特攻服に使える！本格・手縫い刺繍のやりかた

手刺繍は自分の感覚で微調整が行えるため修正しやすく、初心者でも失敗が少ない方法。細かい表現にこだわるならオススメだ。代わりに手間はかかるので、例えば作例の3cm角サイズ×４文字でも2時間程度はかかることを前提に予定を組もう。

使用道具

❶刺繍したい図案の下絵
❷接着芯（中厚〜）
❸チャコペーパー
❹刺繍針
❺刺繍糸
❻チャコペン
❼ボールペン
❽刺繍枠

作業時間★☆☆☆☆
製作価格★★★★★

糸は何本取り？

1本取りは細かい表現ができるが手間がかかり、4本取り以上は面を埋めるのは早いが小さな文字・柄には不向き。今回の内容なら2〜3本取りが負担が少なくオススメだ。

▲メタリックの金糸は普通の糸に比べ切れやすく絡まりやすいため、多くの金文字は実際は黄色〜黄土色の糸。糸の特性を確認してから使う色を決めたい

手縫い刺繍に挑戦！

手縫いし刺繍はとても根気がいる作業になる。先程も述べたが、3cm角サイズ×４文字でも2時間程度はかかるが、その分とても思い入れのあるものになるはずだ

文字の下絵を準備する

▲下地

文字の下絵を描くか出力して準備。図案はできれば白抜き輪郭状態で用意しておく。この時、刺繍の重なり方や区切る場所、刺繍の向きを描き込んでおくと刺す時にわかりやすい。

裏面に接着芯を貼る

刺繍部位の裏面に接着芯を貼る。当て布をして、しっかりアイロンで圧着させよう。布を伸ばすようにアイロンを動かすと接着がうまくいかないので、芯地は上から押し付けるように圧をかける。

POINT
接着芯の裏表を間違えないようにしよう。のり付きの接着芯はキラキラしてる方が接着面となる

チャコペーパーをはさみ固定する

生地と下絵がずれないようにピンで固定して、間にチャコペーパーを挟む。

布に図案を写す

ボールペンやトレーサーなどでチャコペーパーの上から布に図案を写す。適宜、生地側に柄が写せているかを確認する。

転写した線を濃くする

転写後、チャコペンで柄をなぞって線を濃くしておく。細い線が描けるシャーペンタイプがオススメ。

刺繍枠にはめる

刺繍枠に生地をはめる。外枠のねじを緩めて内枠を外し、内枠・生地・外枠の順番に重ねる。内枠は金具側が上になる。

刺繍枠を調整

生地にしわができないようにしてはめこみ、布を張るようにしてネジを締める。作業時に布がたるんだらその都度生地を調整。

糸を使う分カットする

長すぎると絡まりやすいので50〜70cmくらいが◎。今回は6本取りの刺繍糸を3本取りにして使用。

刺繍針を用意しておく

刺繍針は糸の本数に合わせた太さを使用する。3本取りの糸を通したら、糸端に玉止めを作っておく。

下絵を参考に糸を通す

下絵を参考に針を通していく。下絵が手で擦れて薄れたらその都度描き足しておこう。

隙間が出ないよう刺繍していく

下絵通りに隙間が出ないよう縫い目を揃えて埋めていく。糸は引っ張りすぎず、同じ力加減で最後まで刺し続けるのがコツ。

糸を根本でカット

刺し終わりは裏側に針を出し、裏糸の下に針をくぐらせる。そのままぐるぐる往復させたら糸を根本でカット。

仕上げにアイロン

刺繍枠の跡が布に残ったらスチームアイロンか霧吹きを使ってアイロンがけして完成。

完成