コスプレイヤー璃羽『明日のナージャ』日傘の布も張り替える作品愛溢れる衣装に迫る
素材や設定を読み解いて作る入魂衣装
自作コスプレイヤー璃羽さん(@riu0)が『明日のナージャ』私服とマザードレスの写真を公開。
https://twitter.com/riu0/status/1533111201277743104
ナージャの私服にマザードレスを完成させた璃羽さん。誰しもが認める美しいシルエットと、写真からでも分かる厳選素材の質感。すばらしい職人技の一環に触れるべく、璃羽さんの解説とともに自作衣装のこだわりを深堀りしていこう。
ナージャの私服解説
ナージャが幼い13歳のキャラなので、ワンピースのパターンは体型が寸胴に見えるようにウエストを余り絞らず制作しています。
またアニメ作画が、モフッと柔らかい印象なので、全体的に丸みのあるスカートの形を目指しました。
エンボス加工生地でキュートに
生地は真っ白の無地の布ではなく、町並みに馴染むようクリーム色の生地を選びました。エンボス加工のあるものにした理由は、単純に柄があった方が可愛いと考えたためです。エンボス加工がそのままワンピースの模様になっています。
帽子は存在感重視
帽子は白いカンカン帽を加工して、赤リボンを少し大きめに、存在感が出るように作成しました。
ブーツは塗装し、日傘は布を張り替える
ブーツは既製品の白いブーツを、ガイアカラーで塗装を吹付け、マスキングをして、かかと部分をピンク色にし、茶色の紐を通しました。
日傘は、既製品を一度傘骨から外し、ワンピースと同様のチェックの布を縫い付けました。
ボードで作る鞄
材料はスチレンボード。ボックス型の原型を作り、布を貼り付けました。赤合皮の部分は自然に見えるように、貼付ける前にミシンでステッチを縫い目を付けてから貼り付けています。
マザードレスはひらみを意識
使用生地を以下にまとめました。
・ペイズリージャガード(ピンクのドレープとフリル)
・グラスオーガン(フリル)
・サテン(ベース全体)
スカート全体をボリュームのあるシルエットを目指し、540度(全円+半周分)のサテンスカートにしました。着用時に回ったときにふわっと動きが出る作りになりました。
ぎゅーぎゅーに絞った細いフリルを裾に回したかったので、20m近くのグラスオーガンを圧縮するように絞り製作しています。ひらみの動画を撮っていただきました。
ペイズリージャガードは肩と腰のドレープとフリルにそれぞれ使用しました。軽量なイメージの素材で、スカートの重さの印象をトップスにペイズリージャガードを使うことで軽量な印象でバランスを取っています。
https://twitter.com/riu0/status/1541395489655889920璃羽さんが昔購入したというブローチも胸元でキラリ。ブローチをフル活用できるとあって、璃羽さん曰く「張り切って」製作できた『明日のナージャ』衣装。私服はキャラ年齢を考慮した「寸胴」シルエット。一方のマザードレスはスカートとの対比が優しく風にひらむワンピースのシルエットが美しく際立たせる。璃羽さんの熱量とこだわりを皆さんにも伝わると幸いだ。