元アイドル!スペシャル自作衣装系コスプレイヤー・なを。さんから目が離せない!

コスプレイヤー・なを。さんは、キャラ衣装を1から製作して完璧に再現するスペシャル自作衣装系コスプレイヤー。可愛いからカッコいいまで、幅広いキャラクターたちを見事再現した衣装とその写真は作品を知らぬ者をも魅了している。

元アイドルのコスプレイヤー なを

砂狼シロコ(水着)『ブルーアーカイブ』
Twitterより引用

恵まれた美貌だけでなく、理想を形にする裁縫技術の高さはCOSPLAYMODE主催の2022秋「ベストコスチュマー」コンテストで選出されるほど。コスプレ雑誌「COSPLAYMODE」3月号「コスチューマー解体新書」でも誌面に受賞者として堂々登場している。

ベストソーイングコスチューマーとして

3.5万のツイッターフォロワーを抱える人気コスプレイヤーの彼女は、実はアイドルグループ「イケてるハーツ」の元メンバーだ。コスプレイヤーとして人気が出た結果、芸能活動入りする人も多いが、なを。さんの場合はその逆。アイドル卒業後に趣味のコスプレ活動を本格開始し、今に至っている珍しいケースとなる。

そんななを。さんは、どんな人でどんなコスプレをしているのか? 今回はそんな彼女の魅力に迫ってみたい。


目次

なを。さんはどんな人?

なを。さんは東京で活動中の女性コスプレイヤー。製作系のお仕事をこなす傍ら、趣味のコスプレに全力投球している。

幼さと大人っぽさが同居する可愛らしく整った顔立ちのなを。さんは、スレンダーで抜群のスタイルの良さを誇る。調子の良い時にはウエスト実寸53cmということなので、まさに二次元ばりのモデル体型だ。

スレンダータイプの美女らしく、太ももの方がボリュームのあるタイプ。

露出の高い衣装が多いが、バニー衣装も難なく着こなす、ご覧の通りの美バランスの肢体だ。

オフの私服姿でもこちらの通り。ちなみに、なを。さんは『ツイステッドワンダーランド』が大好きで、『ツイステ』の推しぬいにもお洋服を作ってあげたりする様子も見られて微笑ましい。

内面的には何事にも一直線の努力型らしく、昨年末からアニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』の影響を受けてギターに挑戦。年が明けた現在も、着々と腕を上げているようだ。

SNSではたくさんのファンからのコメントに対し、すべてではないができる範囲で丁寧に返している。ファンとの絶妙の距離感が見ていて心地よく、人気の高さは見た目の良さだけではないことがじわじわ伝わってくるのだ。対人スキルの高さと人柄の良さを感じさせる文面はぜひ未フォローの方にもご覧いただきたい。

なを。さんの前歴は元アイドル!

さて、なを。さんの経歴の中で気になる“元アイドル”についても触れていこう。

彼女が所属していた「イケてるハーツ」は、世界中の人々の、疲れていたり、病んでしまった心、時に傷ついてしまったネガティブなハートを『歌』と『ダンス』と『元気な笑顔』で「イケてるハート」へとポジティブ変換してもらうために結成されたユニット。

プロデューサーは人気コンセプトカフェ「アフィリア・サーガ」を手掛けるユカフィン氏。2014年にライブデビュー、2016年春につんく♂氏作詞作曲による楽曲でメジャーデビューしている。アニメテーマ曲などの数々の楽曲を経た後、2023年1月に解散ライブが行なわれた。

なを。さんはもともと上野アフィリア・シェリーズ所属にしており、アイドルとしては「舞波和音」名義で活動していた。オーディションを経てアイドルへの階段を登るようになったが、1期生として活躍した後に2018年にグループを卒業した。

アイドル在籍中も衣装を考えたり見たり、自分でも手を動かすのが好きだったなを。さん。グループの衣装などもなを。さんが手掛けたこともあるそうだ。時間が生まれた卒業以降は、趣味の一つに過ぎなかったコスプレに本腰を入れ始め、今に至っている。


なを。さんのコスプレ

コスプレするキャラクターは、作品に触れた時の気持ちに正直に選んでいると言うなを。さん。今夢中なタイトルは、可愛くてカッコいい女の子たちが登場するソシャゲが多い。現在多く見られるのはゲーム『ブルーアーカイブ』のキャラクターたちだ。

サオリ『ブルーアーカイブ』

元アイドルのコスプレイヤー なを ブルアカ さおりコスプレ

Twitterより引用



サクラコ(ユスティナ聖徒会礼装)『ブルーアーカイブ』

元アイドルのコスプレイヤー なを ブルアカ サクラコ コスプレ

Twitterより引用

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着目すべきはこれらの衣装がすべて彼女の自作であるということ。自身に合わせて作り上げた衣装だからこそのフィット感、選び抜かれた生地だからこそ生まれるリアリティ、説得力がある。

なを。さんは中学生ですでにコスプレを始めており、15歳にはもう衣装を自作していた。当時は自分のミシンもなく、家庭科の裁縫セットで手縫いして衣装を作り上げていたそうだ。今思えば拙い作りではあったものの、時間をかけて全力で作り上げていく楽しさはかけがえのないものだったと振り返る。大人になった今ではサブミシンを入れて職業用・家庭用・ロックの3種のミシンを使いこなし、次々とプロの腕前の衣装を生み出している。

「イケてるハーツ」加入前にはCOSPLAYMODEの前身のコスプレ雑誌「COSMODE」で表紙とグラビアを「Fate/Zero」のセイバーのコスプレを披露していただいた。その際のこだわりポイントも合わせて紹介しよう。衣装だけでなく、造型もこなす凄腕コスプレイヤーなのだ。
元アイドルのコスプレイヤー なを 表紙

元アイドルのコスプレイヤー なを 表紙

元アイドルのコスプレイヤー なを fate/zeroセイバーのコスプレ

「ドレスはハイミロン、ベロア、合皮。鎧はソフトボードを使用。型紙から作り始めて1ヶ月かかりました。エクスカリバーは紙粘土や100均素材で500円ほどで作りました」

なを。さんの初めてのコスプレは戦国系ゲーム『戦国BASARA』だったそう。活動初期にはWJ系作品などの男装キャラクターが多かった。今は女性キャラクターがメインでコスプレしているが、男性でも女性でも強さ・凛々しさを持つ「かっこいい」キャラクターが好きという気持ちがなを。さんの根底にある。

コスプレを始めた頃には、当時流行っていたダンパ(DJの演奏に合わせて参加者が自由にフロアでダンスを楽しむコスプレダンスパーティ)に頑張って参加して踊ったり、濃いメイクで盛りに盛ったり、布を通り越して指を縫って流血したりと、今思えば「黒歴史」な過去も多々だったと語っていた。そんななを。さんも、今では新作を披露すれば各種コスプレニュースで取り上げられる注目のインフルエンサーコスプレイヤーだ。

なを。さんは先に挙げた『ブルーアーカイブ』以外にも様々なコスプレに挑戦されている。

AR-57『ドールズフロントライン』

元アイドルのコスプレイヤー なを ドルフロ AR-57 コスプレ

Twitterより引用

ウェルロッドMk.Ⅱ(捏造衣装)『ドールズフロントライン』

元アイドルのコスプレイヤー なを ドルフロ ウェルロッドMk.Ⅱ コスプレ

Twitterより引用

ウェルロッドは公式デザインではない私服イメージの撮影になるが、衣装のパーツ一つ一つにそれが選ばれた理由が語られている。


衣装のコーディネートはもちろん、被写体としてキャラクターらしい着こなし方のために立ち姿、ふるまいに工夫をこらしているのが伝わる。いわゆる“捏造”衣装としているが、なるほど、このキャラならこうなるだろうと納得させてくれる情報量が素晴らしい。


キャラクターコスプレ以外に、創作での撮影にも精力的だ。ここでは衣装デザインを自ら起こし、それを実際に三次元化していく衣装デザイナーとしてのなを。さんの腕が見られる。


創作 白美少女

元アイドルのコスプレイヤー なを 白美少女

Twitterより引用




創作 武装メイド02
元アイドルのコスプレイヤー なを 武装メイド02

Twitterより引用

素のなを。さんの可愛さも見逃せない。地毛でごく普通のメイクでもばっちり写真映えしているのは地の被写体力の高さゆえと言えよう。


プー『くまのプーさん』

元アイドルのコスプレイヤー なを くまのプーさんコスプレ

Twitterより引用


https://twitter.com/nawo019/status/1608082154201939969


なを。さんの衣装製作

コスプレの中では、衣装を作っている瞬間が一番楽しいと語るなを。さん。生地を選び、型紙を追求し、ミシンで叩いて立体に起こしていく。その過程で自分のキャラクターのイメージが理想に近づいていき、完成して理想と作品が重なる瞬間の喜びがたまらないそうだ。
なを。さんの衣装はキャラのシルエット再現を求め、パターンをストイックに追い求めるスタイルで作られている。ポーズをキメた状態の美しさはもちろんだが、作り込まれた衣装だからこそ着用状態でくるくると動いたショットにぜひ注目したい。

博麗霊夢『東方Project』

元アイドルのコスプレイヤー なを 博麗霊夢

Twitterより引用

霍青娥『東方Project』

元アイドルのコスプレイヤー なを 「東方Project」霍青娥コスプレ

Twitterより引用

生地一つでも、厚み、重さ、柔らかさで仕上がりの印象が変わってくる。素材次第で動いた瞬間のシルエットも変わる。最終的な動き、写真へのアウトプットまで想定しての布選びは製作者の腕が問われる部分であり、これまでのなを。さんの知識と経験の蓄積が存分に活かされている。

『ブルーアーカイブ』シロコ、かばん作成

衣装だけではない。かばんに始まり、世界観を表現する小物類、もちろんロケーション選びまで、推しの実在を感じさせる瞬間のためになを。さんは多くの手数を重ねている。

アビドスの概念

作るのが難しいと言われる水着の制作もなを。さんにかかれば自由自在だ。ストレッチ素材をぴったり自分にフィットさせていく難しさは想像に難くない。

製作時にはしっかりと衣装を理解するため、観察と考察は欠かせない。なを。さんは小物の存在する意味をしっかりと確認し、なぜそれが必要なのかから質感、サイズを割り出している。

イラストだけではわからない背面設定もゲームプレイの中で極限まで拾い出していく。

通常高画質化アプリは写メの拡大や加工アプリ使用後の仕上げなどに使われるが、小さな画像素材を大きく拡大するのは、確かに、一つの大正解な高画質アプリの使い方だ。
そこから着々と形にしていく様子を見守れるのは、自作レイヤーのファンならではの楽しみと言えよう。推しの衣装を仕上げていく推しの楽しそうな姿、そしてそれを実際に着用したコスプレ作品としての写真での姿、2段階で喜びを得られる。
https://twitt

なを。さんの本職は現在は制作系のお仕事だそうだが、衣装に関してはすべて独学。360度全方位で高い完成度を誇る衣装を作るその腕は、本を見て自作を重ねて得られた技術というのだから驚きだ。

なお、衣装製作以外でのプライベートタイムは、スマホでゲームをするのが好きななを。さん。『ブルーアーカイブ』はもちろん、『ドールズフロントライン』『原神』などはしっかりやり込んでいる。休みにはデイリーを消化しているだけで一日が過ぎてしまうこともあるとか。

なを。さんのSNSやオン・オフ活動一覧

なを。さんの活動メディアは以下の通り。

オンラインではツイッターでの活動がメインとなっており、コスプレ活動を主とするメインアカウント「なを。🍚」の他、メインアカウントに何かあった時のための避難用サブアカウント「なを。のフリート」の運用もしている。

フリートアカウントはあまり活動していないが、メインでは見られない気軽な写メや呟きが見られるのはサブならでは。なを。さんファンならばぜひ両アカウントを押さえておきたい。

他SNSは現在は運用なしだが、BOOTHでのDL&頒布物販売と、ピクシブファンボックスによるファンクラブ運営がされているぞ。作品集はもちろん、ツイッターでは見られないショットが見られるピクシブファンボックスはファン垂涎のデータも多いので要チェックだ。

なを。さんを実際に見ることができる機会としては新作頒布の即売会が挙げられる。それ以外でも、最近では撮影会活動を積極的に行なっている。

モデル撮影会などの参加については、なを。さんのツイッターで告知される。リアルなを。さんを実際見て自分で撮ってみたい! という人はしっかりチェックしておくべし。

なを。さんの情報を欠かさずチェックしよう

以上、スペシャル衣装自作系コスプレイヤー・なを。さんの情報に迫ってみた。

自身のコスプレ活動に加え、アイドルや飲食店用の衣装プロデュース、制作も手掛けているなを。さん。これからも各方面で新作がどんどん更新されていくので、今後の活動をぜひチェックしていきたい。

最後にプロフィールを簡単にまとめておこう。

誕生日:9/28
身長:155cm
体重:秘密
血液型:B型
出身:岐阜
趣味:衣装製作、ギター、料理


なを。さんにインスタントインタビュー

最後になを。さんのコスプレ一問一答をお届けしたい。

Q1.コスプレや普段使いでよく使うコスメ用品を教えて下さい
エレガンスのマスカラ下地です。これが無くなったら困ります。まつ毛のカールキープ力は勿論、塗るとまつ毛1本1本が太く長くなります!!
この下地のおかげでナチュラル系のコスプレではつけまつ毛をつける必要が無くなりました。
後はメイクキープミストをメイク前とメイク後に使います。ミストを顔全体に5.6回沢山プッシュして、顔が濡れてる間にリキッドファンデーションをスポンジで叩き込むと崩れにくい上に、乾燥もしない肌ができるのを最近知りました。コスプレする時はこの方法でベース肌を作るのにハマってます。



Q2.最初にやったコスプレについてエピソードやコスプレした感想は?
記憶がおぼろげですが、戦国BASARAの濃姫か…。はたまた戦国無双のガラシャだったような…。かなり前から戦う女子が好きなようです。
当時学生でお金が無かったので、生地屋さんでは1番安い綿やサテンを買って作っていました。見るも耐えないクオリティだったかもしれないですが、コスプレ初心者でミシンすらろくに使えなかったのに、いきなり装飾が多めのキャラをやろうとしてるチャレンジ精神は我ながらすごいな〜と思いました(笑)。



Q3.コスプレにハマったきっかけを改めて教えて下さい 
最初は友達に一緒にやろうよ〜と言われて始めたのがきっかけでした。初期の頃はただ着てイベントで喋って終わる感じだったのですが、次第に写真を撮る、撮ってもらう楽しさ、衣装製作の楽しさを知って気づけばかなりの月日が流れてました…。
始めた当時は完成品コスプレ衣装が売ってない時代で、売っていたとしても買えないくらい高額なものだったのでした。それゆえ、いかに工夫して安くコスプレできるかよく考えてました。またコスプレ友達が服飾系の大学に通う子が多く、作る衣装のクオリティがめちゃくちゃ高くて!その衣装を見て刺激を受けたり、作り方を教えてもらったりして、更に製作の楽しさ、奥深さを知ったのもコスプレにハマるきっかけになりました。


Q4.コスプレに対してこれだけは譲れないというこだわり、見てほしいところがあれば教えて下さい
強いて言うなら生地選び、全体のバランスです。
実際キャラが着ているならこんな感じかな〜と妄想して布を選ぶのがとても楽しいです。
最近はウール系の布を選ぶのが多いです。しっかりした厚み、落ち着いた質感で実在性が増す気がするのでつい買ってしまいます。
後はバランスを特に大事にしてます。シルエットも似せたいのですが、スカート丈や襟の大きさ、小さな所パーツでも大きすぎないか、小さすぎないかと何度も元絵を見て確認しています。後で造りが違っていたらショックなので、事前に資料もなるべく集めてます!



Q5.今までコスプレしてきた中で一番印象に残っている撮影は?
ロケとかはよく印象に残ってます。
桜を撮るためコスプレして山を登ったり、ドレスを着て川に浸かったり、11月後半に薄着で震えながら紅葉撮影したり、雪山でソリを引いたり(?)。
冷静に過酷な条件なんですけど、撮影の為なら耐えられるんですよね。不思議です。
どの撮影もとても楽しいので1番印象に残ってる撮影は決めれないです…!


Q6.コスプレイヤーとしてのこれからの展望を教えて下さい 
ここまできたら一生モノの趣味だと思うので、もっともっと極めて行きたいです。最近は3Dプリンターが欲しくてたまりません。あと刺繍や編み物にも興味あります。できる事が多ければ多いほど楽しいし衣装のクオリティが上がっていくと思うので、これからも興味持ったものにはとりあえず挑戦していきたいです。
あと自分のオリジナル衣装を即売会で売ってみたい!という目標があるのですが、いつも自分のコスプレ予定ばっかり入れすぎてデザインや製作の時間が取れず……。なかなか難しいですね。



Q7.コスプレをこれから始める方に一言お願いいたします!
自分の「好き」を全身で表現できる最高に楽しい趣味だと思います。
推しと同じ衣装を纏い、推しに少しでも近づけるように時間をかけてメイクをし、ウイッグを作り推しと同じ髪型をし、推しをイメージしてポーズをして写真を撮る。最高の楽しみですね。正気になったら終わり(笑)!
自分の解釈で推しの衣装をつくり、推しの衣装を纏うともう病みつきになります。
あと定期的に痩せよ!筋トレしよ!となるので、美意識と上がるとともに健康にもなれます。コスプレは楽しいですよ〜!

Text大村斉子

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