将来 小学生のなりたい職業一位がコスプレイヤーになる日も

小学校6年生の社会科資料集に、世界に拡散している日本文化としてコスプレが紹介されている。ピックアップされているのは世界コスプレサミットだ。

毎夏、名古屋を中心に開催される世界コスプレサミットは、世界40カ国以上から各国の選考会を通過したしたコスプレイヤーが、そのパフォーマンス力を競う大会イベント。今年は新型コロナ感染防止のため、リアルな大会は開催することができなかった。

世界コスプレサミットを運営するのは、世界コスプレサミット事務局。リアルなイベントが開催できなければ、集客を期待したスポンサーの支援も得られない。そういった中、「世界コスプレサミット」この場所を守りたい/Saving the World Cosplay Summitとして、クラウドファンディングを行った。結果は、支援者が1256人、総支援額が11,025,015円。これが多いか、少ないかはともかく、国内外を問わず耳目を集めたのは事実である。

世界コスプレサミット初開催が2003年。本誌コスプレイモードの創刊の翌年で、ほぼ同じ時を過ごしてきた。本誌の発売日が、名古屋でのコスプレサミット開催日と重なることが多く、最新号を海外参加コスプレイヤーに渡すと、飛び上がって喜んでくれたことを覚えている。当時は海外のコスプレ事情を取材できる機会も少なかったので、海外のコスプレイヤーやオーガナイザーから、直接写真や情報を得られたことは大きかった。社会的にも日本のコスプレが、こんなにも海外でフューチャーされていることを、国内外に認知させた。

その世界コスプレサミットが、小学生の教科書の資料集に、日本の文化の一つとして掲載されていることは、嬉しいを通り越して誇らしい。コスプレが日本の文化として周知されたというよりも、教育の現場にコスプレが足を踏み入れることができた。その功績は多大だ。

近い将来、小学生のなりたい職業が一位のユーチューバーから、コスプレイヤーになる日も来ないとも限らない。

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