【真似するだけで再現できる撮影テク】ストロボ1灯で多色!影に色を付ける方法はコレ

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ストロボの当て方でイメージを変える!

【カメラ設定】F4 SS1/160 ISO200 WB 5000

照射角を狭めたストロボで、オレンジ、紫、青緑をバランス良く被写体に直射する。背景にできるだけ近づいて背景についた影にも色がはいるようにすることでカラーライティングの良さが際立つ。顔の近辺はオレンジに。顔色が悪くならない上品さが残る。



【カメラ設定】F4 SS1/160 ISO200 WB5000


ピンク、紫、青緑のフィルターを付けたストロボで、被写体の近辺を囲むように壁や天井にバウンスする。構図の中にバウンスした光軸が残ると違和感が出るので、構図の外に光軸を向ける。周りの漏れている光で被写体を覆うイメージの位置に当てる。3つのストロボは天井、右壁の上側、左壁の下側とアンバランスな位置に配置することで、まとまりが出る。


顔のアップでライティングの違いを確認してみよう

直射をしているライティングの場合は、衣装やウィッグの影が強く付き、そこに色が入る。いろいろな色の境目がわかりやすく色味も強く出ている。
少しギラツキもあり湿度を感じさせるような表現になる。セレクトする色次第ではあるが、夏をイメージするような色味に仕上がる。凹凸の多い衣装だと色の入り方が複雑でおもしろくなるので、ぜひそういった衣装の時に試してほしい。



バウンスで色を入れている場合は、全体的に境目がわからないようなグラデーションで色が入っていく。直射と違いギラツキもなく、マットな雰囲気に仕上がる。顔にウィッグの影などが入りにくいため、ポージングを大きく変更しても、使いやすいライティングだ。

【どちらが好み?】
ストロボの当て方で湿度を感じさせる写真か、マットな仕上がりの写真になるか、大きく変化する。どちらがキャラに合っているか、好みかなどモデルさんと相談しながらライティングしよう。


ストロボ1灯でも多色は入れられる!


カラーライティングの難しいところは明るいところには色が入りにくいというところと、多色を入れようと思ったらストロボが複数必要になるところ。しかし、この方法ならストロボは人物の明るさを確保してさえいれば色を入れることが可能。
下の写真の通り、レンズの前に複数のカラーフィルターをかざすだけ! さらに、色を入れにくい明るい部分にも色をつけることができる。


影に色をつけるコツ

ストロボで色を付ける場合は、暗いところにしか色が入らない。そのため、被写体を盛るために大きめのストロボアクセサリーをつけると影がつかず、色を入れようとしても全体的にふんわり入るだけになってしまう。影に色を入れたい時はストロボを遠目から直射するなどして、背景にくっきり影がつくよう工夫しよう。





【まとめ】
カラーライティングと言っても、方法は様々。今回は3色を

・直射で入れる
・バウンスで入れる
・レンズの前にフィルターをかざす

このパターンで入れてみました。それによりできる表現は今回ご紹介した通りそれぞれ違いがあり、キャラクターや作風でも合う合わないが変わってくると思います。
好みの手法を見つけて是非試してみてください。

photo&text 涼子  
スタジオでのカメラマンサービスや宣材撮影、ストロボライティング講座などを行っている。Twitterでのライティングレシピツイートが人気。
model mawo 

ご協力いただいた撮影スタジオ
【A STUDIO】
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