【海撮影】曇り空でも海で映えるコスプレ写真を撮ろう! 撮影のコツを作例とともに紹介

せっかくの海撮影、曇り空でも諦めない! 曇り空でも映えるコスプレ写真を撮る方法をご紹介。

“ウユニ塩湖風”なリフレクション写真の撮り方や、空・海・砂浜の三分割構図についても解説しよう。

写真:山本哲也
モデル:よるる(@555yoru
COSPLAYMODE 2020年9月号掲載記事

目次

曇り空でも諦めない! 海撮影を攻略しよう

せっかくの海撮影、楽しみにしていたのに当日の天気が悪そう……なんてことない?

晴れじゃなくても海撮影は楽しめる! 曇り空でも映える写真を撮る方法をご紹介。

ロケーション紹介

九十九里海岸

JR東金線「東金駅」駅から約10㎞
国道126号線から東金九十九里有料道路を経由

※許可を得て撮影しています

日の出直後を狙って“青い”空を撮る

カメラ設定

シャッタースピード:1/200秒
絞り値:F14.0
焦点距離:24mm
ISO感度:1250

今回は日の出の時間帯を狙ってビーチへ繰り出し、時間とともに変化する海でポートレートを撮ってきた。

冒頭の写真は、日の出直後に日中シンクロで撮影したもの。

一面の曇り空でも、日の出直後は空が青く染まる。朝日に照らされた雲も相まって、雰囲気のある写真が撮影できた。

下の写真は、ストロボを焚かずに撮影したもの。

曇り空のせいもあって、ストロボの光がないと日の出直後の海は薄暗い。

 

 

ストロボ1灯で撮る! 日の出前〜後の4パターン撮影

海で撮影する時は、撮りたい写真によって撮影する時間帯が変わってくる。

それは太陽の位置によって海の表情が大きく変わるから!

今回は太陽の位置が低い、日の出の時間帯をメインに撮影を行った。

日の出前は真っ暗だが、日の出後は地明かりでも撮影可能な明るさに。

 

日の出1時間前

日の出前のビーチは真っ暗、怖いくらいの漆黒の海。

ストロボ1灯では被写体を照らすのがやっとの明るさだ。

もしこの時間帯に撮影する場合は、安全に十分注意しよう。

 

日の出

日の出のタイミングは、曇り空でも空が青くなる。

記事冒頭の写真もこの時間帯に撮影したもの。

 

日の出5分後

日の出からは、短時間で一気に明るくなっていく。

とはいえ、まだ薄暗い印象。

 

日の出30分後

日の出から30分もすると、暗さを感じない程度に明るくなった。

ストロボ設置図

上の写真はすべてストロボ1灯だけで撮影。

日の出前は真っ暗なので、被写体にストロボの光を直射している。

日の出以降の3枚は、上の図のようにストロボで逆光を作って撮影した。

太陽が出る時間や位置を把握しよう

屋外での撮影は太陽の光が頼りなので、良い光の時間帯や太陽の位置・角度を把握しておく必要がある。

特に海での撮影は、場所によって狙った写真が撮れない……なんてこともあるので注意が必要。

夏らしい青い空と海を撮りたい時は、海に向かって順光やトップライトがおすすめ。逆光では撮りにくいので気をつけよう。

水面のきらめきを撮りたい時は、太陽が低い位置にある時間帯を狙うといい。

東向きの向きの海なら朝、西向きの海なら夕方の時間帯がベスト。

△ 撮影時の日の出時刻は4時30分。4時前のビーチは真っ暗だ。

 

 

絞りを開放して光に包まれるような写真を撮る

カメラ設定

シャッタースピード:1/400秒
絞り値:F2.5
焦点距離:85mm
ISO感度:1250

晴天に比べて、曇り空だと圧倒的に光量が足りないのは事実。

しかし光が弱い分濃い影ができにくく、顔や肌がキレイに撮れるという利点もある。

どんよりとグレーがかった空は思い切って飛ばしてしまうのもアリ!

背景が飛ぶくらい絞りを開放し、ふんわりとした光に包まれるような写真にしてみよう。

あえて季節感を感じさせない、透明感のある写真を撮るのもおすすめだ。

△ 海は太陽を遮るものがないので、曇り空でも意外と明るい。弱い光だからこそ撮れる写真にチャレンジしてみて!

 

 

「空」「海」「砂浜」の三分割構図を意識しよう

夏の海を撮る場合、構図の中におさめたい背景要素は「空」「海」「砂浜」の3つ。

どれかひとつが欠けても海らしい写真にはならないので、必ず写真に収めるようにしよう。

その上で、この3つの要素のバランスを変えていくのがおすすめ。

△ 3つの要素のうち「空」を広くした構図。

△ 3つの要素のうち「砂浜」を広くした構図。

曇り空で分かりにくいが、空を広くした構図(上)と、砂浜を広くした構図(下)。

空を広くする場合は、ジャンプなど高さのあるポーズがおすすめ。手を上にあげたり、小道具がある場合は頭上で持ったりするのもよいだろう。

砂浜を広くする場合は、座ったり寝転んだりすると収まりがよい。被写体は立ったままで、小道具を手前に置いたり砂浜に文字を書いたりするのもおすすめだ。

 

 

砂浜で“ウユニ塩湖風”のリフレクション写真を撮ろう

カメラ設定

シャッタースピード:1/125秒
絞り値:F4.5
焦点距離:24mm
ISO感度:800

打ち寄せた波が引いていく時、砂浜に残った浅い海水が鏡のように反射する瞬間を撮ってみよう。

太陽が海面を照らしてくれる時間帯を狙うと撮りやすい。

今回の撮影を行った九十九里浜は東向きの海岸なので、早朝がベストのタイミング。

砂浜が平らでないと、他の条件が揃っていても綺麗に反射しないので注意!

被写体やカメラマンの足跡が波で消えるまで待ってから撮影しよう。

△ この写真のように、水面に波が立っていると鏡のように反射してくれない。

△ 太陽の光が差し込むポイントを狙うと、砂浜の輝きが分かりやすい!

 

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