第五人格 IdentityⅤ 納棺師コスプレ イソップ・カール 毛糸6玉で作る 編み込みウィッグに挑戦!
Identity Vコスプレに欠かせない、毛糸のような質感のウィッグ。そんなの売ってない…。それなら、自分で作ってみよう! 必要なのは根気だけ。自分の思うままのデザインでウィッグを作る新しい喜び! 体験してみて。
COSPLAY MODE Nov.2019
コスプレウィッグ作成作業に入る前に押さえておこう
作業でグルーガンを使用するので、事前にヘッドにクッキングシートを巻き付けておく。ネット+シート+ネットにしておくとズレなくて◎
植毛からウィッグを作り上げよう
とにかく時間と根気が必要なので、半月は作業期間をみておいてね! 最初に必要なのはウィッグの土台になるネット部分のみ。長さや色などなんでもいいから、家に余っている失敗作やもう使わない物を使おう。
まず丸ハゲウィッグを作るため、不要なウィッグの毛をカットしていく。「毛みの」一段ずつごとに丁寧に処理する。
根本から切る方が後の作業がしやすいが、地の毛色が植える予定の色と似ているなら段の高さ分残して透け対策にしてもOK。
ウィッグ頭頂部の人工頭皮周りはしっかり短くカットしよう。残った毛羽状態の箇所に新規の毛を貼り付けていくことになる。
全カットが終わった状態。作る髪型に合わせてマジックなどでブロッキングのガイドラインを入れておくと作業しやすい。
貼り付ける毛を準備。今回は中太の毛糸6玉を使用。欲しい長さ分の短冊形の厚紙にぐるぐる巻いて適当なところでカット。
最初に厚紙に入れた切れ目に糸を差しておくと作業しやすい。まずは襟足で必要になる長さ(ここでは50cm)で用意しよう。
備が整ったので毛糸を土台のネットに貼り付けていこう。まずはカットした毛糸を貼り付けるために襟足にグルーを付ける。
竹串などを使うと押さえやすい。作例では太めに8本使う「杉綾8本編み」なので8本単位で貼る。三つ編みなら3本ずつだ。
①右端の紐(赤)を持つ。
②左端2本とその他の紐を分けて間を作る。
③上の②の間に①を通す。
④通した紐(赤)を右手前に引いてかけておく。
⑤左端の紐(青)を持つ。
⑥右端2本とその他の紐の間に5を通し、左手前に引いてかけておく。
以下、右左の順にこの作業を繰り返す。
ひたすら編む。糸同士がねじれると形が崩れるので丁寧に。最初は時間がかかるが、慣れれば高速化できるので頑張ろう。
一本編み終えた状態。50cmの毛糸の杉綾8本編みでこのくらいの長さとボリュームになる。
編むと多少短くなるが、8本編みならば、この程度の差しか出ないので、予定より気持ち長めのカット程度でOK。
長過ぎてもとりあえず下まで編む。毛先はシングルピンなどで留めておく。洗濯バサミでもOK。
襟足から数段抜かしでこの作業を繰り返していく。襟足部分はかぶる時にゴムを伸ばせないと困るので必ず間は空けよう。
後ろ下半分はこんな具合に植毛する。植えながら編んでも、全部植えてから編んでも、やりやすい方でOK。
結んだ時の毛流れがどうなるかを適宜確認して作業しよう。このように段ごとの毛で地肌が見えなければ◎
間を空けた植え方にしても編んだらこれだけのボリュームになる。全面植えると多すぎるので適宜隙間を空けておくのが大事。
次はウィッグ後ろ頭の上半分にベースとなる毛糸を貼っていく。土台を作っておけば三つ編みは最小限にできるからだ。
網目生地にグルーを付け、頭頂部から襟足に向けて、順に毛糸を並べて貼る。もみあげ部分だけは空けておくこと。
貼った毛は後頭部下の三編み植毛部分の始まりにつながるような位置でカット。
ベースの上に編む用の毛糸を貼る。この時、根本の立ち上がりが欲しいので、反対向きに根本を置いて折り返すようにセット。
植えた根本がふんわりとした状況になり立体感が出た。ここも8本単位で貼っていく。
植えた毛糸を杉綾8本編みにしていく。先ほど貼ったベースの上に編んだものを重ねていくイメージになる。
編んだ毛束はベースを切った段差部分のすぐ上にグルーで留めていく。そこより下はゆるみが欲しいので接着していない。
ベース貼りで空けておいたもみあげ横部分は結ったら見える箇所だ。順に8本単位で貼り込んでここはすべて編んでいこう。
前髪の生え際部分も編むが、ここはネットの裏側から毛糸を貼ることで処理。ネットを裏返し、端から裏にグルーで毛糸の根本を8本単位で張り込む。そのまま折り戻せばネットが隠れた前髪ができる。
分け目からの毛流れを意識しながら編んでいく。どこに貼るか、どの向きに編むか、完成した状態をイメージして作業するのが大切だ。
生え際が終わったので、今度は前頭部にベースの毛糸を貼っておく。ここでも分け目から竹串を使って折り返すように毛糸を貼る。
1/4ほど貼り終えた状態。ここまできたら作業の半分は越えているので頑張ろう。
後ろに流す毛にしたいこめかみからもみあげにかけては、ので貼り付けないでそのままにしておく
ここまできたら、前髪の生え際の立ち上がりを作っておこう。ベースにグルーで編んだ毛束を接着すればOK。
前髪の立ち上げ処理をし、ベースを貼り終えた状態。もみあげへのエリアだけ未処理なのを片付けていく。
前髪同様、もみあげ部も裏から毛糸を貼る。ネットを持ち上げて裏側にグルーを処理する。
裏にはまず2本だけ貼り付ける。
裏から続くイメージで表側に残りの毛糸、6本を貼る。裏表合わせた8本をまた編んでいく。
ここも全段処理せず、1〜2段置きでOK。編んだ毛を後ろに流して隙間が出ない程度が良い。
編みながら進める場合は問題ないが、貼ってからまとめて編むと毛が多く混乱するので適宜クリップなどでまとめておこう。
前頭部が形になってきたので、別途編んだ状態の毛束を分け目に接着していく。これは前から横にかけてのハネた状態の毛になる。
上から接着して根本が上がるように。この毛束は新規に編むより、襟足などで編んだ長すぎた分をカットして再利用すると良い。
前頭部の分け目にすべて毛束を貼り終えた状態。
前髪の立ち上がりが弱い場合は再度接着させて調整しておこう。分け目部分の数本だけでじゅうぶんだ。
毛流れやハネなどは通常のウィッグと同じようにスプレーで固定可能。たっぷりスプレーで濡らしてドライヤーすれば固まる。
三つ編みはアラビックでかためる
編んだ三つ編みは結うスタイルの仕上がりを確認してからカット位置を決めよう。それまではクリップで留めておく。
編んだ毛糸はアラビックヤマトのり、またはピケで毛糸ごと固める。ノリで色が濃くなる場合もあるので事前に要確認だ。
絡み合う毛糸同士が接着されればOKなのでびしょびしょにしなくても大丈夫。切る予定部位より少し広めにノリを付ければ安心だ。
乾いたら希望の長さにカット。カットする部分とその周辺が固定されていないと解けるので位置の確認はしっかりしておこう。
コスプレウィッグ完成
ウールの毛糸で編み上げた世界で一つだけのコスプレウィッグが完成。もっと長い毛で動きを付けたければ、編み込む際に一本針金を混ぜればより形状を作りやすくなるよ。
全面貼り付けないでおくことで髪をほどいた状態にもできて二度楽しい!