車も荒野も丸窓も！遠近法を使ってお手軽コスプレロケ撮影

この際、ロケーションは自分で作ろう！　コス撮影で思い通りの撮影大道具や、ロケ撮影場所が手に入らないときもある、というかそういうときのほうが多い。そんなときは、遠近法を活用したアイデア撮影で乗り切ろう。イベント会場や小さなスタジオでも使える方法とアイテムをご紹介するよ。
COSPLAY MODE Sep.2019

刺しゅう枠で和風丸窓越し撮影

撮影小道具作成

100円刺しゅう枠と割り箸を色画用紙に貼るだけ
和風やアジアンテイストのスタジオで、エキゾチックな雰囲気の撮影で使える「窓越し写真」。
撮影にちょうど良い場所でちょうど良いデザインの窓枠がないときは、自作した窓枠を遠近法で撮影してみよう。必要なものは100円ショップで揃う刺しゅう枠や厚紙、そして割り箸とガムテープだけ。

用意する刺しゅう枠は直径15cmサイズのもの。窓を黒枠にしたい場合は刺しゅう枠と割り箸をあらかじめ黒く塗っておく。窓の壁に見立てる厚紙は赤のほか緑もおすすめ。写真のように、割り箸を十字に渡してガムテープ固定すれば、あっという間に丸い窓枠の完成だ！

撮影する時のポイント

衝立と補助光があれば写真に奥行きが出せる!!　
今回の撮影では人物の後ろにスタジオ備品の衝立を使用。衝立の裏側から衝立と平行にボックスライトなどで補助光を当てると、より奥行きのある写真に仕上がる。衝立がない場合も同じように、人物の後ろに平行に補助光を当てると人物が引き立つのでおすすめ。

スタジオの天井にカメラのストロボを当ててバウンスさせると人物の肌も明るく撮影できる。このワザも試してみて

 

おもちゃの車でスポーツカー撮影

撮影小道具

実車よりはるかに手軽な片手サイズのミニチュアカーで!!
スポーツカーや戦車などを背景として撮影できるロケやイベントもあるが、簡単に用意することは難しい。そんなときはおもちゃの車やプラモデルを使ってしまおう！遠近法を駆使すれば、本物のように写真に見切れさせることができる。手間もお金もほとんどかけず本格ロケ風に撮れるワザをご紹介。

●ミニチュアサイズの目安は1/24スケール
ミニチュア選びを目安は1/24スケール。このスケール以下だと遠近法でも車のディテール再現が難しくなり、本物感が出しにくくなる。撮りたいもののサイズには注意して選ぼう。

burago/ブラーゴ RACE&PLAY ラフェラーリ 1/24
(本体サイズ11.99×10.01×2.79cm)¥2,980

●三脚フレーム
フォトグラファー向けの撮影機材でおすすめは、ノートパソコン用のアルミ台座。軽くて丈夫な上、三脚に取り付けられるので非常に便利。1つ持っていると様々な撮影で活用できる。

サンコー カメラ 三脚用ノート PCデスク CLHCMAL2 ¥2,330
屋上など広い屋外スペースを生かして抜け感のある写真に

遠近撮影法でのポイントは、人物とミニチュアの大きさのバランス調整。車のような乗り物やピアノなどの元が大きなモノのミニチュアを使う場合、人物と5m以上距離を取れる場所で撮影しよう。車のサイズに対して人物が大きくなりすぎないよう、ファインダー越しに車と人物を前後に移動させながら微調整を行って撮影する。

撮影時、より本物感を出すなら、人物と車に同じ方向から同じ光が当たって見えるように撮影するのがポイント。右の写真では晴天だったので、人物に当たる太陽光と、車体に反射した光がよりリアルさを引き出してくれている。

 

簡単ジオラマで街の中でも荒野撮影

見晴らしの良い場所で撮れば荒野や砂漠の雰囲気が出せる!!
ロケに行かないと撮影できない荒野や砂漠といった広大なロケーションでも、場合によってはジオラマを使って遠近法を駆使すれば、それっぽく撮影することができる。ここでは、誰でも自作できる簡単ジオラマを使って、ビルの多い街の中で荒野風の写真撮影に挑戦。屋外で見晴らしの良い屋上などであれば、ある程度の写真に仕上げることができる。

撮影小道具

ジオラマのザラついた質感はスタイロフォームの表面を活かしたもの

撮影する時のポイント

手前のジオラマはあくまでも見切れる程度に。焦点は人物に合わせ、手間にボケ感を出すことで本物っぽさを出せるように撮影しながら調節していこう


車よりも大きな地面そのものを遠近法で撮影するので、必要な距離は10mを超える。建物もあまり写り込まない見晴らしの良いビルの屋上がおすすめ

撮影小道具作成

２時間でできる簡単ジオラマの作り方!!
誰でも簡単に、2時間ほどで作れるジオラマの作り方をご紹介。コスプレはもちろん、プラモデル、ガレージキットの背景あれこれに使える便利アイテムだ！

使うもの
●スタイロフォーム(450mm×450mm/30mm 厚)
●カラースプレー(水性)
●ヒートガン
●カッター

スタイロフォームは持ち運びしやすい45cm四方のものを使用。さらに大きなジオラマにしたい場合はこの倍の90cm四方のものでもOK。造型でも使えるヒートガンは2000円前後で購入できるのでオススメ。
1.フォームの端を削る　

2.ヒートガンで熱する　

3.カラースプレーで塗る

4.削りカスを岩に見立てる

5.塗料が乾いたら完成