【コスプレ写真の撮り方】劇的・試合風コスプレ写真を撮る【真似するだけで再現】

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カッコいい系に合うツーショットパターン


斜めからソフトボックスをあてただけの写真。背景まで全体的に均等に光が回っているため、明るすぎて作品の雰囲気とはかけ離れてしまっている。もう少し作品に寄せて暗めな雰囲気を作りたい。

F4 SS1/200 ISO250 WB4800


A→顔に当てるメイン光。背景に光が回らないようにグリッドを付けて直射する。
B→背景に変化をつけるため柱の影をつけるストロボ。
C→アクセントに赤を入れるストロボ斜め後ろから被写体と壁の間を通り抜けるような角度で当てる。

3灯使用しているが、それぞれの役割を明確に、光が回りすぎないようにすると全方向からストロボを使用しても暗さの残る写真を撮影することができる。それぞれのストロボは照射角を狭めたり、グリッドを付けたりして、必要なところだけ光が届くようにしよう。顔へのストロボは2人に均等に当たるように正面から当てる。

F4.5 SS1/250 ISO200 WB4100



作品イメージに合わせて、高い天井についている照明からの光を再現。脚立でスタジオ内の高い位置にクリップでストロボを付けた。高い位置からストロボを当てていることで、よりリアルな室内の光になる。下を向くと中途半端に顔が暗くなってしまうので、被写体の顔の角度は少し顎を上げてもらうと良い。
※脚立で高い位置に取り付けるときは、足の踏み外しやストロボの転落に注意。




F1.6 SS1/400 ISO125 WB4800


A→斜め後ろから輪郭にハイライトを入れるストロボ。
B→背中からハイライトを入れるストロボ。肩越しに強い光を作るため直射する。

実際の作品の試合中だと4方向から光が来ている描写のため、もっと明るくなるのだが、カッコいい印象に仕上げたいので、陰影を強くした。背中から当たる光は敢えて直射で硬い光を作ることで、首から頬にかけてクッキリとした線の陰影がつくようにした。ツーショットだからといって2人に必ずしもピントを合わせる必要はなく、お互いが前ボケや後ボケになることで二人がいる空間を演出するのも良い。


試合中の雰囲気を作る2パターン


上の写真は、右の作例と全く同じポーズをとったもの。ポーズ集の1ページと言った感じで、なんだかとてもチープになってしまう。
チープに感じる原因は
●構図の中に全身を入れてしまっている
●動きが感じられず、静止している画像
この2点によるもの。
漫画などで動きを感じるコマでは、効果線などが描かれているため動いているように見える。
写真でもそれと同じように撮影することで、動きを感じられる写真となる。


A→被写体に当てるストロボ。前後差のある2人に均等に当たるように大きめのソフトボックスにグリッドをつけている。
B→背後の窓から入る自然光。

F11 SS1/4 ISO160 WB4700

自然光では背中だけを照らし、顔は真っ暗になるようなカメラ設定にする。
顔を真っ暗にしておくとブレさせても顔だけストロボでブレずにキレイに写る。シャッターを押した瞬間右下にカメラを振ることで、自然光で照らされている背中や後頭部が軌跡となる。この軌跡は漫画でいう効果線のような効果となり、動きを感じさせる写真となるのだ。カメラをブラす方向は、被写体2人の動きに違和感のない方向になるようにしよう。



全体の光の当たり方をちゃんとバランスを考えて調整するのがポイント。手前の足とボールに当てるストロボを正面から当ててしまうと主張が強くなってしまう。あくまで主役は後ろの被写体なので、手前の足に当てるストロボの角度と光量は、少しハイライトが入ってほんのり存在が分かる程度で良い。

F4 SS1/200 ISO320 WB4800



A→被写体を照らすストロボ
B→手前の足とボールに当てるストロボ

photo&text
涼子
スタジオでのカメラマンサービスや宣材撮影、ストロボライティング講座などを行っている。Twitterでのライティングレシピツイートが人気。
model:ろピ
りょーたん

今回ご協力いただいたスタジオはこちら!
ai Ruin studio
〒120-0015
東京都足立区足立4-14-1
https://ai-ruin.jimdofree.com/
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