どう染める？ 何で染める？ウィッグ染め比較GUIDE

色変え、グラデーション染め、ポイントカラー…ウィッグセットで悩みがちなウィッグ染め。染料や塗料別にウィッグの染まり方を比べてみました。

4色の毛で染めてみました

180度耐熱ウィッグのダークブラウン・ベージュ・グレーシルバー、ホワイト４色を用意。染め粉を使った染色には薄い色の方が当然発色が良いが、濃い色でもピンポイントカラーならペイントマーカーも使えることがわかる。

みやこ染コールダイ ホットECO

1コ550円で色数も豊富。30度以上のお湯で染まるコールダイオールもあるが、ウィッグ染色には85度以上のお湯染めのコールダイホットの方が染まりやすい。

薄い色のウィッグはよく染まる染料が色落ちしやすいのが難点

布用の染料なので、薄い色のウィッグには短時間の熱湯浸けでもよく発色する。ただ、ウィッグの毛に染料が染み込みにくいのか、染色後に色落ちしやすいのが難点。

みやこ染ポリエステルダイ

ポリエステル生地用の染料。1コ770円。ステンレス鍋などで90度以上の熱湯で加熱する必要があるが、合成繊維のウィッグの毛との相性は良い。

発色はコールダイホットと同程度だが加熱でしっかり色がつき色落ちもナシ

コールダイホットとほぼ同じ発色だが、付属の濃色促進剤を使いながらしっかり煮込むことで発色を保ち、染色後の色落ちがほとんどない。ただし色数が少ないので染め粉の混色が必要な場合も。

アシストウィッグ染めタロー

ウィッグ用液体染料。1コ880円。加熱が必要ではあるがアクリルパーツも染まる染料で、染め粉より染めムラが出にくいのがポイント。

加熱必須だが色落ちほとんどナシ。短時間で綺麗に染まってくれる

ウィッグ専用に開発されただけあり、布染めなどに慣れていない人でも比較的綺麗に加熱染めができる。色数も豊富で、液体なので混色もしやすくグラデ染めにも向いている。

油性マーカー

一般的な文具の油性マジック。100均のマジックでもOK。ネイル除光液を染み込ませたテッシュで滲ませて使うのもおすすめ。

ペンで毛を塗っていくだけでお手軽。ただし広範囲で染めるには根気がいる

お湯染めと違ってペンで塗っていくだけなので、一番お手軽な方法。淡色ウィッグの部分染め、襟足や根元の陰影染めには向いている。ただし、汗で色が流れ落ちることもあるので衣装によっては要注意。

ラッカースプレー

スプレータイプのラッカー塗料。500〜700円ほどで色数は豊富。使い方次第ではカチカチに固めた造型ウィッグには向いている。

黒や茶の濃いウィッグにもうっすら色は乗る。ガッチリ造型ウィッグを塗装する感覚で使うべし

染めるというより塗料を毛に乗せている状態。濃い色のウィッグにもこれなら多少は色が乗るが、塗料が乾くと毛がカチコチに固まる。一般的なウィッグ染めにはおすすめできないが、造型ウィッグの塗装には向いている。

毛先の着色や髪のハイライト表現に使えるとっておきアイテムテクニック

染料では染まらない濃い色のウィッグでも、部分染めならペイントマーカーやポスカのようなマーカーを使えば、
ピンポイントに綺麗に発色してくれる。

三菱ペイントマーカー

黒い紙にも高発色で字や絵を描けるマーカー。1本200〜400円。細いタイプなら色数も豊富。

黒や茶のウィッグにも色が乗る毛先や襟足のポイントカラーに

マッキーペイントマーカー

合繊生地や合皮にスイスイ描けるマーカーで、特に高発色の金や銀マーカーは模様描きで愛用するレイヤーも多い。1本300〜500円。

毛のハイライト表現にも使える高発色

▲白や銀を塗った上からなら、濃い毛色でも油性マーカーが多少発色する