コスプレ衣装のサイズを直す方法! 簡単な6つの手直しテクニックを解説

市販の衣装を買ったら、なんだかサイズが合わない……

そんな時は、ちょっと手直しするだけでフィット感がぐっとアップ!

裁縫が苦手な人でも簡単にできる手直し術で、衣装を自分のサイズに合わせてみよう。

文:椎塚久世
イラスト:ちは
COSPLAYMODE掲載記事

目次

ボトムのウエストを調節する方法

ボトムのウエストがキツくてはけない! ゆるくて脱げちゃいそう!

そんな体に合わないウエストを、縫わずに補正するワザをご紹介。

素人がボトムで調節できるのはウエストサイズくらい。

それ以外の部分でサイズダウン・サイズアップするのは少々難しい。

よく動く部分なので縫い目の耐久性も重要。

ボトムが全体的にキツすぎる、ゆるすぎる場合は買い直したほうが無難!

ウエストがキツい時の対処法

ウエストがキツいときに使えるのが「ウエスト調節フック」。

小さな布の表側にはホックの輪、裏側にはフックがついていて、大体3cmくらいウエストを伸ばすことができる。

ちなみにボタン用の調節アイテムもあるので、ボタンタイプのボトムが多い人はそちらがおすすめ。

ファスナーが少し開いたままになるので、上着で隠せる時だけ使うようにしよう。

■用意するもの

・ウエスト調節フック

 

1. 調整フックをセットする

元のボトムのホックの輪に「調節フック」のフック部分をひっかける。

 

2. ホックをかける

「調節フック」についているホックの輪に、元のボトムのフック部分をかける。

ウエストがゆるい時の対処法

ウエストがゆるいときに使えるのが「安全ピン」。

安全ピンがひとつあれば、あっという間にウエストを小さくできる。

あくまでも応急処置なので、余裕があるときにホックを付け替えて。

■用意するもの

・安全ピン

 

1. 裏側から安全ピンを使う

ホックの輪が欲しい位置に、生地の裏側から安全ピンを刺す。

 

2. ホックをかける

元のホックの輪を無視して、安全ピンにフックをかける。

 

 

トップスを調節する方法

サイズが合わないと悪目立ちしてしまうトップス。

ありがちな4つのケース別に、衣装を調節する方法をご紹介!

肩パッドが目立ちすぎる

購入した衣装を着てみたら、肩パッドが大きすぎて悪目立ちしてる?!

そんな時は思い切って肩パッドを抜いてしまおう。

リッパー、針、糸があれば簡単!

縫い目をほどくには、はさみよりリッパーの方が便利なので100均や手芸店で購入しよう。

■用意するもの

・リッパー
・針
・系

 

1. 肩部分の縫製をほどく

衣装を裏返し、肩部分の裏地をリッパーを使って縫い目からほどく。

中が見えたら、リッパーで縫い付けてあるパッドを外す。

 

2. 試着する

肩パッドを外した状態で一旦試着。

必要があれば、薄い肩パッドにつけかえよう。

 

3. 縫い直す

裏地のほどいた部分を針と糸で縫い直す。

衣装を着たら見えない場所なので、糸が見えてしまっていても大丈夫!

肩のストラップが長すぎる

肩のストラップが長すぎて下着が見えそう!

そんな時は、ストラップを一旦切ってスナップボタンを付け直してみよう。

ストラップの幅にもよるが、大きめのスナップボタンを選んだり、2個付けたりするのがおすすめ。

■用意するもの

・はさみ
・針
・系
・スナップボタン

 

1. ストラップを切る

思い切ってストラップをカット。

着た際にちょうどよい長さからプラス1〜2cmの位置に印をつける。

 

2. スナップボタンをつける

ストラップと身ごろに、それぞれスナップボタンを縫い付ければお直し完了。

凸と凹に気をつけて!

ストラップを縫わないのはなぜ?

切ったストラップを短くして縫い付けてもいいが、タイトなデザインの衣装はストラップを外せる方が着替えやすい。

着ているときにうっかりスナップが外れてもすぐ留められるよう、スナップボタンは前側につけると◎。

コルセットがゆるすぎる

2次元キャラによくある、コルセット的なデザインのパーツ。

キュッと締まっていてほしい部分がブカブカでカッコ悪い!

そんな時は、自分の体に合わせてサイズをつめてみよう。

■用意するもの

・安全ピン
・針
・系

 

1. 衣装を裏返しに着る

まずは衣装を裏返しに着てみよう。

ワキや背中など、目立たない場所を体に合わせてつめ、安全ピンで仮留め。

 

2. 表からチェック

仮止めはそのままで、今度は表に返して衣装を着る。

先ほどつめた場所や形がおかしくないかチェックしよう。

おかしかったら、もう一度裏返して着て微調整。

 

3. 縫って仕上げる

安全ピンで仮留めした形に沿って縫う。

ミシンでも手縫いでもOK! 見えるところなので縫う際は慎重に。

サイズが小さすぎる

サイズがキツくて着られない!

そんな時はストレッチ生地を継ぎ足してサイズアップしちゃおう。

足す用の生地は、2WAYトリコットやエスパなど伸縮性のある布を、衣装に近い色で1mほど用意して。

■用意するもの

・ストレッチ生地
・リッパー
・ミシン

 

1. 衣装をほどく

ワキや背中、そでの内側など、目立ちにくい場所の縫い目から衣装をほどく。

 

2. 生地を足す

ほどいた部分のサイズが大きくなるよう、ストレッチ生地を継ぎ足してマチ針で止める。

 

3. 足した生地を縫い付ける

ストレッチ生地専用の糸でゆっくり縫う。

上手く縫えない場合は裁縫用ボンドを使ってもOK!

 

 

体に合った衣装でコスプレを楽しもう

衣装のサイズを体に合わせる6つの方法、いかがだっただろうか。

最初に紹介したウエストの調節方法は、ボタンやフックが取れてしまった際にも使えるテクニック。

安全ピンは汎用性が高いので、イベントや撮影の際は必ず持っていくようにしよう。

同じ既製品の衣装でも、体にフィットしているだけで印象はぐんと良くなる。

衣装が届いたらおうちで試着して、今回紹介したサイズ調節テクを試してみて!

 

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