市販の衣装を自分サイズに手直すとっておきレシピ
市販の衣装を買ったら、なんだかサイズが合わない。そのまま着ても良いけど、ちょっと手直しするだけでフィット感がアップ! 裁縫が苦手な人でも簡単にできる手直し術ですっきり身体サイズに合わせよう。
text 椎塚久世 illustration ちは
ボトムのウエストを直す
キツくてはけない、ゆるくて落ちそう、そんなウエストを縫わずに補正するワザを紹介。難易度★
ウエストがキツイとき
ファスナーが少し開いたままになるので上着で隠せる衣装に使えるテクニック。
コレを使おう!ウエスト調節フック
小さな布の表側にはホックの輪、裏側にはフックがついていて、大体3㎝くらいウエストを伸ば
せる。
調整フックをセットする
元のボトムのホックの輪に、「調節フック」のフック部分をひっかける。ちなみにボタン用の調節フックもあるよ。
ホックをかける
「調節フック」についているホックの輪に、元のボトムのフック部分をかける。ウエストお直し完了!
ウエストがゆるいとき
あくまでも応急処置。余裕があるときにホックの輪をつけかえて。
コレを使おう!安全ピン
全ピンが1つあればあっという間にウエストサイズを小さくできる
裏側から安全ピンを使う
元のボトムのホックの輪側、ちょうど良いサイズになる部分の裏側から安全ピンを刺す。
ホックをかける
元のホックを通り越して、安全ピンにフック部分をかければ OK。無理なく調節できるのは5㎝くらい。
肩パッドが目立ちすぎる
肩幅だけ妙にガッシリしていると不自然。じゃあパッドを抜いちゃおう。難易度★★
コレを使おう!リッパー、針と糸
すでに縫ってある衣装をほどくのははさみよりもリッパーという道具が便利。100 均でも買える。
肩部分をほどく
衣装を裏返し肩部分の裏地を縫い目からほどき、縫い付けてあるパッドを外す。
試着する
肩パッドを外した状態で一旦試着。必要があれば薄い肩パッドにつけかえる。
縫い直す
裏地のほどいた部分を縫い直す。見えない場所なので手縫いで直せばOK。
肩ストラップが長すぎる
ヒモが長すぎて下着が見えそう! そんなときはバッサリ切ってお直し。 難易度★★
コレを使おう!スナップボタン、針と糸
手縫いでつけるタイプのスナップボタンを用意。小さすぎると外れやすいので注意。
ストラップを切る
思い切ってストラップをカット。ちょうど良い長さプラス1〜2㎝の位置に印をつける。
スナップボタンをつける
ストラップと身ごろにそれぞれスナップボタンを縫い付ければお直し完了。凸と凹に気をつけて!
ストラップを縫わないのはナゼ?
切ったストラップをそのまま縫い付けても良いが、タイトなデザインの衣装はストラップを外せる方が着替えやすい。着ているときにうっかりスナップが外れてもすぐ止めなおせるよう、前側につけると◎。
コルセットがゆるすぎる
キュッと締まっていてほしい部分がブカブカ…。ならば裏側からサイズ調整。 難易度★★★
コレを使おう!安全ピン、針と糸
マチ針を使っても良いが、 一人で直す場合はうっかり刺さらない安全ピンが便利。
裏返しに着る
衣装を裏返しに着る。ワキや背中など目立たない場所をつめて安全ピンで仮止め。
表からチェック
今度は表に返して衣装を着て、つめた場所や形がおかしくないかチェックする。
縫って仕上げる
形が整っていれば安全ピンで補正した形に沿って縫い仕上げる。ミシンでも OK。
衣装サイズが小さかった
キツイ衣装はサイズアップすれば良し。ダイエットが間に合わなくても安心。難易度★★★★
コレを使おう!ストレッチ生地、リッパー、ミシン
2WAYトリコットやエスパなど伸縮性のある布を1mくらい用意。衣装に近い色を。
衣装をほどく
ワキや背中、そでの内側など目立ちにくい場所の縫い目から衣装をほどく。
生地をプラス
ほどいた部分のサイズが大きく なるよう、ストレッチ生地を足 してマチ針で止める。
縫って仕上げる
ストレッチ専用の糸でゆっくり縫う。上手く縫えない場合は裁縫用ボンドを使っても。
ボトムのサイズアップは難しい
この方法でサイズアップできるのは主に上着類。スラックスなどのボトム類はお直しが少々難しいだけでなく、良く動く部分なので縫い目の耐久性が心配。 ボトム類がキツイ場合は買いなおした方が安心かも。
衣装手直しまとめ
■ボトムのウエストは調整できる(難易度★)
■肩パッドが変なときは抜いちゃおう(難易度★★)
■肩ストラップの長さは変えられる(難易度★★)
■コルセットは裏側から調整(難易度★★★)
■衣装サイズが小さかった場合は布をプラスする(難易度★★★★)