01.構図ってなに?

 撮影をする際によく耳にする「構図」という言葉。単純に「画面の構成」というだけでなく、“その配置によってどんな効果を生み出すのか”ということを考えられた構成。「カッコイイ」「雰囲気がある」と思ってもらえる写真を撮れるように、まずはどんな構図があるのかを知ろう。 構図で重要なのは、「見せたいもの」を置く位置だ。もちろん、写真の中心に被写体を持ってくれば一番目立つが、印象がしっかりするかわりに窮屈さを感じたり、背景や被写体の形状によっては、隙間があいてしまい寂しい印象を生むこともある。まずは基本の構図を参考に、実際の写真ではどんな風に写るのかを見てみよう。


■黄金分割は三分割で考えよう

 上で紹介した「黄金分割の構図」だが、実際使うとなると難しい。そこで登場するのは「三分割の構図」だ。画面を縦と横に三分割した線をひき、縦横の線が交わった交点が黄金分割点とほぼ同じになる。また、縦横の線を軸として構図を決定する方法もある。例としては、3分の2が青空で3分の1は山の風景写真が三分割の構図である。

02.目線で雰囲気を作ろう

 被写体を中心に置くことで、「見せたいもの」がしっかりとわかる構図になるが、目線をカメラからはずすだけで、画面に物語が生まれる。何処か遠くを見る目線では、何か思案している雰囲気に。真横を向いていれば、そこにべつの被写体があるかのような印象になる。また、被写体の位置によって画面にできる空間も変わってくる。人物をどちらかに寄せることで、大きくあいた空間が安定感を生み出し、より被写体の印象が強くなるのだ。人物を片方に寄せるときは、三分割の構図を利用して、空間2:被写体1(逆も有効)のバランスで撮影してみよう。

03.斜め・対角線で動きをつける

 画面の中に流れを作るということは“動きを出す”ということ。写真に動きがあると、それだけで目を引く写真になる。簡単に流れを作る方法として、腕や脚の位置や、顔の向きがある。ポイントは、斜めの平行線が画面の中にあると良い。一番わかりやすいのは、腕と脚の流れが、斜めの平行線であることだ。また、剣や杖などの小道具があれば、小道具の斜め線を活用できる。上半身のアップで、体全体の線を斜めにしてしまうのも、動きのある写真となるので有効だ。

 全身の座り写真で応用してみた。腕・脚・顔のラインが平行線になっているので、画面に動きがみられる。少しアオリをいれるように下から撮影すると、脚が若干長くみえる効果もあるので、是非やってみよう。

04.流れの線を、対角線上にもってくる

 画面上で斜めの線が一番長いのは、対角線になり、一番動きが出るラインとなる。下の写真は、顔の向きと腕のラインが平行線になっているが、被写体が画面の真ん中にあるため、斜めのラインが対角線から少しズレている。そこで斜めのラインを対角線上に移動してみよう。対角線上に斜めのラインがくるだけで、画面が広く感じられるようになる。

05.立ち姿でイメージチェンジ

 ポーズによって、印象が変わるのはもちろんのことだが、実は構図にも影響している。右側の2枚の写真は、それぞれ風景でよく使われる構図をポーズで表現したものだ。
 「山型構図」とは、被写体の輪郭で三角形を構成することで、画面に安定感を生む構図だ。右側の写真では、人物の仁王立ちのポーズが三角形を作り出している。
 「S字型構図」とは、被写体の輪郭線でS字形、または逆S字形を配置する構図で、曲線で構成されているため、柔らかい印象を生む写真になる。右側の写真では、頭の位置、上半身・下半身の位置でS字の曲線を作り出し、また、目線も画面に曲線を生み出している。
 このように、単純にポーズの印象だけでなく、ポーズで作り出した構図によって、写真の雰囲気を変えることができる。

06.直線を使った構図

 同じ方向に並んだ線で構成する構図を「垂直線構図」と呼び、力強さや安定感を生み出す構図と言われている。縦の線でも横の線でも有効な構図なので、いろいろな場所を探してみよう。被写体の配置も、三分割や二分割と少しこだわってみると、いろんな印象の写真が撮れるはずだ。背景だけでなく、小道具などを使って作り出すのもアリだ。たとえば、合わせの撮影などで、長いものを持つキャラクターが何人もいれば、小道具を垂直に持ち並んで撮影するのも面白いかもしれない。人物が並んで、垂直線構図を作り出すなどいろいろチャレンジしてみよう。

■縦と横の線でさらにカッチリ

 横線の構図に、縦の線を1本加えてみよう。画面に少し窮屈感が出たのがわかるだろうか。また、縦線と横線の交差する部分と、被写体の顔の位置が対角線上にあり、圧迫感はあるものの動きのある写真となっている。このとき、縦線1:人物2の三分割構図も使い、画面をカッチリとした雰囲気で構成している。