【コスプレ衣装】布地を変えると見栄えが変わる!
大好きなキャラの衣装を作るなら生地にもこだわりたい!でも、どんな生地を選べばいいの?そんな疑問を解決すべく気になる布地を徹底比較!それぞれのメリット・デメリットを紹介します!
text そうび @3sou3
自作コスプレイヤーで過去100着以上の製作実績あり。衣装製作師としてオーダーも受け付けている。
model りさまる @risa_smash
同じキャラの衣装でどれくらい見方がかわるのかを実際に作って検証
キャラクターのイメージや背景、世界観、時代考証など…大好きなキャラだからこそ、たくさん考えるのもまた楽しみのひとつ。今回は同じキャラクターでも素材の違いでどれくらい見え方が違うのか、実際に製作して比較します!
ハイミロンを使った衣装
ハイミロンは毛足の短い起毛生地。上品な質感とマットな手触り、綺麗なドレープ感が特徴です。勝負服はもちろん、少し高級感を出したいときに使用するととても見栄えがよくなります。
ハイミロンで製作した衣装
光を吸収し陰影が上品に仕上がる。ストロボや強い光を当てても生地の質感が失われず、引き立つのがGOOD!金ラインにも負けずに存在感を引き立てることができる。舞台や映画のような、実際にキャラクターが実在したらを考えるなら質感重視の生地がオススメ。
■注意点
少し縫うのにコツがいるので注意。ハイミロンは布地に起毛部分を接着しているので、縫い進めると針に接着剤がつきベタベタしてしまいます。これが糸の引きつりやゆるみといったトラブルを引き起こしてしまうので、こまめにアルコールなどで針をふき取りながら縫い進めましょう。
■使用した布地一覧
●ワンピースハイミロン(m/¥2,310)
●衿コスチュームドレスサテン(m/¥850)
●リボンブリリアントサテン(m/¥1,100)
●金ラインコスチュームエナメル(m/¥850)
ドレスサテン、ブリリアントサテンは光を当てたときの影の出方が上品なので、テカリは出したくないけれど、存在感は欲しい という時に重宝します。ドレスやマントといったアイドルやファンタジー系との相性も◎。
ポリエステルツイルを使った衣装
メイン生地のポリエステルツイルは比較的安価で色数が豊富。生地自体にも癖がなく縫いやすい初心者向けの布地。制服やブレザーといった学園系との相性が特に良いです。
ポリエステルツイルで制作した衣装
プレーンな写りで優秀な平均点といった感じ。ハイミロンと比較すると平面的なのがわかります。癖がなく使いやすい反面、世界観によっては平凡なイメージになることも。
アニメ塗りや2次元的な特徴を表現するならおすすめの布地です。強く光を当てると、生地の織目が目立ってしまうので注意しましょう。
■使用した布地一覧
●ワンピースポリエステルツイル(m/¥850)
●衿ポリエステルツイル(m/¥850)
●リボンセラミカサテン(m/¥520)
●金ラインコスチュームエナメル(m/¥850)
セラミカサテン
安価で色数も豊富ですが、テカリも強め。光をよく反射するのでサイバー系にぴったり。全体に使用してしまうとギラギラしすぎてしまうので気をつけて。
布選びのポイント「組み合わせの相性」が重要
布選びのポイントはたくさんあるのですが、その中でも生地の組み合わせは重要な要素! メイン生地、襟やリボンといった小物の生地の組み合わせでも印象が変わります。
例えば、すべてのパーツを起毛生地やテカリの強いサテン生地、平面的なツイル生地等ですべて統一してしまうと、もったりする、ギラギラと目に痛い…といったように生地の良さが発揮できません。
高級感のある起毛生地には、光沢がおとなしめなマットなドレスサテンを合わせたり、平面的なツイル生地には凹凸の主張が強めな生地をポイントで入れる…など、とメイン生地×小物生地のバランスを考えると、さらに一歩進んだ衣装づくりができるかも。
衣装製作初心者の方はといっても、初めてのうちはなかなか難しいですよね…。そんな時はメイン部分の布地を先に決めてしまいましょう。
今回は起毛生地とツイル生地という差がわかりやすい例で紹介しましたが、ぜひあなただけのこだわりの布を探してみて下さいね。生地屋さんでの布選びが楽しくなりますよ!
今回紹介した布地はココで買えるよ
http://www.yuzawaya.co.jp/