はんだごてで簡単高クオリティ! 溝のある悪魔風ツノの作り方
悪魔や獣系キャラクターのコスプレで使える、カチューシャ付きツノの作り方を解説!
サンペルカとはんだごてを使って、簡単かつ高クオリティに仕上げるワザをご紹介。
製作:神海霧いちご( @Rikomike )
写真:大関敦
COSPLAYMODE 2020年9月号掲載記事
簡単高クオリティ! 悪魔風ツノを作ってみよう
悪魔や獣系キャラのコスプレで使える、溝のあるくねくねと曲がったツノを作ってみよう。
一見作るのが難しそうなツノも、サンペルカとはんだごてを使えば簡単!
造型初心者さんもぜひ挑戦してみてね。
【X】@Rikomike
【YouTube】https://www.youtube.com/@ichigokamijiri
小物から鎧、仮面まであらゆる造型を手掛けるコスプレイヤー。造型とコスプレの楽しさを日々発信中。
準備するもの
・はんだごて
はんだ付けに使用する工具。百均のものでもOK!
先端だけでなく金属部分全体が熱くなるため、はんだごてを持つ際は必ず持ち手を持つようにしよう。
・こて台
はんだごてを置くための台。500円ほどで入手可能。
基本的に、はんだごては使い終わったらコンセントから抜いておくのが◎
はんだごては直接机の置くと火災の原因にも。安価なものでよいので、こて台は入手しておこう。
材料
・サンペルカ 5mm厚
はんだごてで刻むので5mm以上のものを選んで。サンペルカは曲面の貼り合わせがしやすい!
・カッター
・ハサミ
・G ボンド
・塗料
・ベースコート
・カチューシャ
・布
・リボン
カチューシャ付き悪魔風ツノの作り方
今回作るのは「ツイステ」マレウス風のねじれた形のツノ。
ツノにカチューシャをつけることで、ウィッグの上からでも簡単に着脱できる。
はんだごてを扱う際やツノを塗装する際は、十分な換気を忘れずに!
サンペルカでツノ本体を作る
1. ボードからパーツを切り出す
型紙に合わせてサンペルカをパーツごとに切り出す。
今回は4つのパーツを貼り合わせて立体的なツノを作る。
わからなくならないよう、どれがどこのパーツなのか書いておくのがおすすめ。
2. サンペルカの縁を斜め45°にカットする
それぞれのパーツの縁を、表裏ともに斜め45°になるようカッターで削ぐ。
断面に対してカッターを斜めに入れ、丁寧に削いでいこう。
△ 上が縁をカット済のもの、下が未カットのもの。
3. パーツを貼り合わせる
パーツの縁をG ボンドで貼り合わせていく。
ボンドを薄く塗って乾燥させる。これを2回繰り返し、完全にG ボンドが乾いてからサンペルカを貼り合わせる。
先端から貼っていくと綺麗に仕上がるよ!
4. パーツを合体させる
先ほど張り合わせたパーツ同士をG ボンドで合体させる。
こちらも先端から順に張り合わせていこう。
△ パーツを合体させるとこんな感じ!
はんだごてで溝を彫る
1. ペンで下書きする
溝を彫りたい部分をペンで下書きする。
細かくしすぎると、彫った際に溝同士がつながってしまうので注意!
2. はんだごてで下書きに沿って彫る
描いたラインにはんだごてを当て、下から上に、浅く撫でるようにスライドさせて溝を彫る。
△ はんだごてを使うときは手袋をしておこう。軍手でもOK!
△ 溝を彫り終わったツノ。溝に軽くヤスリがけするとクオリティがUP!
G ボンドやはんだごてを使うときは、マスクを着用し、ベランダなどの換気の良い場所で作業しよう。
決して密室では彫らないように! 彫り終えたらはんだごてのコンセントは必ず抜いて、冷めるまでこて台にセットしておこう。
深く彫ると獣っぽい印象のツノに、浅く彫ると悪魔っぽい印象のツノになる。
作りたいイメージに合わせて調節してみてね!
△ 左が深めに彫ったもの、右が浅めに彫ったもの。溝の間隔は同じだが、かなり印象が変わってくる。
ツノを塗装する
1. 下地①を塗る
塗装のためのベースコートを塗る。
△ 余った端材で取っ手を付けておくと塗装がラクになるのでおすすめ。
ガイアノーツ「ガイアベースコート」
価格:1200円(税抜)
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2. 下地②を塗る
ベースコートが乾いたら、塗料下地を塗る。今回は黒っぽい色に仕上げるので、黒のスプレーを使用した。
ガイアノーツ「ガイアスプレー」
価格:2500円(税抜)
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3. 塗料を塗る
下地②が乾いたら、お好みの塗料を塗る。
今回使用したのは、ガイアカラー「プライマリーメタリックレッド」「プライマリーメタリックブルー」「プライマリーメタリックイエロー」。
それぞれ1:1:1の割合で混ぜ、ガイアノーツのイージーペインターで吹き付けた。
△ 左から「プライマリーメタリックレッド」「プライマリーメタリックブルー」「プライマリーメタリックイエロー」。
△ 混ぜ合わせた塗料をスプレーにできる「イージーペインター」。
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ツノとカチューシャを合体させる
1. フタを貼る
ツノの付け根部分にフタを付ける。サンペルカを形に合わせて切り、G ボンドで貼り付ける。
2. フタに布を貼る
ツノとカチューシャを合体させるため、フタ部分に布を貼っていく。
布の裏面にリボンを縫い付けて、カチューシャを差し込める空間を作っておこう。
布にリボンを縫い付けたら、リボンごとG ボンドを塗る。乾燥したら貼り付け、余った部分はハサミでカット。
ツノ本体と合わせて、違和感がなければどんな布でもOK! 今回は合皮を使用した。
3. カチューシャにツノを通す
先ほど作ったフタ部分にカチューシャを通して完成!
位置がずれてしまう時は、ボンドで貼るか軽く縫い合わせておこう。
完成!
△ FRONT
ウィッグの上から簡単につけられる、悪魔風ツノが完成!
ツノ本体の形や溝の彫り方、カチューシャに固定する位置を変えれば、いろんなキャラクターに応用可能。
ぜひ試してみてね!
△ SIDE
△ BACK