写真が劇的に変わる！コスプレ写真に表情を 喜怒哀楽

ポージングや表情、メイクなどをどんなに頑張ってもなんとなくいつも同じような写真ばかりになってしまう…。そんなとき、構図を一工夫するだけで表現の幅がグ〜ンと広がる！
COSPLAY MODE Sep.2018

【喜ぶ】構図としぐさで魅せるコスプレ写真 喜怒哀楽

撮影する機会が一番多いと思われるにっこり笑顔の『喜』は、安定感のある構図で。

笑顔の写真を普通に撮ると単なる「記念写真」のようになってしまう。もっと喜んでいるように見える構図を探してみよう！

ありがち構図

アップで撮るなら

目の高さより上から撮影する。定番の可愛く見えるアングル。左側を空けた構図は『安定感』が出せる。
安定感や安心感を覚えやすい、右に重心を置いた構図へチェンジ。カメラ位置を高くしすぎると、上目使いというより三白眼になってしまうので注意。

引きで撮るなら

写真上部に空間を取って解放感を出す。
片足に体重をかけ自然なS字カーブでスタイル良く。
やや下からアオリのの構図で上方向に視線を誘導。ウキウキした高揚感を表現。
カメラはヒザあたりで低めに構えてアオリの構図。写真の上部を大きめに空けるのがポイント。屋外なら青空がバックに収まるように撮るのもGOOD。

【怒る】構図としぐさで魅せるコスプレ写真 喜怒哀楽

表情だけでは伝わりにくい『怒』は、圧迫感や視線誘導を意識した構図で撮影。

顔芸レベルで表情を作れるならともかく、怒りを写真で表現するのは意外と難しい。

ありがち構図

アップで撮るなら

腰の高さあたりからアオリで撮影。頭の上部を切ると更に圧迫感が出せる。
逆三角形のポーズとナナメの構図で不安定なイメージを作る。あまり怒った表情でなくても、見る側の不安をあおる効果が。
怒られている側から見た構図を作るのがコツ。つまり怒られている人の目線=カメラ位置だ。人物をナナメに配して不安定な要素を取り入れた構図に。

引きで撮るなら

視線誘導効果で顔に目が行く構図とポーズ。
足元から見上げる構図で簡単に威圧感が出せる。
イスに座る場合は足先と顔の位置を離した方が迫力ある構図になる。なるべく足を前方に伸ばして撮ろう。遠近感が出て2次元的な構図が作れる。

【哀しむ】構図としぐさで魅せるコスプレ写真 喜怒哀楽

深い悲しみや孤独感を出したい『哀』に必要なのは、不安定な構図を使うこと。

ありがち構図の写真は確かに楽しそうな写真ではないが、悲しさがイマイチ伝わってこない。

ありがち構図

アップで撮るなら

画面中央から大きく左に寄せた構図で、人物もあえて顔などの一部を写さない。見る側の想像を引き出す構図になる。
背景がある場合は人物にピントを当て、背景を強めにぼかすと悲しげな雰囲気がアップ。
左重心の構図は緊張感や不安、はかないイメージを抱きやすい。一部が見切れたアップにすることでスタイリッシュなシーンに見せる効果もある。

引きで撮るなら

高め位置からフカンで撮ることで、人物をより小さく悲しげな印象に見せている。
右側を空けた構図は『緊張感』が出せる。この写真では、「さみしさ」「はかなさ」「孤独感」といったイメージを与える効果がある。

【楽しい】構図としぐさで魅せるコスプレ写真 喜怒哀楽

『喜』との違いを出すのが難しい『楽』は、思い切った構図で攻めてみよう。

「記念写真」風なイメージになりやすいので、楽しくてたまらない感を出すなら大胆な構図に切り替えて！

ありがち構図

アップで撮るなら

撮影は少しだけ高い位置から。
思い切って正面からドアップで撮り、楽しい感情をグイグイ押し出すイメージ。
中央に三角形の構図を取ると、安定感が出せる。
抑えきれない楽しさは圧迫感を同時に表現すると◎。構図は安定感を重視。カメラ位置を上げ、上目使いにすると妖しく楽しげな雰囲気も表現可能。

引きで撮るなら

全身写真ではポーズを大きく躍動感を。ここでもS字カーブを意識するとキレイ。
アオリの構図で元気なイメージ。足元に空間を残して、浮き足立つ楽しさを表現。

【まとめ】構図としぐさで魅せるコスプレ写真 喜怒哀楽

今回紹介した構図は、通常「良し」とされるバランスをずらしたり崩したりしたものも多い。喜怒哀楽に限らず表現の幅を広げる試みとして、時にはセオリーと違った構図を取り入れてみるのも面白いのでは?いつもの雰囲気と違う奇跡の1枚が撮影できるかも！