コスプレイヤー326名に聞いた! コスプレウィッグはこれで選ぶ
コスプレイヤーならきっと気になる、ウィッグの選び方やメーカーの選び方。
コスプレイヤー326名に聞いてわかった、リアルなコスプレウィッグ事情をご紹介!
COSPLAYMODE 2022年9月号掲載記事
コスプレイヤー326名に聞いた、リアルなコスプレウィッグ事情
コスプレ専門のウィッグメーカーは日本国内だけでも十数社。各社何百というカラー数と、何十種類のレングスやスタイル数。
これだけのアイテムからチョイスできるなんて、令和のコスプレイヤーは幸せ者!と思いきや、みなさん言いたいことが多々あるようで……
イベント会場での取材の際に、さまざまなジャンルで活動しているコスプレイヤー326名にコスプレウィッグ事情を聞いてみた。
ウィッグは何を基準に選ぶ?
まずキャラの髪色を確認し、一番近しいと思うウィッグを決める。
毛の量や質も重要視するが、加工のしやすさもポイントのひとつのようだ。
毛量は多い少ないは、好みだけでなくスタイリングによっても変わってくる。
そして意外に思ったより価格にはこだわっていない。サイズ感や被りやすさで、メーカーの好き嫌いなどの意見もあった。
よく利用するウィッグメーカーは?
アシストとクラッセを一番と二番で指定したコスプレイヤーが9割を占めた。
人気を二分するメーカーだが、アシストは圧倒的なカラー数、選ぶ基準を色味ファーストとするコスプレイヤーが集まってくる。
Basic・Basic+・Premiumの3カテゴリーでおよそ885の形と色。
BasicやBasic+は価格も安く、ウィッグパーツも多種用意されているため、「まずはアシストから」というコスプレイヤーが多いようだ。
クラッセは加工のしやすさで人気があった。アシスト同様ウィッグパーツも豊富に揃っており、「私はクラッセ派」というコスプレイヤーも多い。
スワローテールは「ツヤ感が好き」という声が多かった。
また手間や送料の問題もあり、同じショップで全て揃えたいという声も。その決め手となるのがショップの品揃えにあるようだ。
毛量が多すぎると加工に手間どってしまう。
アシストのBasicは適度な毛量で、初心者にも扱いやすい。Basic+は前髪が長め。男装であればほぼ加工なしでいける!
毛量を求めるときはPremiumがおすすめ。
ネット通販と店舗、どちらを利用したい?
多くがネット通販で注文をしているのに、「利用したいか?」と聞くと「店舗」と答える人が8割以上を占めた。
近隣に店舗がないだけで、本心は見て触って、アドバイスも受けて選びたいようだ。
自分でウィッグのカット&スタイリングをしている?
4分の3程度の人がウィッグを自分でセットしている。「しない」の答えは「できない」とほぼイコール。
知人に依頼もするが、受け渡しや費用の問題もあり、購入メーカーにお願いできるパターンが一番良いとの声も。
ヘッドトルソーはどんなの使ってる?
等身サイズの肌色トルソーは3000円ほどするため、まずは百均屋でも1000円程度で買える、発泡スチロールトルソーを使用している。
ただ軽すぎたり頭サイズも小さいので、買い替えたいという人が多い。
自宅ではウィッグをどうやって保管してる?
購入時の細長い透明袋に保管用のネットに入れてから「戻す」というのが主流。
積み上げるとわからなくなるので、クリアケースに入れたり、衣装と一緒に保管する人も。
トルソー保管も少なからずいた。
数字で見るコスプレウィッグ事情
多くの人が「よくわからない」「覚えていない」と言いながらも、結構細かく答えてくれた。
新しいWigは平均月1個で購入。
一方お役目御免のWigはコスプレ歴に比例するようで、十年選手だと120個となる。
ネット通販でも実店舗でも、Wig選びに要する時間は楽しいようで、両方ともあまり変わらないのがおもしろい。
カット&スタイリングは2時間が集中の限界だとか。
コスプレイヤーに聞いた! 私はコレでウィッグを選ぶ
「アシスト」の商品開発担当者に聞いてみた!
コスプレモード(以下、COS):アシストは今年で開業16年なのですね。ウィッグ業界って大きく変わりましたか?
ふじまあゆみ(以下、ふじま):私もいにしえのコスプレイヤーなので実感してるのですが、ウィッグの値段って十数年前に比べると半分以下になりましたよね。5〜6千円があたり前だったのが、今は2〜3千円くらいです。
COS:新しいウィッグを開発して販売するまで、どれくらいの期間がかかりますか?
ふじま:新しいスタイルの髪型を生産して、ネットや店頭に並べるまで最速で3ヶ月です。
COS:コスプレイヤーからウィッグのワガママをぶつけてもらいました。ハチャメチャな願望もあるのですが、いかがですか?
・千円均一祭りしてほしい!
・どんな田舎でも翌日配達!
・ピザみたいにふたつめ無料!
・全県に店舗あり!
・お湯で3分カール出来上がり!
・一瞬で染まる!
・絶対にからまない!
・リアルな生え際を再現!
・バンスなしのツインテール!
・自分の頭サイズのヘッドトルソー!
・肌色合わせできるサンプル!
・人間がかぶった見本ほしい!
ふじま:アシストのウィッグは税抜き990円からあります。一部地域を除いて翌日配送ですし、二個目無料というわけにはいきませんが、いつでも二個目半額です。
生え際パーツもピンポイント用で多色用意しています。ツインテールやポニーテールもバンスなしの一体型があります。頭の大きさがリアルなトルソーもあるんですよ。
COS:アシストは送料無料対策として同梱するとき、サポートアイテムが揃っているのが良いという意見がありました。いま人気のサポートアイテムって何ですか?
ふじま:ウィッグの下に巻く「ウィッグホールダー」や男装をさらにかっこよくする「まきぺた」が人気ですね。
地毛が長い方用のウィッグネット「ロングヘアタイプ」や熱中症対策にも効果的な「ひんやりウィッグネット」も、猛暑のこの夏、たくさんご注文いただいています。
COS:キャラウィッグやふかし済みウィッグは発売しないのですか?
ふじま:キャラの公式ウィッグは、初音ミクを始めアニメ系などいくつか製作販売しています。ふかし済みは「加工特化ウィッグ」がそれに当たります。
COS:最後に、800色を超えるスタイルとカラー。ネーミングってどうしているのですか?
ふじま:以前はご多分に漏れず、英語やフランス語のかっこいい言葉を使ってましたが、最近ではそれらの言葉も尽きたのでノリでつけてます。
こっそりと流行りの作品タイトルのイメージを混ぜこむのはいいのですが、ネタがつきるとスタッフの名字を英訳してつけたりしています(笑)。
COS:貴重なお話、ありがとうございました!
自分にぴったりなコスプレウィッグを探してみよう
ここ20年ほどでコスプレウィッグは品質がかなり向上し、使いやすく、価格は驚くほど安くなった。
今回はコスプレウィッグについてユーザーから様々な要望を募り、それをメーカーにぶつけてみたが、やはりと言うべきか、すでにアイテムや価格面でも要望に応えてくれるサービスが存在していた!
インターネットやSNSで、購入前にいろいろな情報を仕入れておくことが肝心だ。