【コスプレイヤー必見】「あわせ」撮影のマナー講座!気をつけたいNG行動&NGワードを解説

複数人で集まってコスプレ撮影を行う「あわせ」。楽しいはずの撮影だが、トラブルが起こってしまうこともしばしば。
知らず知らずのうちに、あなたも「やっかいコスプレイヤー」になっちゃってるかも?!
「あわせ」で気をつけたいNG行動&NGワードを解説!
文:椎塚久世
『COSPLAY MODE』2020年9月号掲載記事
そもそも「あわせ」とは?
コスプレでの「あわせ」とは、複数人で集まり撮影などを行うこと。
一般的には、同じ作品のキャラクター同士で集まることを言う。
2人以上なら「あわせ」になるが、大規模なものだと10人以上が集まる場合も。
そのような大型の「あわせ」は、XなどSNS上で参加者を募集することが多い。
いずれにしても「作品名+あわせ」(例:あんスタあわせ、ツイステあわせ)や、「テーマ+あわせ」(例:トリスタあわせ、ハーツラビュルあわせ)などの名称で呼ばれる。
自分は大丈夫?あわせ撮影でのNG行動
複数人が集まるあわせ撮影、独りよがりな行動をしていてはひんしゅくを買ってしまうかも?!
あわせを楽しくスムーズに進行するには、他の参加者への配慮を忘れず、マナーを守って行動することが大事。
NG行動がひとつでも当てはまったら注意しよう!
極端なコミュニケーションに注意
コスプレイヤーだってオタクだもの、コミュ力に自信あり!なんて人が少ないのはみんな分かっている。
それでも、会ってから帰宅時までマシンガントークで一方的にしゃべりまくったり、逆に会話を振られてもほぼ無言だったりと、極端なコミュニケーションをすると同行者が困ってしまう。
メイクや着替えなどの準備時間は集中したいタイプの人もいるし、撮影中に話しかけられても答えられない。
しゃべりすぎ、しゃべらなすぎには注意しよう。
そのオフショ、盗撮かも?
撮影するよ〜と声をかけず、休憩中や準備中の同行者を勝手に撮影するのは果たしてオフショなのだろうか?
誰に見せるわけでもないし個人で楽しむだけだからいいじゃない、という考え方もあるが、行為自体は盗撮と変わらない。
どうしてもガチのオフショットを撮影したいなら、同行者には事前に撮影OKかどうか了解を取っておこう。
SNSで愚痴るのは危険!
あわせに参加すれば嫌な目に遭うこともある。しかしそれをSNSで愚痴るのはちょっと待った!
特にあわせの参加者と繋がっているSNSで、見る人が見れば分かる状態で愚痴を投稿すればトラブルになってしまうことも。
嫌な目に遭わされた相手にひとこと言いたい気持ちは分かるが、それで相手が謝罪することは基本ない。
どうしても愚痴りたければ、SNSではないところでしよう。
ストップ!撮られ待ち
カメラマンなしでお互い撮りあう、というあわせの際にありがちなのが、他の人を撮影せずにひたすら撮られたがる参加者。
人数多めの大型あわせならそこまで目立たないのだが、3人程度のあわせだと誰か1人がカメラマン状態になってしまう。
撮った写真を後から見たら“撮られ待ち”さんの写真がやけに多い、なんてことも……
「いやいや撮るの下手だから」なんて言い訳せず、他の人も撮ってあげよう。
お客様気分で参加しない
撮影機材や大道具・小道具のセッティング、撮影後の片付けなどの際、自分の荷物整理やスマホチェックに夢中で何も手伝わない。
こんな行動は絶対NG!
あわせはみんなで協力して開催するもの。お客様気分で参加するのはやめよう。
「そう言われてもなにをしたらいいかわからないし……」という人もいるだろう。そういう場合は、まず主催の方や作業している方に「なにかお手伝いできることありますか?」と聞いてみよう。
手伝う気持ちがあっても、言わなければわからない。みんなで協力して楽しい撮影にするのが大切!
自分だけレタッチは失礼!
あわせの集合写真など複数人で写る写真、自分だけ完璧にレタッチしてSNSにアップするのはNG。
他の参加者がOKしていれば構わないのだが、そうでない場合かなりの高確率でトラブルの原因に。
他の参加者の分もレタッチするか、最初からスマホアプリなどでキレイに撮った写真をアップするかにしよう。
他の参加者は背景ではないので、「自分さえキレイなら良い」という考えはダメ!
貸し借りはトラブルの元
ものすごく仲良しなコス友でも、何かの貸し借りをきっかけに修復不可能なほど関係が悪化することがある。
衣装やウィッグを貸したのに返してくれない、イベント参加費を立て替えたのにいつまでたっても払ってくれない、などなど。
SNSだけで繋がっている友だちの場合、ブロックされたりアカウントを変更されたら追跡するのも難しい。
「貸して」や「貸すよ」は気軽に言わない方が◎。
言っちゃってない?あわせ撮影でのNGワード
撮影の合間にコスプレイヤー同士おしゃべりするのもあわせの醍醐味。
でも、知らず知らずのうちに相手を傷つけてしまっているかも?
親しき中にも礼儀あり、仲の良い友だちでもこんな言動はNG!
「また一緒に撮りたい!」と思ってもらえるよう、言葉には十分注意しよう。
「私バカなので」「空気読めないので」
例えば「私バカなので〜」「私、空気読めない人なので〜」という言葉。
謙遜や自虐のつもりかもしれないが、もし何かトラブルがあったときに「だから先に言いましたよね?」と開き直るのはいただけない。
それに「私バカなんで」と言われた人は「そうなんですか」と答えるわけにもいかない。
結果、あいまいに笑って聞き流したりすることになるのだが、メンドクサイ人だな……と思われる可能性大。
返答に困る自虐は、よほど仲良しじゃなければやめておこう。
「他の人と来たかった!」
イベントやスタジオ撮影が終わった後に言う「今日は楽しかった!」「また行きたい」、これは分かる。
しかし「他の人と来たかった!」という言葉、これはどうだろう。その日の同行者からしてみれば「私ですみません……」という気分になる一言ではないだろうか。
人によっては、なにか気に触ることをしてしまったのではないかと悩んでしまうかも。
悪気はなかったとしても、ちょっとデリカシーのない発言。心の中で思うだけにしておこう。
「友だちいないんです」
コミュニケーションが苦手なオタクが言ってしまいがちな「私、友だといないんですよ」。
実はこれ、言われた側は「あれ、私は友だちじゃないってこと?」と思ってしまう地雷ワード。
たとえ相手が初対面の人であったとしても、返答に困ってしまうので言うのはやめておこう。
また「あなたはあのキャラの方が似合う」と、相手がコスしていない別のキャラを推すのもNG。
言った本人はほめているつもりでも、「じゃあこのキャラは似合ってないってこと?」と相手が悲しい気持ちになってしまう可能性が。
わかってないのに「わかった!」
集合場所や時間など、なにかの確認連絡をした時に「わかった!」と元気よく返事をするのはいいことだ。
しかし「わかった!」と言っておきながら全然わかっていなかった、というパターンがよくある。
相手の言ったことがよく分からなくても、面倒だからととりあえず返事をしてしまう人が一定数いるようだ。
それを繰り返して遅刻や間違いが続くと信用されなくなってしまう。
わからないことがあったら素直に聞こう。
なんでもよくないのに「なんでもいい」
参加イベントや撮影スタジオ、アフターのお店を決める時に「なんでもいいですよ〜」と言う人。
本当になんでもいいならいいのだが、場所が決まりかけると意見を言いはじめる、なんて人もいる。
「なんでもいい(けど私が好きそうな場所にしてほしい)」なんて、相手はエスパーじゃないから分からないよ!
希望があるなら、後からではなく事前にきちんと伝えよう。
それに、みんながみんな「なんでもいい」と言ってしまうと、いつまで経っても決まらないことも。
自分なりに調べて提案してみるのも大切だ。
マナーを守って楽しい撮影にしよう!
複数の人間が参加するあわせの撮影。
仲良しのコス友も、初めましての人もいるだろう。
でも、楽しみながらいい写真を撮りたい!という思いはみんな同じ。
協力する気持ちと思いやりの心をもつことを忘れないようにしよう。
マナーとルールを守って、楽しいコスプレ生活を!


