コスプレイヤー峰村ミネ『東京喰種』霧嶋董香、塩ビ板とカードケースで作られた赫子の重さを感じさせないポージング

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夜のコスプレイベントで浮かび上がる赫子の存在感

霧嶋董香 自作した赫子 羽赫 のコスプレ
コスプレイヤー峰村ミネさん(@mnmr__p)が『東京喰種』霧嶋董香のコスプレを披露。
https://twitter.com/mnmr__p/status/1601561159114493954

霧嶋董香は漫画『東京喰種』に登場するキャラクター。冷淡な目付きと乱暴な言葉遣いで他を寄せ付けない行動が目立つが、仲間を思う気持ちが強く、心優しい面もある。
赫子の存在感と瞳の加工により、コスプレイベント「夜のアコスタ」の会場でもひときわ目を引くコスプレだ。

赫子(かぐね)とは食性が人肉のみに限定された肉食の亜人種「喰種」の持つ、捕食器官。血液のように流れ、”歯”よりも頑丈になり、捕食器官と同時に武器にもなる。喰種、それぞれに固有の性質を持つ。霧嶋董香は羽赫(うかく)。羽のような形態で、赫子の種類の中でも非常に俊敏。射撃攻撃を行えるため遠近両方に対応できる。

その赫子を現実に制作したのはコスプレ造型作家のロキさん(@swordsmith_LOKI)。製作のこだわりをロキさんに伺った。

赫子の素材

本体の素材はほぼ透明な塩ビ板です。透明なパイプを使う場合、骨組みが見えてしまうと嫌だったので、根元の細い部分に使った以外は骨組みは無く、曲げた塩ビの板だけで自立する構造にしました。
数種類の厚さの塩ビ板や、100円ショップのB4のカードケースを熱で曲げて組むだけなので、接着剤すら必要ありません。

製作期間は2週間

3年前の冬コミ前に2週間で作りました。その前に作った赫子(初代)があったのですが、3年前のコミケに持っていく際、メンテナンスも兼ねて赫子(初代)を久々に見たら「今ならもっと良いの作れるな」と思い、ゼロから作り直しました。造形経験で一番の修羅場でした。
その後、コロナで出番も無く今回の夜のアコスタで出すことになり、1週間ぐらいかけて改良しました。

改良した結果サイズが大きく

作り直したおかげで初代よりも二回り大きくなり、分解しても1人で持って電車に乗れるギリギリになってしまいました。重心もかなりバランス悪く、これを着けてイベントでポーズをとって撮影する峰村ミネさんは本当に大変で感謝しかないです。

You Tubeではロキさんが赫子製作の様子を公開している。

霧嶋董香のメイク、ウィッグへのこだわり

峰村ミネさんにメイクやウィッグ、赫子を着用した感想を伺った。

平成の女子高生をイメージしたキャラメイク

今回のコスプレメイクは、『平成の女子高生メイク』をイメージしました。いつもの女子高生のコスプレメイクは、基本ナチュラルで可愛げのあるメイクを心がけていますが、董香ちゃんは強く芯のある、そして平成の女子高生である事を意識しました。目の周りをしっかりアイラインで囲み、毛束が分かりやすいつけまつげ、下まつげもしっかりマスカラを塗り、細めのつり眉メイクをしました。

顔に影を作らないコツはつけまのり

ウィッグカラーは原作の色を意識し、アシストのブラックパープルのショートボブ改から作りました。縦長の形を意識したボブを目指して毛量を減らし、なるべくボリュームを抑えました。夜の撮影だったので、顔周りの髪が顔にかかって影にならないように、つけまのりで顔横の髪を止めておきました。

赫子の重さを重心移動で相殺する

赫子用に背中に穴を開けたパーカーの下に、人間用のハーネスを改良したものを着けていたんですが、羽赫を装着している左側に全力で引っ張られていたので、ほとんどの体重を右側に預け、体幹と全身の筋肉を総動員してようやく立てているような状態でした。
董香ちゃんは、飄々としたクールな感じのキャラなので、撮影の際はいかに赫子の重さを感じさせない表情とポーズをとれるか心がけていました。
次の日は腕から背中、足にかけてまで全身筋肉痛でしたが、中学生の頃から憧れていた喰種になれた嬉しさが勝っていたので、幸せな筋肉痛でした。
今回、このような機会をくださった、赫子の製作者のロキさんには本当に感謝しかないです。

赫子装着の重さを感じさせない峰村ミネさんの動画はこちら。こちらのツイートは1万近いいいねを集めている。
https://twitter.com/i/status/1601544128923213825

身近にある素材でハイクオリティな造型を作り上げる、ロキさんとメイクやウィッグでキャラを体現する峰村ミネさん。おふたりの感性と相性が抜群に融合したキャラコスプレなのだ。

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