【コスプレ撮影テクニック】神秘的!白い部屋での水はこう撮る!

コスプレ撮影において、白い空間で水をどう美しく写すのか。初心者でも一気に垢抜けるテクニックを集めてみた。普段とは一味違う撮影に挑戦してみて欲しい。
Photo &text:AK( @AK_camera )
Model:まめ( @mame87cos )、まち子( @machiKO_tw )
「水撮影」といえば…?
コスプレ撮影での水撮影といえば、黒ホリでの撮影をイメージする方も多いだろう。
だが白い部屋でも水撮影は十分に楽しめる。なぜなら、比較的ストロボが小さくても被写体が潰れずに撮ることができるからだ。
ここではカメラを三脚に据えて、カメラマンひとりやふたりの併せでもできるような撮影方法をご紹介。
防水は絶対!
カメラに水がかかるのはできるだけ避けたいので水を防げる防水グッズを積極的に使おう。ストロボにも袋などを被せて濡れないように防水処理をしておこう。今回は防水カバーを使ってみた。
水の表現は大きくふたつ
■水が流れるような表現
白い部屋の床に勢いよく水を流し、その水の流れをカメラに収める
■水滴が散らばったような表現
桶でモデル付近に水を当て、水滴が散らばった瞬間をカメラに収める
水が流れるような表現の写真
流れる水の形を撮るには、水桶から水を勢いよく流し、水の流れを作る。そしてタイミングよくシャッターを切るだけ!
シャワーの水圧でできた波紋をカメラに収めるのもアリ。水の形を何度も試して納得の行く表現を目指してみよう。
被写体は立っていてもしゃがんでいても寝そべってもOK。

1/100 f/6.3 ISO400

こちらは立ったまま、撮影。シャワーの水圧で波紋を作っている。足元が入るよう、全身撮影で
水滴が散らばったような表現の写真

1/200 f/8 ISO 80
水の投げ方
被写体をなるべく濡らさないよう、水をクロスするように投げるのがポイント。
被写体の前方に斜めに水飛沫が写れば成功だ。被写体自身が濡れてもいい場合は、思いっきり水を当てて撮影するのも◎。
撮り方のコツ
水はシャッタースピードよりストロボで止めるようにする。
コツはスタジオのライトを消してストロボだけで光を作ること。水滴にもピントが合うよう、F5.6からF8くらいで撮るようにしてみよう。
置きピンにして水を投げた瞬間にリモートでシャッターを切るだけなので、少人数でも水撮影ができる。
被写体に少し暗めに光が当たるようにして、左右から水に照射するストロボを用意する。
水を照らすストロボは照射角をなるべく狭くして、水が一番明るくなるような設定にしてみよう。
また、背景と被写体の距離を十分に離すことも忘れずに。
動きを出したい時は…?
水を止めるためには現場の光を切るが、逆に動きを出す場合は環境光がある程度見えるような露出設定にすると水の動きが出る。
作例
水桶を前に置いてそれに水をぶつけるようなイメージで!
水をめいっぱい入れると重くて思うように水しぶきが上がらないので何回か練習をしてからコントロールできるくらいの水量に調節。
力が入るとつい前に出て構図に入り込んでしまうので、なるべく遠くから届く範囲に水を投げるようにしよう。

浅く水を張って水面ギリギリから撮るようにするとリフレクションが狙えるよ。コツは水面にストロボが直接反射しないように構図の上の方を照らすこと
1/200 f/5.6 ISO 100

▶水を散らして投げるのを撮ると丸い水の塊が浮遊しているような不思議なイメージが撮れるよ。水魔法のような表現もできるかも。
1/200 f/8 ISO 200

足で水面を揺らして波を作って波紋を撮るのもあり
1/200 f/5.6 ISO 64
バリエーションをつけるのに便利なアイテム
●造花●ミラーシート●カラーフィルム●オーロラシート●なるべく明るい色のオーガンジー
location スタジオ雫


東京都墨田区押上3-11-11 レジェンド押上 地下1階
水撮影や潜水撮影、プロジェクター撮影など様々な特殊撮影が行うことができる。白い部屋だけでなく、廃墟での水撮影などレアなロケーションで撮影できるのはうれしい。
白い部屋での水撮影まとめ
1.被写体へのライトは少し暗めで背景と被写体の距離を十分に離すべし!
2.最初は被写体に水がかからないように注意すべし!
3.水はストロボで止めるべし!(小さい方が止まりやすいよ)


