2020年コスプレ総決算〜苦難の年であっても不運の年ではなかった〜
有明でコミケのない2020年のさびしい年末は、いつもよりオンラインで「コスプレ」が盛り上がっていた。2018年の世界コスプレサミット日本代表「みおまよ」であり、COSPLAY MODE本誌で多くの企画ライティングを務めるまめまよは、今年一年間に製作した衣装を披露した。
他にもTwitter上では、#2020年コスプレ総決算 で盛り上がりを見せており、多くのコスプレイヤーが一年分の自作衣装やコスプレ写真をを公開している。
コロナ禍で世界中のエンターテイメントが自粛を余儀なくされた2020年。コスプレ界も大きな打撃を受けた。それは苦難な事ではあったが、不運な事だとは思わない。いや思いたくない。コロナ禍で多くのイベントや撮影会が中止となった。スタジオの利用も控えざるおえない時期もあった。
しかしコスプレという表現の場が全くなくなったわけではなかった。SNSやライブ配信、オンラインの場でコスプレイヤーは工夫をこらしながら表現を続けた。イベントや撮影会に出かけられない時間を、衣装製作やウィッグのスタイリングに費やした。コスプレは、衣装を模索する時から始まっているのだ。
2021年にコロナ禍が明け、エンターテイメントがリアルな場で安心して実施されるようになった時、コスプレ界もひとつ成長できているように思う。オンラインで培った表現方法をリアルな場に結実していく。そんなパワーをコスプレイヤーは2020年に得たと思う。いや思いたい。