手持ちでOK!厳しい撮影環境でも作品を思うがままに!ミラーレス一眼【EOS R6 Mark II】コスプレ最速撮影レビュー

イベントでコスプレイヤーをメインに撮っているカメラマンに「いま最も気になるミラーレス一眼」を聞いた。そこで一番にあがってきたのが2022年12月に発売予定のEOS R6 Mark II。さらに今回の撮影ではキヤノン最新機種、2023年発売予定のRF135mm F1.8 L IS USMとスピードライトEL-5で撮影に臨んだ。コスプレ撮影でレビューするために選んだ撮影環境は「リアル廃墟」。ダークな二次元作品表現とともにレポート!
photo ゆっkey/model おじぎ 撮影現場 スタジオAi Ruin ※本企画掲載の写真はすべて三脚を使用していません。

EOS R6 Mark IIレビュー

目次

【ボディ】EOS R6 Mark II

高画質・高感度フルサイズCMOSセンサー搭載。高速・高精度・広範囲AFで動いている被写体を捕捉。すぐれた被写体検出機能とトラッキング性能を実現した。2022年12月中旬発売予定

右目も左目も瞳検出が自由自在

人物撮影のピント合わせは基本的に瞳。顔に模様があったり傷メイクをしていても、迷うことなく瞳を検出してくれる。編集部ではメガネっ娘の撮影でも試したが、フレームがあってもなんのその。瞳だけを追い続けてくれた。

EOS R6 Mark IIレビュー

瞳検出は[左目優先][右目優先][自動]の設定ができる

どこでも手持ちで撮影ができる

コスプレ撮影現場は、ロケ場所によっては今回の廃墟のように足元が安定しないところも多い。手ブレ補正機構を搭載したRFレンズをつけていれば、協調制御で最大8.0段の手ブレ補正効果が得られるEOS R6 Mark II。今まで撮影できなかった暗がりのシーンで撮影ができる。

ISO100で設定。日中シンクロ

動きのある一瞬の表情も逃さない!

動いている被写体でも、追い続けるオートフォーカス。そのAFスピードは0.03秒。人物の振り返り、後ろ姿では全身から頭部にフォーカス。前を向くと即座に瞳にフォーカスする。被写体の自由な動きを止めることなく、撮影に集中することができる。

EOS R6 Mark IIレビュー

全身→頭部→顔→瞳と、素早くピントが合っていく



【レンズ】RF135mm F1.8 L IS USM

高画質を実現するために、UDレンズ3枚を効果的に配置することで収差を低減。F1.8 の大口径・中望遠ポートレイトレンズとして被写体を美しく際立たせることができ、コスプレ撮影にも好相性。2023年1月下旬発売予定。

RF135mm F1.8 L IS USM

RF135mm F1.8 L IS USM商品概要はこちら

距離感がちょうどいいバストアップ

「中望遠」と呼ばれる135mmレンズは、全身やバストアップ撮影に向いている。全身撮影では背景がきれいにボケて立体感のある写真に。バストアップでは被写体との距離感がほどよく撮影ができる。コスプレ撮影は被写体とのコミュニケーションが大切だ。

EOS R6 Mark IIレビュー

歪みもなくきれいな構図になる

最短70cmでパーツやグッズ撮影にも

中望遠だけでなく近距離でも撮影できる。最短撮影距離は70cmとかなりの至近距離でOK。肌やウィッグの質感、衣装や造型物の質感にも迫ることができる。推し活グッズのアクリルスタンドや、「ぬい」の撮影にも使えそうだ。

EOS R6 Mark IIレビュー

被写体と70cmの距離で撮影

立体的なボケ感の魔術師になれる!

写真の中で被写体の魅力を際立たせるのに重要なのがボケ。前ボケや背景ボケを入れることで立体感が生まれる。RF135mm F1.8 L IS USMであれば、大口径F1.8の実力でF値(絞り値)を上げても、きれいな写真を撮ることができる。

EOS R6 Mark IIレビュー

シャッタースピード1/160 絞り値1.8 IS0感度:320


EOS R6 Mark IIレビュー

ボケとピンで表現する



【スピードライト】スピードライトEL-5

EOS R6 Mark IIなどのマルチアクセサリーシュー搭載機種と連携ができるため、複数台を使用してもストロボ設定はボディー本体で簡単にできる。約1.2秒のハイスピードチャージ。2023年3月発売予定

スピードライト EL-5

スピードライトEL-5 商品概要はこちら

スモーク&逆光でドラマティックに

被写体より後ろ側からスモークマシーンでスモークを焚く。被写体の後方からスモークに向けてEL-5を設置。カメラ本体に着けたEL-5は発光させない。被写体のポージングにより人物が象徴的に浮き上がる。ステージ撮影などにも使える技法だ。

EOS R6 Mark IIレビュー

スモークも動くのでたくさん撮っておこう


配置図

空間に奥行きのある色を付けてみよう!

EL-5にパープルのセロハンをつけ、被写体の後方からスモークに向けて置く。被写体に当てるためのEL-5は被写体よりも少し高めに設置。スモークは瞬時に表情を変えるのでシャッター回数が必要だが、大容量バッテリーLP-ELを搭載し、高速チャージが可能なEL-5なら安心だ。

EOS R6 Mark IIレビュー

異次元の幻想的な仮想空間ができあがる

一灯使いでサイドから光と影を強く出す

ハードでダークな印象を大切にしたい廃墟などの撮影では、ストロボでかための光と影を演出してみよう。いくつかに重なる鉄柱の影が出るようにEL-5を設置。2灯使用するがカメラに着けたEL-5は発光させない。カメラ本体と連携しているので、一度設置してしまえば光量などの調整は本体からできる。

EOS R6 Mark IIレビュー

ちょっと乱暴に当てるくらいが丁度いい



EOS R6 Mark IIで撮影した廃墟を活かした作例

EOS R6 Mark IIレビュー

EL-5は「SPEED LIGHT」の配置図と同じ位置だが、ブルーのセロハンをつけて床向きに発光した。


EOS R6 Mark IIレビュー

EOS R6 Mark II本体で色温度を7500ケルビンに調整。少しホッとする写真になった。

EOS R6 Mark IIレビュー

印画紙に現像されたようなような深みのある写真。カメラメーカーとして培われた技術だ。

EOS R6 Mark IIレビュー

スタジオAi Ruin

スタジオAi Ruin

まとめ

EOS R6 Mark IIは初心者から上級者まで是非持っておきたい珠玉の名機。今回のような光量の少ない廃墟でも手持ちでブレずにピントが合うのは、より二次元的な動きや構図を撮影したいコスプレには最適なのだ。レンズもRF135mm F1.8 L IS USMでポートレイトや接写にも◎。ストロボはスピードライトEL-5ひとつで十分に光量を補える。今回紹介した3アイテムで手持ちで思い描く写真をたくさん取ろう。現在予約も受付中(詳細はこちら)だ。

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