カラーペーパーを使ったコスプレ写真の撮り方! 綺麗に撮れるライティングのコツを解説

カラーペーパーを使って、おしゃれなコスプレ写真を撮ってみよう!

初心者向けのライティング術を、カメラ設定とライティングの構図もあわせて紹介する。

モデル:倉地那侑( @nayupettan
撮影・文:涼子( @ryoko_camera
COSPLAYMODE 2023年1月号掲載記事

目次

カラーペーパーを使ったコスプレ写真の撮り方

撮影スタジオによっては、有料で貸し出していることも多いカラーペーパー。

キャラクターのイメージカラー・担当カラーを使って撮影してみたい!という方のために、真似するだけでOKなライティング術をご紹介!

教えてくれたのは…
涼子
涼子
【X】@ryoko_camera

スタジオでのカメラマンサービスや宣材撮影、ストロボライティング講座などを行っている。

X(旧Twitter)でのライティングレシピツイートが人気。

基本編「影をコントロールする」

カメラ設定
F値:F4
シャッタースピード:1/320
ISO感度:200
ホワイトバランス:4800

人物を綺麗に撮影しようとソフトボックスを使用した場合、下の写真のように人形と分かる程度のぼやっとした影がついてしまう。

ハッキリしない影がつくと、せっかくのカラーペーパーのパキッとした雰囲気が損なわれてしまう。

NGカット

ソフトボックスを使用して撮影した写真。ぼやっとした影がついてしまい、カラーペーパーの良さが失われてしまっている。

意図的にそういった影を付ける場合以外は、ソフトボックスの使用は控えるのがおすすめ。

黄色などのビタミンカラーは特に注意しよう。

ライティング構図

何もつけないストロボを直射する。被写体は背景に近めでストロボは離し気味の方が、よりハッキリした影がつく。

黄色などの明るいカラーの場合は、全体が明るくなるようにしたほうが似合うため、周辺光量が落ちないように照射角を広めにするのがポイント。

真夏の光をイメージしてライティングする。

影をつけないことでキレイな仕上がりに

カメラ設定
F値:F5.6
シャッタースピード:1/320
ISO感度:125
ホワイトバランス:4800

影が入らないフラットなライティングをしたとしても、下の写真のように背景にほんのり人物の影がついてグラデーションが入ると、なんだか少し安っぽく感じてしまう。

上の写真のように背景が完全に均一になることで、カラーペーパーのくすんでない綺麗さを出すことができる。

NGカット

うっすら影がつくことで、背景のカラーペーパーがまだらに見えてしまう。

ライティング構図

両方の斜め45度からほぼ同光量であてる。

影ができるだけつきにくいよう大きめのアンブレラを使ったが、もちろんソフトボックスでもOK。サイズが大きめのものを使用する。

重要なのはライティングよりも立ち位置で、背景から少し離れると背景にもきれいに光がまわりやすいため影がつきにくい。丁度いい位置に調整をしよう。

応用編「色やハイライトを追加する」

カメラ設定
F値:F3.2
シャッタースピード:1/320
ISO感度:125
ホワイトバランス:4800

カラーペーパーだからといって、後ろからのライティングができないわけではない。

被写体に少し前に出てもらって、斜め後ろからハイライトを入れることで、明るいイメージで立体感をつくれる。

ライティング構図

A → 被写体の顔にあてる。大きめのアンブレラをつけている。

B → 強めの光量でハイライトを入れる。

 

カメラ設定
F値:F5.6
シャッタースピード:1/800
ISO感度:125
ホワイトバランス:4800

顔色はもとの色味を残し、それ以外の部分にほんのり紫を入れる。

暗いところにしか色が入らないため、Aのストロボをあてた時点では周辺は結構暗めになっている。

ライティング構図

A → グリッドをつけたストロボを直射。顔の周辺は明るくそれ以外は少し暗くなるようにする。

B → 身体全体に紫色を入れるためのストロボ。できるだけ影をつけないようにするため、大きめのアンブレラをつける。

1枚のカラーペーパーで色味を変える

カメラ設定
F値:F4
シャッタースピード:1/250
ISO感度:200
ホワイトバランス:4800

カラーペーパーでも左右から入れる色の違いで、違ったイメージを楽しむことが出来る。

今回は、下の写真のオプティカルスヌートを使用して四角や三角の光を抜くことで、色が入らずにもとのカラーペーパーの色が残る部分を作った。

元の色が少し薄めのペーパーを選べば、このように別の色を入れて楽しむことも可能。

光で形をつくるこちらの製品は、Amazon等で2万円程度で購入可能。


【Amazon】https://amzn.to/44klfm3

ライティング構図

A → 顔の部分に四角の光をあてるストロボ。

B → 体より下に三角の光をあてるストロボ。

C,D → 色を入れるストロボ。カラーフィルターをつけて直射。

カラーペーパーを使った撮影にチャレンジしてみよう

手軽にオシャレな撮影ができるカラーペーパーだが、コツを掴まないとイマイチ感が出てしまう。

濃い色のカラーペーパーに強い光を当てると白っぽくなってしまい、それが少し安っぽく見えてしまうことも。

薄い色のカラーペーパーをライティングで薄暗くするなどして色味を調整すると、きれいな色味が出るのでおすすめ!

カラーペーパーは影の部分にペーパーの色味が入るので、影をうまく作ればそれだけでオシャレな写真に仕上がる。

背景には、ぼやっとした影を付けずに境目をくっきりさせるのが似合うので、ぜひマネしてみてね!

 

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