コスプレイヤー晴田『ONE PIECE FILM RED』ウタの作り込み自作衣装が“新時代”

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ウィッグ、衣装、靴…創意工夫が詰まったコスプレ

晴田 ウタ ONE PIECE コスプレ 
コスプレイヤー晴田さん(@HRT753)が『ONE PIECE FILM RED』ウタのコスプレ写真をTwitterに投稿。

細部までこだわり抜いたコスプレのポイントを晴田さんに伺った。

身体にフィットする伸縮素材で作る衣装、フリルは自立

衣装本体と左手のグローブはキャラヌノさんのライクラストレッチマットタイプを使いました。身体にフィットさせたかったので、伸縮性のある布を選びました。
首元と袖のフリル部分は、ハードチュールと合わせて縫い付けることで、柔らかい生地でも重力にまけず、形をキープできるようにしました。
私はスタイルが良いわけではないため、衣装の裾をぎりぎりまで短くし、少しでも足が長くみえるよう工夫をしています。


グローブも伸縮素材で自作、グラデ表現のため染色

グローブは、イラストなどをみて服の中まである様子だったため、長袖の片腕がない形でインナーをつくり、後からグラデーションになるよう染めました。
今まで生地を染めた事は何度かありましたが、グラデーションに染めるのは初めてだったため、なんとかきれいに染まり安心しました。


原作再現にキルト生地で羽を作る

ウタの羽は今回の衣装作成でとくにこだわりたかった部分です。
リアルな羽ではなく、キャラクターデザインに忠実なイラストのような形にしたかったため、ふわふわしたぬいぐるみ生地を使い作成しました。
厚手のキルト芯を使って厚みをだし、模様を手縫いで入れ、凹凸を出しました。ふわふわの状態のまま羽が自立するよう、重くなりすぎないように気をつけました。1番こだわりたかった部分を、1番気にいる形で再現でき、とても満足しています!
キルト生地で作るウタの羽

ふたつのウィッグを縫い合わせて、結い上げはボードを使う

クラッセさんのプロ ストレート80cm 「レッド20」と「ピンク20」を使用しました。
ウタのウィッグは特徴的で、非常に難しかったです。
2つのロングウィッグを半分ずつに切りわけ、縫い合わせてベースとしています。
後頭部のパーツと毛先のパーツは、撮影時に絶対に形を崩したくなかったため、コスボードを使用しています。
ベースのウィッグを作る際に不要になった部分から毛束を作り、結んでいるように見えるよう、毛の流れを意識しながらコスボードに貼り付けています。



毛先のパーツは耳の後ろあたりからテグスでぶらさげ、2つ結びと一緒にまとめています。毛先のパーツと2つ結びがつながる部分は、きれいに丸くなるよう丸い発泡スチロールを中に入れ、毛先を貼り付け固定しています。

丸で囲っている部分に発泡スチロールを仕込んで型崩れを防止しました



ヘッドホンとブレスレットはエナメル貼り

ヘッドホンとブレスレットはコスボードで土台を作りエナメルを貼り作成しました。
キャラヌノさんで購入したストレッチエナメルですが、ブレスレットとヘッドホンのラインに使用した「ブルー2705」の色と光沢がとくに気に入っています。

晴田 ウタ ONE PIECE コスプレ 

ブレスレットの造型。ボードで土台を作り、エナメルを表面に貼ることで色を表現している



靴の装飾はCOSボードで立体的に

靴は、購入した厚底ブーツをベースに、COSボードとストレッチエナメルで装飾を作り、立体的になるよう工夫をしました。
今回エナメル貼りは初めての挑戦でしたが、スプレーなどの塗装とはまた違った質感が気に入っています。色落ちや色移りを気にしなくて済むのも、エナメル貼りの良い点だと思いました!


衣装を作る際は、全身を見たときのバランスや統一感を大事にするようにしています。何度も試着をしながら自分の身体にあわせ調整し、実際に着た時にきれいにみえ、動いても衣装の形が崩れないように考えながら作っています。


衣装作りをちゃんと学んだ事はなく、コスプレをはじめるまで、洋服を作る事はもちろん、ミシンを使う事自体がなかったため、
洋服の縫い方や、参考になる制作例をひたすら調べながら制作しています。毎回が勉強です・・・。
これからも好きなキャラクターを再現できるよう、いろいろなことに挑戦しながら、衣装制作ができれば良いなと思っています!



身体にフィットする生地選びやグローブの細かい箇所の色や形などの晴田さんの解釈が三次元にウタを顕現させた。晴田さんのこだわりが詰まった衣装こそ、コスプレの楽しさの真髄なのだ。

画像ギャラリー

撮影は全て旋風さん(@tsumuji_kaze815)。

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