黒ホリで水撮影のやり方 コスプレスタジオで失敗しないためには?

どうせ撮るなら可愛く撮りたい、そんな切なる願望に応える”超初心者向け”撮影講座を紹介します。今回は簡単そうで難しい黒ホリでの撮影について解説! 迫力の「水しぶき撮影」にも欠かせない、初めてで失敗しない「黒ホリ」撮影術を学ぼう。
COSPLAY MODE Sep.2019
【黒ホリ水しぶき撮影の基本】コスプレスタジオで失敗しない黒ホリで水撮影!
※シャッタースピード:1/125秒絞り値:F5.6焦点距離:48mmISO感度:800
POINT1
水しぶきはストロボで挟み込んで撮ろう!
前から被写体を照らし、背後からのストロボの光で水しぶきを照らすイメージ。
POINT2
とにかくめげずに何度もチャレンジしよう!
水しぶきの動きは読みにくい。絶妙の1枚に辿り着くために何度も試すべし!
【黒ホリは光を際立たせてくれる!】コスプレスタジオで失敗しない黒ホリで水撮影!
皆さん、そもそも「黒ホリ」ってご存知でしょうか?真っ白い「白ホリ」の逆で、真っ黒なのが黒ホリ。比較的馴染みのある白ホリと比べても、イマイチ撮り方が分からない人も多いのでは?
今回は黒ホリのおすすめの使い方を紹介していきます。やはり黒ホリで目指したいのは、水しぶきを撒き散らした迫力のある1枚。基本的なライティングは次のページで紹介するとして、水しぶき撮影について解説してみたい。まず被写体は壁から離れて立つ。離れないと背景が真っ黒になりにくい。そして被写体に当てるストロボと、水しぶきへ当てるストロボの2灯で挟み込む挟み込むように撮るのが簡単な方法。
後ろのストロボの位置関係はこんな感じ。防水対策としてストロボには透明のビニール袋を被せる
均等な細かい水しぶきを作りたいなら、写真のようなボール+ザルの組み合わせがおすすめ
【背景が真っ黒になってくれない…黒ホリで失敗する理由とは?】コスプレスタジオで失敗しない黒ホリで水撮影!
黒ホリでの基本的なライティングのおさらい。ストロボを直射して撮影すると右のような失敗写真になりがち。背景を真っ黒にして、効果的なライティングの「成功と失敗」を学んでおこう。
黒ホリの“成功”と“失敗”の写真とは?
成功例
背景を黒くするには…?ストロボによる反射を抑えるため、被写体は必ず壁から離れて立ってもらおう。ストロボの光も斜めに当てるべし。
下の写真はウィッグへ向けて、セロハンを貼ったストロボの光を斜めに照射。
シャッタースピード:1/125秒絞り値:F7.1焦点距離:50mmISO感度:800
失敗例
背景がグレーになってしまうと少し残念な1枚に。失敗の理由は2つ。壁と被写体の距離が近いこと。ストロボの光が壁に直接当たってること。
被写体と背景が近いと、ストロボの光で壁がグレーになってしまう。これではイマイチ締まりがない…
いろんな角度からストロボを当ててみよう!
斜め前から照射
壁から離れて、ストロボは真正面ではなく、斜め前から被写体に当てよう
サイドから照射
サイドから当てても作品によっては雰囲気のある1枚に仕上がるはず!
真後ろから照射
2灯使って被写体を挟めば、逆光のように輪郭が輝く。背景は真っ黒だ!
【カラーセロハンやスモークで色をプラス!】コスプレスタジオで失敗しない黒ホリで水撮影!
黒ホリの醍醐味のひとつがカラーセロハンを使った光の色付け。ストロボを2灯使って、ひとつは被写体へ。もうひとつのストロボにカラーセロハンを付けて、壁やウィッグなどを照らせば簡単に色を際立たせられる。
さらにスタジオでスモークマシンを借りれば、下の2枚の写真のように、もっとはっきりと色が際立ってくるはず。
スモークを被写体の背後に出し、そこへ赤いセロハンを貼ったストロボの光を照射!
被写体の前にスモークを出し、手元を狙って緑のセロハンを貼ったストロボ光を照射する
背後の壁に向かってセロハンを貼ったストロボで照射した。アイデア次第で、黒ホリの楽しさはもっと広がる!
【暗さを利用して幻想的な1枚を!高感度撮影にチャレンジ】コスプレスタジオで失敗しない黒ホリで水撮影!
ストロボを使わなくても、黒ホリの楽しみ方はある。電飾やミニライトを使って薄明かりで撮影してみよう。高感度で取ればファンタジーな仕上がりに!
シャッタースピード:1/30秒絞り値:F3.2焦点距離:42mmISO感度:1600
今回は電飾を使ってISO感度1600で撮影。電飾以外にも、懐中電灯や百均のミニライトでも応用可能。アイデア次第で幻想的な1枚が撮れるはず