【コスプレ撮影テク】公園なのに森の中な写真にする方法
「どうせ撮るなら素敵に撮りたい!」そんな願望に応える”超初心者向け”撮影講座!今回は、近所の公園でも「まるで大自然」な写真が撮れるノウハウを紹介しよう
Model 紅茶ウツボ団(@mermaidtwins2)
Photo 山本哲也/Edit スモールパッケージ
■人工物を排除できる構図を探そう
ビルや道路の標識など、日常的なものが写らない構図を探すことから始める。
■近所の公園といえどもしっかり準備が必要!
撮影の許可をとることはもちろん、レジャーシートなどもあると便利だ。
背景に気を配ることで大自然らしさは高くなっていく
公園なのに“まるで森の中”で撮影しているような1枚を目指して撮影していく。大きめの公園なら自然の木々が豊富にあるとはいえ、そのまま撮ると左下の写真のように残念な仕上がりに。被写体に対して水平に撮ると、人工物が入ってきやすい。下からあおったり、ハイアングルで撮るなど背景選びに時間をかけてみよう。
前ボケとして枝や葉を利用して写真に自然らしいアクセントをプラス
木が少ない場所でも、垂れ下がった枝があれば下のような緑溢れる1枚に仕上がる。被写体に向けたレンズのすぐ前に枝を入れ、ピントを被写体に合わせればボケた枝がいいニュアンスに。枝じゃなくても造花などでも代用できる。
被写体との距離が遠く、前ボケアイテムがレンズに近いほどボケやすい。
▲この写真は百均で購入した造花を利用したが、ボケ味を強くするのであれば、見た目が植物じゃなくても問題はない。
被写体が2人以上の場合は、ピントの位置で写真の印象は大きく変わる
今回のように被写体が複数いるときは、下の写真のようにピントを合わせる位置を変えて写真のテイストに変化をつけよう。被写体は手前と奥に離れる必要があり、奥にピントを合わせれば前ボケと同じように手前の被写体がボケる。逆に手前に合わせれば奥がボケるというわけだ。写したくないものをボケさせる被写体で隠したりも可能。
芝生など緑の草原は撮れ高満点!狭い公園でもハイアングルなら問題なし
芝生などが茂った場所があればハイアングルで撮ってみよう。公園が狭くても、周囲を高い建物に囲まれていても問題ない。背景を芝生のみにすれば、草原の中にいるような写真の出来上がり。背景に木があれば右の写真のように撮ることもできる。ローアングルで撮って背景の余計な写り込みを排除しよう。
自然光溢れる屋外ロケだってストロボがあるととても便利!
晴れた日でも木々に囲まれた場所は意外に暗い。そんな暗い場所で光を補うためにストロボに頼るのはもちろんだが、ここでは別の使い方を試していきたい。右のイラストの①の位置からカメラに向かってストロボを光らせる。そうすると白い光に包まれるフレアを意図的に作り出せる。曇りの日の屋外ロケで、太陽の光を表現したいときに使える方法だ。右下の写真は②の位置からストロボを照射。顔だけ照らすことで写真に緊張感をプラスしてくれる。
遅めのシャッタースピードで被写体のまわりをブレさせる
今にも飛びかかるような躍動感ある写真を撮りたいときは、背景をブレさせると効果的。ピントをしっかり合わせたい被写体を中央に置き、撮影の瞬間にカメラ本体を少しだけ回転させよう。シャッタースピードは遅めの方がブレやすいのだが、それだけ中央の被写体もブレやすくなるので注意しよう。シャッタースピード1/40で撮影。シャッターを切った瞬間に2cmほど回している。
「ストロボ」の光を使ってガラリとイメージを変える
自然光の似合う公園ロケでも、ストロボを使うことで表現の幅をさらに広げられる。下と右の写真は同じ時間の同じ場所。ストロボの光が当たる部分が適正露出になるので、まわりは夜のように暗くなる。暗い森で撮りたいからといって、本当に夜の森で撮影しなくても、ストロボだけでこれぐらいの写真は撮れるのだ。今回はストロボ1灯だけで撮影したが、さらにストロボを用意できるなら、カラーフィルターを使って背景を照らすとさらに雰囲気が変化する。
公園などの自然溢れるロケ地に持っていきたいもの
もっとも欠かせないのが、撮影中にさっと荷物を置けるレジャーシート。百均で手に入る。公園が使用OKの場合は、小型のテントなら不意の雨にも対応できる。透明の傘なら光を通すので、被写体が差したまま撮影もできる。