コスプレ水撮影！ 濡れずにシャワーシーンを撮ろう

宅コスでもできる！濡れずにシャワー撮影術
メイクや衣装を濡らさずに濡れ感を演出

黒ホリや特殊スタジオ以外でもっと気楽に水撮影をしたい!という声にお応えして、レイヤーさんはあまり濡れないままで「濡れ撮」感の出せる撮影方法をご紹介するよ。今回は水濡れOKのスタジオでクリップオンストロボのみでの撮影。採光が良ければストロボなしでも十分に撮影可能なのでぜひチャレンジしてみて。
COSPLAY MODE Mar.2020

コスプレシャワー撮影初級編

濡れない安全圏内からシャワー風撮影

一番簡単にに水濡れ風撮影できるのが、ガラスに水滴をつけて、その被写体を置いて撮る方法。外や透明な窓がない場所でやりたい場合は透明度の高いアクリル板などを使えば同じことができるよ。

本人は一切濡れていない状態。ガラスの水滴効果でモデルがシャワールームで水濡れになっているように錯覚する

濡れない安全圏内からシャワー撮影
シャワーの水滴は霧吹きで

「ガラスに飛んだシャワーの水滴」は霧吹きで再現。細かすぎると曇って見えるし、粒が大きくなりすぎると流れてしまうので、程良く調整したい。

濡れない安全圏内からシャワー撮影
顔周りの水滴は避ける

漫然と水を吹くと右の写真のようにぼんやりした雰囲気写真しか撮れないので、目元や口元など見せたい部分は手で拭って加減しよう。

濡れない安全圏内からシャワー撮影
+αでリアリティを

よりリアルさを出したい場合、ウィッグの毛先や肩や腕など目立つ部分を湿らせて、濡れ特有の束感や透け感を作ると全体がぐっしょり濡れているように感じられる。

コスプレシャワー撮影上級編

水の流れを使ってシャワー“風”撮影

浴びてる風なら手持ちで

もっと「シャワー」を感じさせたいなら、シャワーヘッドとその水流を撮影に取り込もう。実際のシャワーよりも奥にいれば、モデルは濡れないままで撮影が可能だ。一番簡単なのはモデルがシャワーを持つこと。ただ、カメラ・シャワー・被写体の距離の調整がしづらいので撮れる画角が限られる。

上の写真の距離感で撮影したのがこちらの写真。
モデルとシャワーの最大距離=腕の長さとなるため構図が限られる
片手がシャワーに取られるので、被写体を濡らさないようにするとポーズも限られてしまうのが難点

浴びせられている風なら第三者に持ってもらおう

もっと広く降り注ぐ水を入れたい、モデルのポーズに制限をかけたくない場合はカメラマンやお手伝いの友達にシャワーを持ってもらおう。これならかなり自由に撮ることができるよ。

カメラマンの手持ちが一番微調整が付けやすいが、機材が水をかぶらないように注意してね。

水の勢いが良すぎる時はシャワーヘッドを上向きにしてカーブを描いて落ちる水を使って撮ろう

被写体は両腕がフリーになり、水の入る面積も自由に調整できる。これでもまだモデルは濡れない状態をキープできている

水がなくてもOK!?　メイクで水濡れを再現

絶対に顔を水に濡らしたくない、あるいは撮影時間が長いのでずっと濡れた風をキープしたいなどにオススメなのが、ジェルを使った水濡れメイク。透明タイプのシリコン系パテやジェルを使えば、流れ落ちる水滴表現がメイクで再現できる。

使ったのはポアプライマー01ナチュラル(メイベリン)。下地用の透明なテクスチャなので、水滴のように肌に盛っていけば写真のように肌を伝う水滴風にメイクができるよ

これは水滴メイクのみで撮った写真。汗や涙の表現もこれで作ることができる

コスプレシャワー撮影まとめ

一番のオススメは合わせ技!

ガラス板を使う方法、水流を手前に置く方法、メイクで水滴を作る方法を見てきたが、一番完成度が上がるのはやっぱりこれらの合わせ技。ちょっとだけ先端や肌を濡らし、水滴メイクをしてから濡らしたガラスを通して撮影をすれば、メイクや衣装をほぼ崩さないままで水を浴びたようなカットが撮れちゃうのだ。もちろんシャワーを組み合わせても◎。

かなり水を浴びたように見える写真だけど、実際には10分もすれば乾く程度に衣装とウィッグが湿っただけ。メイクオフすれば普段通りの荷物で着替えて帰れる、お手軽水撮“風”フォトが撮れちゃうよ。