白ホリで水撮影に挑戦しよう! 撮影のコツやカメラ設定を作例とともに解説

黒ホリのイメージが強い水撮影。実は白ホリでも綺麗に撮れるって知ってた?
白背景で行う水を使ったコスプレ撮影のやり方を、作例とともにご紹介しよう。
写真・文:AK( @AK_camera )
モデル:まめ( @mame87cos )、まち子( @machiKO_tw )
COSPLAYMODE 2021年9月号掲載記事
白ホリで水撮影をしてみよう
コスプレでの水撮影といえば黒ホリ!という方も多いだろう。
だが実は白ホリでも水撮影は十分に楽しめる。ストロボが小さくても、被写体が潰れずに撮れるからだ。
今回はカメラを三脚に据えて、少人数での撮影でもできるような撮影方法をご紹介。
水撮影の基本も解説するので、ぜひ参考にしてみてほしい。
スタジオ雫
水撮影や水中撮影、プロジェクター撮影など様々な特殊撮影が行うことができるスタジオ。
白ブース・黒ブースだけでなく、廃墟ブースでも水撮影ができる。
住所:東京都墨田区押上3-11-11 レジェンド押上 地下1階
電話番号:080-2212-1235
公式HP:https://studio-shizuku.com/
公式X:https://x.com/studioshizuku
防水グッズで機材を守ろう
水を使った撮影で気をつけたいのが、機材の浸水。
撮影中にシャワーを使ったり水を撒いたりするので、カメラはもちろんストロボも濡れないよう対策が必要だ。
今回、カメラには屋外撮影などで使われる防水カバーをかけた。
水の表現は大きくふたつ
水を使った撮影では、大きく分けてふたつの表現ができる。
■水が流れるような表現
撮影ブースの床に勢いよく水を流し、その水の流れをカメラに収める。
■水滴が散らばったような表現
モデル付近に水を撒き、水滴が散らばった瞬間をカメラに収める。
どちらで撮るかは撮りたいイメージ次第。
それぞれの撮り方を解説していこう。
水が流れるような写真を撮る
シャッタースピード:1/100
F値:6.3
ISO:400
流れる水の形を撮るには、勢いよく流して水の流れを作る。そしてタイミングよくシャッターを切るだけ!
シャワーの水圧でできた波紋をカメラに収めるのもアリ。水の形を何度も試して、納得の行く表現を目指してみよう。
被写体は立っていてもしゃがんでいても寝そべってもOK。
△ こんなふうに、シャワーで水紋を作るのもあり。立って撮影する場合は、足元が入るよう引きの構図にしよう。
水滴が散らばったような写真を撮る
水滴が散らばったような写真は、基本的に手桶やタライで水を撒いて撮影する。
ひとつとして同じものはないのが醍醐味!
水の撒き方やシャッタースピードによっても表情が変化するので、色々試してみるのが◎。
シャッタースピード:1/200
F値:8
ISO:80
水の撒き方
被写体をなるべく濡らさないよう、被写体の前で水をクロスするように撒くのがポイント。
被写体の前方に斜めに水飛沫が写れば成功だ。
被写体が濡れても大丈夫な場合は、思いっきり水を当てて撮影するのもあり!
△ 細かな水滴を作りたい時は、目が荒めのザルや穴あきおたまを使うのがおすすめ。
撮り方のコツ
水の動きはシャッタースピードよりストロボで止めるようにする。
コツは、スタジオのライトを消してストロボだけで光を作ること。水滴にもピントが合うよう、F5.6〜F8くらいで撮ろう。
置きピンにして水を撒いた瞬間にシャッターを切るだけなので、少人数でも撮影できる。
被写体に少し暗めに光が当たるようにして、左右から水に照射するストロボを用意する。
水を照らすストロボは照射角をなるべく狭くして、水が一番明るくなるような設定にしてみよう。
また、背景と被写体の距離を十分に離すことも忘れずに。
スタジオのライトを消さず、環境光がある程度見えるような露出設定にすると、水の躍動感を消さずに撮影できる。
作例
△ 床に浅く水を張って水面ギリギリから撮ると、水面の反射が美しい一枚に。コツは水面にストロボが直接反射しないよう、上の方を照らすこと!
シャッタースピード:1/200
F値:5.6
ISO:100
△ 水を散らして投げると、丸い水の塊が浮遊しているような一枚に。水魔法の表現にもおすすめ!
シャッタースピード:1/200
F値:8
ISO:200
△ 足で水面を揺らして波を作ると、水の波紋が美しい一枚に。写真のように、被写体には座るか寝転んでもらおう。
シャッタースピード:1/200
F値:5.6
ISO:64



