【コスプレウィッグ】軽量化!痛くない!ポニーテールウィッグ問題を全部解決!
ポニーテールウィッグを作る方法から、謎の「頭や首がしんどくなりがち問題」解明まで、ポニテにまつわるちょっとした問題を全て解決!
TEXT&PHOTO:椎塚久世
協力:クラッセ https://classewig.com/wig/
ポニーテールを作るには?
ロングウィッグを結い上げるのはなかなか大変。簡単に作れるのはベースウィッグ+バンス!
ベースウィッグ
すでにポニーテールが結い上げてあるウィッグ。ウィッグ自体の長さはセミロング程度なのでポニー部分は短い。基本的には毛束やバンスと組み合わせて使う。
クリップバンス
根元が髪をはさむクシ歯のクリップになっているバンス。ポニー部分の高さや位置も簡単に変えることができる。比較的ボリュームのあるポニーテール向き。
スリムバンス
根元がマジックテープになっている毛量少なめのスッキリしたバンス。マジックテープ部分は専用の毛束を巻きつけ隠して仕上げるデザインになっている。
クリップバンスとスリムバンスのつけ比べ
クリップバンスとスリムバンスでは印象がかなり違う。それぞれどんな仕上がりかチェック!
クリップバンス
毛量が多いのでそのまま使うだけでみっしりとボリュームのある二次元風ポニーテールになる。毛先は自然にまとまるようカットされているため広がりすぎる心配は無い。
スリムバンス
クリップバンスに比べると地毛を結ったように自然な毛量のポニーテール。巻きつけて使うバンスなので髪の結び目がハッキリ分かりやすい。よりリアル寄りな印象の髪型に。
謎の「ポニテウィッグしんどい」問題
普段のウィッグは平気なのにポニテウィッグをかぶると肩こりや頭痛になる人が。一体ナゼ?
意外な重量感
バンスの長さで多少変わってくるのだが、クリップバンスは意外と重たい。そしてポニーテールベースも毛量が多くかなりの重量。これらを組み合わせて使うので、当然首や肩に重さがのしかかる。
★ポニーテールの重量感ハンパない!
ポニーテールベースと80cmのクリップバンスをあわせると約500g。その重さの半分以上が後頭部に偏っているため、普段のウィッグよりバランスが取りにくい。無意識にいつもと違う姿勢でバランスを取るため疲労感が…。
▲軽量ヘッドマネキンではひっくり返ってしまう。
引っ張られて痛い
ポニーテールの重さを支えてウィッグのズレを防ぐため、ベースウィッグの内側にはクリップがついている。このクリップに前髪の生え際が引っ張られて痛い。アジャスターをキツめに調整するのも頭痛の原因に。
★ポニーテールの重さは分散させるのが◎
付属のピンだけでなく、ウィッグ全体をヘアピンで×印に固定しよう。またクリップバンスを押し込んで、地毛ごとはさんでしまうのもズレにくく重さが分散できる裏ワザ。
ポニテ軽量化計画
そもそもポニーテールウィッグを軽くしたい、という人にはこんな方法もアリ。
結い上げにこだわらないなら土台をベリーショートに変更する
ポニーテールベースが開発されるまではよく使われた方法だが、ショートやセミロングのウィッグを土台にするだけでかなりの軽量化が図れる。これならクリップバンスと組み合わせても多少軽く感じるはず。
▲多少でも結い上げ感が欲しかったり、セミロングヘアにポニーテールを結ったような変則スタイルの場合は、肩に届く長さのウィッグが◎。ただし軽量化に関しては、長さに比例して若干効果が薄れる。
▲ショートヘアなので約120g。ポニテベースより100g以上軽くなる。ポニーテールがあるのでそこまで目立たないが、えりあし部分が長いままだと結い上げ感が出にくい。短めにカットしても良いが、ウィッグをかぶる際に内側へ巻き込んでえりあしを隠す裏ワザもアリ。
見た目はどうなの?
ポニーテールベースと比べると、やはり「結っていない感」が出てしまうのは否めない。とはいえ、ポニーテールに見えないか?と聞かれればそんなことはないので、再現性を重視するか利便性を取るか、といったところ。
【ショート+クリップバンス】
クリップバンスのボリュームのおかげで、ベースウィッグがショートヘアなことがあまり目立たない。むしろシンプルなポニーテールではない変形ヘアの場合はベース部分の加工がしやすいメリットも。
【ショート+スリムバンス】
スリムバンスをそのままショートウィッグとあわせただけでは、ポニーテールではない何か別の髪型のような印象に。逆に、えりあしなど低い位置で結ぶならスリムバンスが便利かつ自然なのでは?
スリムバンスで軽フワに
軽いスリムバンスを使いたいけどボリューム不足!ならば逆毛でアレンジ。
内側に逆毛を
スリムバンスを裏返し、コームで逆毛を入れる。バンスの表面まで逆毛にならないよう注意しつつ内側だけ。
ポニテ台を作る
ショートウィッグの上部を縛ってポニテの土台を作る。ゆるんでくるようならボンドなどで固めてもOK。
巻きつけて完成!
逆毛のフワフワをつぶさないように巻きつけて完成。表面を整えたらハードスプレーなどで形をキープ。逆毛を入れる際は、バンスの裏側全体を軽くモジャモジャにする程度で止めておくこと。ベースウィッグにバンスを取り付けてからでも追加の逆毛を入れることは可能なので、ボリューム感を調整して仕上げよう。
逆毛でふくらませるだけでこんなにボリュームアップ!!
もちろん重さは変わらず約125g。ポニテベース+クリップバンスが約500g、ショートウィッグ+軽フワバンスが約250gなので半分の軽さで見た目はほぼ同じ!
まとめ
・ポニーテールの重さは分散させる!
・バンスの使い分けをしよう
・ウィッグとバンス、逆毛の組み合わせで軽量化