チェンソーマン表紙風! カラーフィルターを使ったインパクト抜群なコスプレ写真の撮り方

チェンソーマンのコミックス表紙をイメージしたカラーライティングで、ひと味違ったコスプレ写真を撮ろう!
ストロボ3灯と7色のカラーフィルターを駆使したライティング術を、人気コスプレカメラマン・涼子が解説する。
写真・文:涼子(@ryoko_camera)
モデル:樹理穴dis子(@Juriana_disko)
イラスト:お米粒
COSPLAYMODE 2023年1月号掲載記事
チェンソーマンの表紙をイメージしたカラーライティング術
カラーリングやデザインがインパクト大な、漫画『チェンソーマン』のコミックス表紙。
今回は、この表紙をイメージしたカラーライティング術をご紹介!
使うのは、ストロボ3灯と7色のカラーフィルター。
チェンソーマンはもちろん、他作品のコスプレ撮影でも使えるテクニックを現役カメラマンが解説する。
[2巻表紙風]ピンク+緑のカラーライティング

F値:4
シャッタースピード:1/250
ISO感度:250
ホワイトバランス:5400
2巻の表紙は、人物にピンクの光が当たっているかのように描かれているのが特徴。背景のグリーンとのコントラストも印象的だ。
しかしコスプレ撮影でそれをそのまま真似すると、立体感がなくなってのっぺりとした印象になってしまう。
そこで今回は、オレンジを人物の後ろから当てることで立体感を補強。
イラストを再現したい場合、そのままマネするのではなく、写真として美しくなるようなライティングを選ぶことも大事だ。

A → 顔の陰がきつくならないよう、大きめのソフトボックスで人物にピンクを入れる
B → 顔の陰の部分と背景にブルーグリーンを入れる
C → 背景の一部にオレンジを入れる
[4巻表紙風]青+赤の技ありライティング

F値:4
シャッタースピード:1/250
ISO感度:250
ホワイトバランス:2500
青と赤のコントラストが目をひく4巻の表紙を再現。
光が届かない影の部分にも青色を乗せたいので、ホワイトバランスは2500K程度に調整。ケルビン設定ができない場合は、撮影した時に画面が思い切り青くなるくらいのホワイトバランスを使用してみて。
表紙を再現すべく顔には色を乗せたくないのだが、先ほど設定したホワイトバランスの影響で、無色のストロボを当てると青っぽく写ってしまう。
顔に当てるストロボにオレンジのカラーフィルターをつけることで、互いの色が打ち消しあってちょうど無色に!

A → オレンジのストロボにグリッドをつけ、照射角を絞って顔に当てる
B → 人物の一部と背景の半分に赤を入れる
C → 無色のストロボを、フェンスの網目の影を背景につけるようなイメージで遠くから当てる
[5巻表紙風]3色で作るカラフルライティング

F値:4
シャッタースピード:1/160
ISO感度:640
ホワイトバランス:5000
顔の一部に色が混ざりすぎない部分を作るため、ストロボに青のフィルターをずらしてつけて、半分だけ青い光になるよう調整。
このライティングは、パイプやフェンスなどがあってごちゃごちゃ&凹凸しているところを背景に選ぶのが大事!
凹凸に赤・青・黄の光が当たって、さまざまな色の影がつくことでカラフルな5巻表紙を再現。
平坦なところで撮影してしまうと、ただのきれいなグラデーションになってしまうので注意。
▲ 青のフィルターはストロボの半分にだけ付ける。

A → 下半分にだけ青いフィルターを付け、顔に当てる
B → 少し顔にかぶる位置で、背景に向けて左方向から黄色を当てる
C → 右方向、黄色のストロボと対称になる位置から赤を当てる
[8巻表紙風]黄+緑+赤の3色ライティング

F値:4
シャッタースピード:1/250
ISO感度:250
ホワイトバランス:5400
グリーンの背景に、黄色の題字と赤っぽい光が当たったかのように描かれた人物が目をひく8巻の表紙。
ストロボはすべて直射して、人物や背景のパイプなどの凹凸にパキッとした影を作る。そのうえで影に黄緑色が乗るよう、サイドからストロボを当てた。
色があまり混ざらず、それぞれがしっかりと独立した色味に仕上がるとそれっぽい印象に!

A → 被写体の左側から赤を入れる
B → 人物の陰に黄緑を入れるため、少し上気味からあてる
C → 少し遠くから黄色を入れる
[12巻表紙風]赤+緑のカラーライティングと構図

F値:2.8
シャッタースピード:1/200
ISO感度:250
ホワイトバランス:5000
12巻の表紙は、グリーンで描かれたビルに囲まれた赤い空が印象的なデザイン。
今回はコントラストの効いたこの背景を、細い通路の奥に被写体を配置することで表現してみた。
被写体手前の通路は全体を緑色にするため、カメラマンより後ろで緑のフィルターをつけたストロボを天井にバウンスさせている。
被写体の後ろの壁を照らす赤のストロボは、手前の通路に色が出てこないよう調節して置こう。
手前通路、被写体、背景と、パーツごとに分離してそれぞれをライティングするイメージで組むのがポイント。

A → 手前の通路エリア全体を緑にするため、天井にバウンスさせる。
B → 被写体の顔にオレンジを当てる。後ろにオレンジがいきすぎないようグリッドをつける。
C → 被写体の背景を赤くする。
カラーフィルターを使ったライティングで作品の世界観を表現しよう
今回は、チェンソーマンの各巻表紙をイメージしたカラーライティングを解説した。
たくさんの色を使う時は、ソフトボックスを複数使わずに、グリッドをつけて照射角を狭めた上で直射するのがポイント。
色が濁らなくなり、はっきりとした影をつけることができる。
なお、今回解説したライティングは表紙の完全再現ではなく、コスプレ写真として美しく成立するように工夫したもの。
顔をキレイに撮るポイントも合わせて解説しているので、ぜひ他作品のコスプレ撮影でも応用してみて!




