コスプレで水中撮影に挑戦しよう! 注意するポイントや必要なものを解説

独特の世界観を持つ写真が撮れる、水中でのコスプレ撮影。

水中撮影にチャレンジしてみたい方のために、気を付けるポイントや必要なものを解説する。

写真・文:AK( @AK_camera
モデル:まめ( @mame87cos )、まち子( @machiKO_tw )
COSPLAYMODE 2021年9月号掲載記事

目次

コスプレで水中撮影にチャレンジ

独特の浮遊感や光の揺らぎが表現できる水中でのコスプレ撮影。

いつもとは違う、一風変わったコスプレ写真が撮影できるのも醍醐味だ。

今回は水中撮影に初挑戦してみたいという方のために、必要なアイテムや撮影のポイントを解説。

安全には十分注意して、水中撮影にチャレンジしてみよう!

■使用した撮影スタジオ

スタジオ雫

水撮影や水中撮影、プロジェクター撮影など様々な特殊撮影が行うことができるスタジオ。

白ブース・黒ブースだけでなく、廃墟ブースでも水撮影ができる。

 

住所:東京都墨田区押上3-11-11 レジェンド押上 地下1階
電話番号:080-2212-1235
公式HP:https://studio-shizuku.com/
公式X:https://x.com/studioshizuku

撮影で気をつけること

■脱水症状に注意!

水中撮影を行う際も、必ず飲み物を用意しておこう。

水の中にいても脱水症状になるので要注意。

 

■ウィッグにヘアスプレーは使わない

一般的なヘアスプレーは、シャワーで洗い流せるようになっているので水に弱い。

ウィッグセットに使用してしまうと、水中でウィッグが崩壊してしまうことも。

耐水性のあるヘアスプレーを使うか、ゼラチンや寒天、ボンドなどで代用するのがおすすめ。

 

■衣装はゆるめに着よう

水中撮影で着用する衣装やBホルダーなどの胸潰しはゆるめにしておこう。

きついまま来ていると、水中でさらに息苦しくなってしまうので注意。

 

■ストッキングは不向き

ストッキング類は履かないほうが肌の質感や色が綺麗に出る。

水中撮影ではあえて素肌を出すのが◎

 

■メイクはこすらなければ大丈夫

メイク道具は普通のもので大丈夫だが、水中でこすらないように注意しよう!

マスカラやアイライナーは、お湯で落ちるタイプのものは使わない方が◎

 

■ウィッグは一度洗ったものを使おう

ウィッグはカットした後に一度洗うなどして、しっかり毛を落としておこう。

切った毛が残っていると、水中に舞って汚く見えてしまうので注意。

 

■下着の透けに注意

白っぽい衣装は水に濡れると透けやすいので、下着は透けない色を選ぶこと。

ベージュなど肌なじみが良いものがおすすめ。

撮影に必要なもの

・着替えの下着

・バスタオル

・濡れた服を入れる袋

・おもり

ダイバー用のベルト式ウェイトでも、普通のダンベルでもOK。自分が持ち上げられる重さであることが大事!

※スタジオに置いてあることが多いので確認してみよう

・LEDライト

環境光を消して撮るほうが、ストロボの出力も抑えられてオーバーヒートを防ぐことができる。

フォーカス用に調光ができるLEDや水中で使える防水のLEDがあると便利!

暗めの衣装だと反射しないので、白いオーガンジーを水に入れてメリハリをつけるのもおすすめ。

 

 

水中撮影のポイント

水中撮影で思い通りの写真を撮るポイントを、被写体(コスプレイヤー)編とカメラマン編に分けてご紹介。

水中撮影ではいつも以上に被写体とカメラマンの連携が大事!

撮りたいイメージや構図など、事前によく打ち合わせしておこう。

被写体編

■空気を抜きながらゆっくり水中へ

いきなり水中に潜るのはNG!

衣装を揺らして、空気を抜きながらゆっくりと入水しよう。

こうすることで、大きな気泡が写真に写り込んでしまうのを回避できる。

△ 空気が溜まらないよう、衣装を揺らしながらゆっくり水に入ろう。気泡が発生しないので綺麗な写真が撮れる。

 

■水に入る時は目を閉じて

水に入る時は目を閉じて、完全に水に浸かってからまぶたを開くようにしよう。

目を開けたまま水に入ると、コンタクトが取れてしまうので要注意!

 

■ウィッグはしっかり留める&手で抑える

水中撮影は、水の抵抗でウィッグが浮いてしまいがち。

いつも以上にしっかりピンで留め、撮影中もたびたび手で抑えるようにしよう。

 

■10秒くらい潜ったら息継ぎしよう

個人差はあるが、息継ぎまでの間隔を長くすると体力を消耗してしまう。

無理はせず、10秒くらい潜ったら息継ぎをするようにしよう。

撮影のタイミングも含め、カメラマンさんとよく相談しておくこと。

カメラマン編

■ストロボの写り込みに注意

ストロボを水槽の前面から被写体に当てるように置いてしまうと、アクリルにストロボが写り込んでしまうので注意!

反射しないよう、ストロボの配置には気をつけよう。

△ ストロボ配置の一例。被写体の顔付近をトップライト1灯で照らすと、水面から光が差し込んだ海の中のような写真が撮れる。

 

■ストロボのオーバーヒートに注意

モデルさんが水に潜っているうちにたくさん撮らなきゃ!と連写してしまうと、ストロボがオーバーヒートして綺麗な写真が撮れなくなってしまう。

息継ぎのタイミングもあるので、焦らずにモデルさんと息を合わせてゆっくり撮影しよう。

 

■レンズは24〜35mmくらいの広角気味がおすすめ

水中撮影ができるスタジオは、水槽の前が狭いことが多いので広角気味のレンズをがおすすめ。

前面のアクリルについた水滴はこまめに拭いて、水槽の中についた気泡はコスプレイヤーさんに取り除いてもらうようにしよう。

 

 

作例

水中撮影のポイントを抑えて撮影した写真を作例としてご紹介。

すべて同じカメラ設定で撮影しているので、ぜひ参考にしてみて!

カメラ設定
F値:6.3
シャッタースピード:1/100
ISO:400

△ 防水LEDを被写体が手に持った状態で撮影。光を抱いているかのような写真に仕上がった。

△ 少しあおり気味で、水面が画角に入るよう撮影。水面に被写体が反射して、神秘的な写真に仕上がった。

よくある失敗例

■気泡が写り込んでしまった

息を吐かずに潜ると、撮影中に鼻や口から空気が漏れ出て気泡が写り込んでしまう。

また、潜るときにしっかり衣装から空気を抜いておかないと、動くたびに細かな気泡が出てしまう。

 

■顔が暗くなってしまった

光があたってないところに潜ったり、光と逆の方向に顔を向けたりすると、水中なのも相まって顔が真っ暗に。

カメラマン側が潜ってほしい場所をしっかり指示するようにしよう。

 

 

水中撮影で唯一無二のコスプレ写真を

独特の世界観を表現できる水中撮影。

いつものコスプレ撮影とは気を付けるポイントが異なるので、今回紹介した内容を参考にチャレンジしてみてほしい。

くれぐれも無理はしないように!

水中ではいつも以上に体力を消耗するので、危ないと思ったらすぐに撮影を中断して休憩を取ろう。

 

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