コスプレ和装小物造型 つまみ細工の作り方

和装で登場する多くのアクセサリーは伝統的手芸「つまみ細工」によるもの。覚えてしまえばとっても簡単な「つまみ細工」に挑戦して、コスプレ衣装だけでなくコスプレ小物も自分で手作りしてみませんか?
COSPLAY MODE

つまみ細工作りに必要なもの

●布切りばさみ
●目打ち
●洗濯バサミ

●装飾用パーツ（花芯用）
●アクセサリーパーツ
●木工用ボンド（またはグルーガン）

つまみ細工、制作工程はこれだ！

①台紙部分を作る〜つまみ細工〜

つまみを接着していく台紙は接着させるための布が巻ける物ならなんでもOK。手元にある紙やボタン、貼るフェルトなどなんでも使ってみましょう！

くるみボタンを使う方法

簡単に布でくるむ物と言えばくるみボタン。同じサイズの物をたくさん作りたい時にも便利です。
ボタンとして使うならそのまま、何か他の部品につけるなら裏に針金を入れるのを忘れずに。

市販のくるみボタン。ボタンとして使用する時以外、脚部分は事前に外します。

脚部分の代わりに針金を通します。完成後、これを巻きつけてアクセサリーとして完成させます。何かに貼る予定の場合は省略可。

台にする布でくるんで、くるみボタン台紙の完成。

厚紙を使う方法

一般的なのはこちらの方法。適当な厚紙を布でくるんで作ります。こちらも完成形態によってワイヤーを付けたりそのままにしたりします。

製作サイズに合わせた厚紙と、一回り大きな布を切り出します。サイズが掴みづらい場合はつまみパーツを揃えてから作ってもOK。

ボンドでフチにボンドを付け、ピンセットで押さえながら布でくるんでいきます。

乾燥させたら出来上がり。場合によっては乾燥後、中心に目打ちで穴を開けてワイヤーを通し、固定します。

②生地の下準備〜つまみ細工〜

つまみ細工を作るには花びらの数だけ正方形の生地が必要です。失敗を見越して少し多めにカットしておきましょう。
滑りやすい生地を使う人、大量に作る人には目盛り入りの大判カッターマットとサークルカッターがオススメ!

今回は4cm四方で白い花びら、5cm四方と4cm四方で緑の花びら、葉を作るので、各サイズに合わせて生地を切り出します。

大きさ、生地によって表情が変わるので試しながら選んでも良いでしょう。正方形から多少歪んでも最初は気にせずつまんでみてください。

参考までに、切り出した生地とそれで作ったつまみの大きさ比です。たたむと小さくなるので感覚を掴むまでは自分がイメージするサイズより少し大きめに裁断すると良いでしょう。

③剣つまみを作る〜つまみ細工〜

三角形に畳んでいくだけの基本のつまみ方。すっきり尖った形状で、花びらを8枚以上などたくさん並べたい時に向いています。

白の花弁は10枚にしたいので、布を10枚切り出しました。

正方形を三角形に折り、真ん中をピンセットではさみます。

そのまままた三角に折り、ピンセットを引き抜きます。

重なる生地の厚み分を考慮し、少し真ん中からずらした位置をピンセットではさんでさらに半分に折ります。

断ち目がほつれてきた場合はこのように下を少しカットしておきます。カットする場合はすべての花弁に行ないます。カットについてはページ下も参照。

外側からピンセットではさみ、下側の先にのりを付けます。布が留まれば良いのでのりは付け過ぎないように。

しばらくつまんでのりを固定させます。

剣つまみの完成。

剣つまみの中央を表にグッと出すとより花弁感がアップします。同じ剣つまみでも表情が変わるのでいろいろ遊んでみましょう。

④丸つまみを作る〜つまみ細工〜

こちらも基本のつまみ方。剣つまみと異なり、最後にWを作るようにしてつまみます。丸くボリュームがあり、花弁の枚数が少ない梅の花のようなコロンとした形状に向いています。

剣つまみ同様、正方形の生地を三角に折ります。

真ん中をピンセットではさみながらさらに半分に。

その真ん中をピンセットではさんだら、左右を外側に折り曲げてWの形にし、上で3枚を合わせます。

先を揃え、外側からピンセットではさみます。

下側の先にのりを付けます。今度はグルーガンを使ってみます。

グルーガンを付けたら数秒置いてから先をつまみ、固定します。

ピンセットを使って丸みをつけながら形を整えます。

丸つまみの完成。

⑤パーツを組み立てる〜つまみ細工〜

台紙の布がない側にたっぷりめにボンドを乗せます。グルーガンでも良いですが、不慣れな人は乾燥までの時間に余裕があるボンドがオススメ。

ピンセットで下から順につまみを配置していきます。バランスを見て調整しましょう

つまみを並べ終わったら、中央に再びボンドをたっぷり乗せて、花芯としてアクセサリーパーツを乗せます。

つまみ細工が乾燥して固定されたら、アクセサリーパーツと合わせます。

出来上がり!

さらにつまみを重ねたい場合

つまみを何段も重ねたい時は、つまみのパーツ高さを落としてましょう。
普通につまんだ後、下側をザクっと裁ち落とすだけ。低いつまみにするほど自然に重ねられます。写真は白の花弁の下に置くために2/3程度の高さにしてあります

コスプレ用和装小物造型、つまみ細工の作り方、いかがだったでしょうか…？
布を正方形に切って折りたたんでいくだけの意外と簡単なつまみ細工。慣れれば無限のデザインを自分で作り出すことができます。コスプレする作品に合わせてオリジナルのコスプレアクセサリーを作ってみてくださいね!