ストロボの当て方で変わる! 白ホリを使いこなすカラーライティング術
ワンパターンになりがちな白ホリを使いこなす!
ストロボとカラーフィルターを使った、脱マンネリできるカラーライティング術をご紹介。
写真:涼子
モデル:mawo( @shin_3737 )
白ホリにおすすめなカラーライティング術
簡単だけれど、ワンパターンになってしまいがちな白ホリの撮影スタジオ。
今回は、シンプルだからこそいろいろできる!という特徴を最大限に生かした、カラーライティングのバリエーションをご紹介。
ストロボとカラーフィルターを使って、いつもとは違ったコスプレ写真を撮ってみよう!
ストロボを直射するライティング
F値:F4
シャッタースピード:1/160
ISO感度:200
ホワイトバランス:5000
照射角を狭めたストロボで、オレンジ、紫、青緑をバランス良く被写体に直射する。
背景にできるだけ近づいて背景についた影にも色がはいるようにすることでカラーライティングの良さが際立つ。
顔の近辺はオレンジに。顔色が悪くならない上品さが残る。
ストロボをバウンスさせるライティング
F値:F4
シャッタースピード:1/160
ISO感度:200
ホワイトバランス:5000
ピンク、紫、青緑のフィルターを付けたストロボで、被写体の近辺を囲むように壁や天井にバウンスする。
構図の中にバウンスした光軸が残ると違和感が出るので、構図の外に光軸を向ける。周りの漏れている光で被写体を覆うイメージの位置に当てる。
3つのストロボは天井、右壁の上側、左壁の下側とアンバランスな位置に配置することで、まとまりが出る。
顔のアップで違いを見てみよう
ストロボの当て方で、湿度を感じさせる写真か、マットな仕上がりの写真になるか大きく変化する。
どちらがキャラに合っているか、好みのテイストかなど、モデルさんと相談しながらライティングを決めよう。
ストロボを直射
直射をしているライティングの場合は、衣装やウィッグの影が強く付き、そこに色が入る。
色の境目がわかりやすく色味も強く出ている。少しギラツキもあり、湿度を感じさせるような表現になる。
セレクトする色次第ではあるが、夏をイメージするような色味に仕上がる。
凹凸の多い衣装だと色の入り方が複雑でおもしろくなるので、ぜひそういった衣装の時に試してほしい。
ストロボをバウンス
バウンスで色を入れている場合は、全体的に境目がわからないようなグラデーションで色が入っていく。
直射と違いギラツキもなく、マットな雰囲気に仕上がる。
顔にウィッグの影などが入りにくいため、ポージングを大きく変更しても、使いやすいライティングだ。
ストロボ1灯でもできる多色の入れ方
カラーライティングで難しいのは、明るいところには色が入りにくいという点と、多色を入れようと思ったらストロボが複数必要になる点だ。
しかし、この方法ならストロボは人物の明るさを確保してさえいれば色を入れることが可能。
下の写真の通り、レンズの前に複数のカラーフィルターをかざすだけ!
さらに、色を入れにくい明るい部分にも色をつけることができる。
影に色をつける方法
ストロボで色を付ける場合は、暗いところにしか色が入らない。
そのため、被写体を盛るために大きめのストロボアクセサリーをつけると影がつかず、色を入れようとしても全体的にふんわり入るだけになってしまう。
影に色を入れたい時はストロボを遠目から直射するなどして、背景にくっきり影がつくよう工夫しよう。
ストロボアクセサリーを付けて撮ると、影も色もふんわりしてしまう。
脱マンネリ!白ホリでカラーライティングに挑戦しよう
カラーライティングと言っても、方法はさまざま。
今回は3つの色を、
・直射で入れる
・バウンスで入れる
・レンズの前にフィルターをかざす
の3つのパターンで入れてみた。
今回ご紹介した通りそれぞれ仕上がりに違いがあるので、キャラクターや作品、撮りたいイメージによっても合う合わないが変わってくる。
自分好みの手法を見つけて、是非試してみてほしい。