が強いテープをデリケートな顔へ頻繁に貼れば、悪影響が無いとは思えない。
■実際、テーピングごと皮膚がはがれてしまったり、傷跡が残るようなダメージを受けたケースも多い。
■テーピングとウィッグの重なった部分は、自然に見える細かいレタッチを何十枚も行うのが大変。
■友人と撮影した写真では、知らないうちにレタッチの手間をかけさせてしまっているかも!
■あえて誰も言わないが「テーピング目立ちすぎ…。怪我人みたい…。」と思われている可能性大!!
■テープを貼っている場所が目立つので「ここがコンプレックスです!」と周囲に宣言している状態。
もちろん茶色いテープを使うのは自由だが、透明テープに替えるだけでこれらがクリアできる。透明テープと併用すれば価格や粘着力の問題も解決する!
普通のテーピング
肌色に近いとはいえ、ウィッグで隠せないと非常に目立つ。
リフトアップテープ
マットな質感で、かなりアップに撮影しても目立ちにくい。
キープポアテープ
テープを貼っているのは見えるが、そこまで違和感はない。
注意
あくまでテーピングはコスプレ時にのみ使用しよう。肌荒れや、肌の血流に負担がかかる場合もあるので普段遣いにはテーピングは頼らないようにしよう。