【COSPLAY造型初心者講座】立体合皮貼りと端処理の基本
大型・小型造型もコレで解決!苦手意識を解消
いろんな形のボードの端処理とボード2枚重ねた立体造型の合皮貼り。2パターンを徹底解説!合皮貼りの苦手意識を解消します!!
Craft & text みお photo 涼子
みおし
2016年頃から自作衣装、造形を始め2018年世界コスプレサミットにて日本代表になり、国内外でイベントにて衣装審査を務め、VTuberの公式衣装制作も担当している。美容師免許も取得しており、ニコニコ超会議やAnimeJapanなどのイベントでヘアメイクも担当している。
下準備
【ボンド】
合皮貼りには「Gボンド」を使う。「乾燥させてから貼る」ということが基本。紙コップにボンドを入れ、薄め液で塗りやすい柔らかさにする。薄め液はストローを使って少しずつ入れよう!
【合皮】
合皮を貼ることで、ボードに合皮を貼ることで色をつけたり、耐久性をアップさせる効果がある
02.ボードの切れ端で薄く伸ばす。完全に乾燥したらもう一度塗る。
04.1度目のボンドが乾いたらボンド塗り2回目を行う。
【ボード】
01.円形、三角、四角、ドーナツ型、四角と四角いドーナツ型のボードを今回は準備した。
03.側面やドーナツ型の内側も塗る。ボードも完全乾燥二度塗りする。
コスプレ造型で使われるCOSボードやサンペルカはウレタンではなく発泡ポリエチレンのこと。武器造型に最適。ウレタンボードとはボード状の柔らかいスポンジのこと。柔らかめで着ぐるみボディなどに使われることが多い。
合皮の貼り方
準備ができたらボードに合皮を貼ってみよう。今回は「四角形」「円形」「ドーナツ型」での貼り方をレクチャー。基本的にはこの図形でマスターできれば、合皮貼りはほぼ完璧といっても過言ではない!
【四角型】
まずは単純な形のボードで合皮の最も基本的な貼り方をマスターしよう。
06.角はギリギリすぎるとボードが見えてしまうので0.5mm〜1mm残すと良い。
07.余ってる合皮はハサミをボードに対して平行に、合皮に対して直角に入れ側面に貼り完成。
【円型】
曲面がある分、難しそうに見えるが、基本は全部一緒。
01.面に合皮を圧着した後、端を上に軽く引っ張りながら貼る。
02.1wayの合皮でも5mmくらいのボードならシワもなく貼ることができる。
03.ハサミで縦に切り込みを入れたら、四角のボードと同じようにハサミを平行に入れて完成。
【ドーナツ型】
真ん中に穴があいていても基本は円形の貼り方でOK。ゆっくり貼っていこう。複雑な造型物の端処理も基礎を抑えれば綺麗に仕上がるよ!大型造型では縦横に伸縮する2WAYの合皮を使うと貼りやすくてオススメ!
01.外側は円形と同じ貼り方で内側は写真のように切り込みを入れる。端までではなく5mm〜7mmくらい残して切り込みを入れよう。ボードの端ギリギリまで合皮を切るとボードが見えてしまう
05.狭い部分やハサミが入れにくいところはカッターだと切りやすいぞ。
2枚重ねの立体造型
重なってる造型パーツに合皮を貼る時はどうしたらいいの?エッジを効かせてより立体感に見せるのか、繋ぎ目もなく丸みを活かし統一感を出すか、お好みの方法で貼ってみよう!
【一枚貼り】
丸みが出るが、強度が上がる貼り方。
01.各パーツにボンドを完全乾燥二度塗り、乾いたら2つのパーツを重ねて圧着。
02.中心から合皮を貼り、角はボールペンやハサミの先端などを使い押さえる。
03.上段の側面、一段目の面、一段目の側面の順番で軽く引っ張りながら貼っていく。
05.角を切り落とし、余った合皮を切って完成。
【パーツごとに貼る】
色の切り替えが綺麗に仕上がる貼り方。甲冑や武器はパーツが重なってることがほとんどなので部分ごとに貼り方を変えて作ってみよう!一枚貼りは丸みが出るが強度が上がり、パーツごとは合皮の色の切り替えが綺麗に仕上がります!
完成
2つのパーツを並べて見ると同じ形なのに雰囲気や仕上がりが全然違って見える!
難しそうに見える合皮貼り。実際やると意外と簡単。まずは小さいものからチャレンジしてみよう!