01.天候を気にしない光の使い方

 この時期の真昼の日差しは、硬く、顔にくっきりとした影ができやすい。そのためレフ板などで影を目立たなくする必要がある。だが、曇り空の場合、雲を通した太陽の光はやわらかく、影のでき方もくっきりとはでない。さらに光をやわらげるために、木漏れ日の中で撮影を行った。背景が明るいところを選び、被写体に対して逆光になるよう撮影。カメラの露出をオーバー気味(プラス)に設定してみよう。そうすることで、被写体の周りがボンヤリと明るく、やわらかな光の写真が撮れる。また背景の木々をボカし、模様のようなテクスチャーを作り出した。

02.背景を気にしない写真を撮る

 撮影中「背景が気にいらないけど、ここしか撮る場所がない」という経験は無いだろうか。そういうときは、望遠レンズでの撮影がオススメ。画角が狭いため、手前の人物にピントを合わせると、背景がしっかりとボケるのだ。また、右の写真のように、背景が暗く、被写体がいる場所が明るいスポットでは、明るさの違いが背景になったりもする。背景に暗い場所を持ってきてボカせば、シルエットのくっきりとした写真が撮れる。このとき、気をつけなければならないのが、光の強さ。晴天だと光が硬いので、影がハッキリとでてしまう。そういう場合は、レフ板を使って影を目立たなくすればOKだ。

03.青空や緑を背景にキレイに撮る方法

青空+人物=フラッシュを使う

 オートで撮影をする際、露出などはカメラが自動で調整してくれるので、青空に合わせるか、人物に合わせるかで、露出が大幅に違う。ここでは、撮影モードをマニュアルに変更しよう。まずは、青空の色がくっきりと出るような露出に合わせ、カメラに内臓されているストロボを焚いて撮影してみよう。下写真のように、青空の色も人物もくっきりとした写真になる。

● 緑は逆光や透かしで撮ろう

 青々と茂っていて色鮮やな緑。そんな緑を人物と一緒に撮るには、逆光がオススメ(下写真)。「逆光だと人物が暗くなる?」と思われがちだが、レフ板やシャッタースピードを使い人物も明るく撮ることができる。露出補正をプラスに入れて、オーバー気味に撮影しても良いが、緑色が白くとんでしまわないように気をつけよう。下の写真の場合は、シャッタースピードを遅くし、人物を明るく撮影している。シャッタースピードが遅いため、ピントの合う範囲が広くなっている。他には、前後のボケを利用した透け感のある緑も、キレイな写真が撮れる(下2枚目写真)。レンズは望遠を使用し、絞りはやや浅めに設定している。そうすることで被写体の前後をボカすことができる。ホワイトバランスのモードを調整し、好みの緑色を探してみるのも面白いかも。

番外編*日中シンクロを活用

 青空と人物を撮る際に紹介した撮影方法は「日中シンクロ」という撮影ワザ。これは“被写体に当たる光が弱い、暗い、逆光になっている”場合に使用でき、背景との明るさのバランスが重要である。また、さらにコントラスト(最も暗い部分と、最も明るい部分の輝きの差)を強く設定することで、海外のファッション誌にあるような、色の強い写真を撮ることができる。コスプレ写真ではどのように応用ができるか、いろいろなポーズや背景でチャレンジしてみよう! 漫画のシーンのように、キャラクターのシリアス感を出したり、派手なキャラクターの衣装を強調してネタ写真にするのもイイかも……?

【シャッタースピード】1/1600
【絞り値】5.6【ISO感度】400
【露出補正】なし【レンズ】50mm
【ポイント】昼間の青空背景に日中シンクロで撮影。構図を斜めにし、青空が画面の半分を占めることで、ひろがりと奥行きを感じさせる。また青色が多い分、髪の赤色に視線がいく写真になった。

【シャッタースピード】1/400
【絞り値】4.0【ISO感度】400
【露出補正】なし
【レンズ】24-105mm(67mm使用)
【ポイント】夕方に撮影したパターン。背景が暗く写る露出に設定し、顔が明るくなるようストロボを調整。ピンクの花が印象的だ。

07.外ならではの背景構図

 本誌で解説した「構図」をここでおさらいしてみよう! 外ロケならではの背景は、感覚的に構図を掴む練習にもなるぞ。また「逆V字」や「曲線」という構図も紹介。前回よりも、さらにハッキリと構図の効果がでている写真になっているので、ぜひ参考にしてみよう。

● 垂直線と逆V字の構図

 石畳の足場を利用した構図。被写体よりも高い位置に立ち、カメラを構えよう。直線の模様が、奥に行くほどすぼまっていき、逆向きのV字を作って奥行きを感じさせる。また背景を少しボカすことで、画面がうるさすぎず被写体に目がいく写真になった。単焦点レンズで、絞り値を浅くすることで背景をボカしている。

● 曲線は画面の四隅を使う

 曲線の全体図を写さず、一部を切り取ることで、やわらかいイメージとリズム感のある画面に仕上げている。曲線の端を画面の四隅に持ってくることで、整った印象もでてくるので、人物像が中性的に感じられる。望遠レンズを使い、背景が引き寄せられて見える「圧縮効果」を活用した。

● 急な斜め線で躍動感

 斜めや対角線があると、その画面に動きが生まれる。右の写真では、同じ方向に向いた木の幹が斜め線の役割をしており、何本もあることで勢いのある動きが感じられる。また人物は画面の1/3しか居ないが、背景が明るくなっている部分に配置することで、視線がいくようにしている。

● 密度の高低でリズムを作る

 画面の左側には光、右側には緑が溢れていることで、画面にメリハリがでている。また被写体が右から左に歩いている姿が画面の奥行きを感じさせる。低いカメラアングルで、画面の手前に草を入れ込み、逆光気味の光を受けた草のキラキラ感を出す。ややオーバー露出で撮影することで光が溢れ、広がりのある雰囲気も出た。

08.水面で鏡写し

 水面に自分の姿を映して撮りたい場合、水面との距離は近いほうが良い。なぜなら、距離が離れすぎていると、被写体も水面に映った姿も小さくなってしまうからだ。大勢での撮影や、風景の雰囲気を撮りたい場合は、距離が離れていても良いだろう。シャッタースピードを少し遅めにすることで、ピントが合う幅が広がる。また、絞りは浅くして、背景はボカしてしまおう。そうすることで、被写体と水面に映った姿がキレイに写る。また、水面を水平にしてしまうと、画面が真っ二つになってしまうので、少し斜めにすると違和感のない二分割構図になる。

しっかり守って楽しい撮影♪ 外ロケ撮影のマナー

イベント以外の外ロケでは…

・撮影場所の責任者に許可をとる
・責任者からの注意事項を聞き、厳守する
・公共施設のマナーを守る
・一般利用者に迷惑をかけない

以上のことを最低限厳守。着替えの際は、責任者の方に場所を借りれるかを聞いてみよう。撮影のスペースをお借りするという心構えが大切。

こんなことはNG!!

・場所の占有(トイレ/撮影場所)
・大人数でガヤガヤ騒ぐ
・カラースプレーなどの使用
・施設や備品の破壊

他にも、武器類の造型をむき出しで持ち歩くのは危険なので、撮影時以外は常時バックに保管しよう。回りに迷惑がかからないよう注意!