パーソナルカラーに合わせたカラーライティング術! ブルベ・イエベの苦手を克服

最近話題の“パーソナルカラー”をコスプレ撮影に応用してみよう!

ブルベ・イエベがそれぞれ苦手とするカラーライティングを、肌になじませるコツをご紹介。

写真・文:涼子(@ryoko_camera
モデル:スケ(@nosukecos)、桃兎もも(@tmmt_san
COSPLAYMODE 2022年7月号掲載記事

目次

肌色を綺麗に撮影しよう! ブルベ・イエベに合わせたライティング

メイクや洋服選びでなじみがある方も多いパーソナルカラー。

一般的にイエローベースの人は青みのある色が、ブルーベースの人は黄みのある色が苦手で、肌がくすんで見えやすいという特徴がある。

今回は、このパーソナルカラーをコスプレ撮影に応用する方法をご紹介!

苦手色でも顔色が悪くならない、ブルベ向けのオレンジ系ライティングとイエベ向けのブルー系ライティングを解説する。

教えてくれたのは…
涼子
涼子
【X】@ryoko_camera

スタジオでのカメラマンサービスや宣材撮影、ストロボライティング講座などを行っている。

X(旧Twitter)でのライティングレシピツイートが人気。

 

 

ブルーベース肌に合うオレンジ系ライティング

ブルベの方が苦手とする、オレンジ系のカラーライティング。

ちょっとしたコツを押さえれば、ブルベでも顔色が悪くならずに撮ることができる。

夕暮れっぽく撮りたい時や暖かみのある雰囲気で撮りたい時、ぜひ参考にしてみて!

グリーンの壁を背景に撮影

ブルべ肌に合うオレンジ系ライティング

カメラ設定
f値:1.4
シャッタースピード:1/125
ISO感度:320
ホワイトバランス:4700K

ブルーベースど真ん中のモデルさん。

普段だったら絶対に近寄って撮らない、グリーンの壁で撮影してみよう。

上の写真では、オレンジのカラーフィルター1枚ではなく、茶色とオレンジのフィルターを2枚重ねて装着!

こうすることで黄色っぽさが緩和され、背景の緑の色かぶりもかなりましになった。

NG例と比べると、顔の血色がよくなったのがわかるはず。

ライティング構図

NG例

オレンジのライトが黄色っぽく写り、緑の壁に反射した光が頬にかぶってしまった。

全体的に顔色が悪い印象に。

夕焼けをイメージして撮影

ブルべ肌に合うオレンジ系ライティング

カメラ設定
f値:1.4
シャッタースピード:1/125
ISO感度:200
ホワイトバランス:4700K

全体的が夕日に包まれている教室のイメージで撮影。

アンブレラを並べてオレンジのフィルターをつけているが、オレンジが明るくなると黄色っぽくなってしまい、ブルベの肌色に合わなくなってしまうので、奥側のアンブレラには赤茶色のフィルターを付ける。

赤茶色の丁度よいフィルターがない場合は、濃いめのオレンジと茶色のフィルターを重ねると赤茶に近くなる。

ライティング構図

NG例

アンブレラは無色の光、カメラ設定で色味をオレンジに寄せた写真。

色の濃い部分がオレンジになりすぎてしまい、くどい印象になってしまった。

カメラ設定はニュートラルな色味で、ストロボで色付けするのがおすすめ!

ブルベ肌のライティングは黄色みを抑えて!

ブルーベースの方は、オレンジや黄色、グリーンが肌にかぶると顔色が悪く見えてしまいがち。

オレンジの光は明るくなると黄色っぽくなってしまうので、ブルーベースの方を撮影するときは、オレンジライティングに赤みを混ぜるようにしよう。

肌色の出やすい、ハイライト部分の黄色みを抑えることで、自然になじむようになるのでおすすめ。

ちょっとした工夫で違和感を緩和することができ、肌も綺麗に写るので是非試してみてね!

 

 

イエローベース肌に合うブルー系ライティング

イエベの方が苦手とする、ブルー系のカラーライティング。

こちらもライティング次第で、肌にブルーのライトをなじませることができるんです!

キャラのイメージカラーで撮りたい時や神秘的なイメージで撮りたい時、ぜひ参考にしてみて。

ブルーの光を当てて撮影

イエベ肌に合うオレンジ系ライティング

カメラ設定
f値:2.8
シャッタースピード:1/200
ISO感度:500
ホワイトバランス:4900K

人物を無色の光でライティングして青のハイライトを入れるだけだと、青が浮いてしまい、不自然な雰囲気になってしまう。

顔にオレンジを入れ、背景に寒色を入れることで、青みのある雰囲気は保ったまま、顔色が悪くならないようにしてみよう。

顔にしっかりとした青を入れたい場合は、下の写真のように背景の色味も統一した上で綺麗な肌色の部分を残そう。

ライティング構図

A → 人物を照らすメイン光。オレンジのフィルターを付けて肌色が悪くならないようにする

B → 人物に青いハイライトを入れる。

C → 背景全体に紫を回すため、顔に色がかぶらない後ろの位置で天井バウンスする。

NG例

ライティングは無色の光、ハイライトは青で撮るとこんな感じに。

青が肌になじまず、浮いているような印象になってしまう。

暗めのブースで撮影

イエベ肌に合うオレンジ系ライティング

カメラ設定
f値:2.8
シャッタースピード:1/160
ISO感度:800
ホワイトバランス:4900K

カッコいい雰囲気で撮影できる、暗め&青めの撮影ブース。

そのまま撮影すると、光量が足りず暗い写真になってしまう。

手前にある黄色のバーの色がかぶっているように見せるため、黄色のフィルターを付けたストロボを当ててみよう。

黄色にした理由は、イエローベースの肌色と相性が良いから!

ライティング構図

NG例

サイドのライトだけで撮ると、光量が足りず暗く写ってしまう。

青っぽい光のみなので、肌色も悪い印象に。

イエベ肌のライティングは青白くならないよう注意!

イエローベースの方は、直接顔にオレンジや黄色のストロボを当てても肌色が悪くならない!

全体が青白くならないようにだけ気をつければ、違和感のないライティングが可能だ。

青が肌にかぶるとくすんで見えてしまうので、人物に青を入れたい場合は後頭部や肩など、斜め後ろから身体のエッジに色が入るようにしてみよう。

背景も同系色でまとめるのがおすすめ!

ぜひ、被写体の方と相談しながら試してみてね。

 

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