【コスプレ写真がうまくなる!】絞りって把握できてる?自然光撮影の基礎知識
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「どうせ撮るなら可愛く撮りたい!」そんな願望に応える”超初心者向け”撮影講座!自然光撮影の「基本中の基本」を改めて復習してみましょう♪基本を知れば自然光撮影がいっそうレベルアップ!
model 百合亜(@yuriasuka)photo 山本哲也 Text スモールパッケージ
なんとなく撮ってる自然光撮影をレベルUP
コスプレ写真の基本として、やはり自然光での撮影は欠かせない。肌や瞳を柔らかい光が包んでくれる自然光撮影は、被写体の魅力をグッと高めてくれる。自然が相手なので場所や時間が違うと、撮影条件が変わってくるだけに、基本をしっかりとマスターしておきたいところ。
今回レクチャーするのは「ピント」「光の向き」「絞り」「レフ板の当て方」「ISO感度」の5つ。これだけ把握していれば、天気やロケーションに合わせながら、自然光でキレイな一枚が撮れるはず!
■明るさを決めるのは絞りとシャッタースピード
絞りとシャッタースピードの基本を学んで、狙った写真を撮れるようになろう。
■適当当てでもレフ板は自然光撮影で重宝!
レフ板ひとつあるだけで、写真の出来栄えが変わる。常備しておきたいところ。
「瞳のピント」はどっちに合わせる?手前と奥の瞳なら自然に見えるのは…
顔を写すときに瞳にピントを合わせるのは基本。しかし、被写体が斜めに向いた構図で、片方がボケるときはどちらにピントを合わせるべきか…? 正解は手前の瞳。手前がボケると締まらない写真になりやすいからだ。もちろん意図的に手前をボカすのもアリ。あくまでも基本知識としては手前にピントとおぼえておこう。
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▲大きく写る手前の瞳のボケは締まらない
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▲奥がボケている方が自然に見える
自然光の光の向きは常に変わり続ける!ポトレにベストの光はどっち向き?
まずは天気について。真夏の太陽ギラギラよりも、意外と明るめの曇り空の方が撮影には向いている場合が多い。光が柔らかいので、顔に影もできにくいからだ。基本は逆光+レフ板。逆光で暗くなった顔をレフ板で明るくしてあげるといい。上の写真のように曇りの日ならサイドや順光でも失敗することは少ない。
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▲横からの光は鼻筋などを目立たせやすい
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▲瞳に光も入り、ウィッグも輝くのが逆光
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▲晴れた日は眩しいが曇り空なら順光も◎
「絞りとF値」を操作すると明るさと背景ボケが変わる!
写真の明るさを決めるのは、絞り値(F値)とシャッタースピード。シャッタースピードは、シャッターが開いている時間のこと。明るさに限っていうなら「早いと暗く」、「遅いと明るい」。絞りはF値とも呼ばれ、明るさと背景のボケに影響する。右の写真は背景ボケの比較。絞り(F値)が小さい方が背景はボケやすい。「絞りは明るさと背景ボケ」に影響するとおぼえておこう!
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▲絞り(F値)の数字が大きいと背景までピントが合っている
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▲逆に絞り(F値)が小さいと背景はボケやすい
自然光で撮るならばざっくりでもレフ板は必要
逆光撮影以外でも、顔が暗くなるならレフ板を当ててあげるといい。瞳に入る光(キャッチライト)も含めて当て方によって差が出てくる。
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▲瞳にキャッチライトも無く顔全体も暗い
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▲瞳に光は入ってるが自然さに欠ける
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▲左右のレフ板で包む込むとナチュラルに
手ブレ&被写体ブレが気になるときは「ISO感度」を変えてみよう!
暗い場所で絞り優先で撮影すると、シャッタースピードが遅くなって手ブレや被写体ブレが起きがち。そんなときは思い切ってISO感度を上げて撮ろう。「感度上げる=画質が荒れる」イメージはあるけど、最近のカメラは画質の低下は少なめ。ブレのリスクを避ける意味でも感度を上げる意味は大きいのだ。手ブレの心配をなくすためにシャッタースピードは1/125より早くするのを心がけたい。
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曇りでも「絞り優先」で撮ると、意外とシャッタースピードは遅い。手ブレを避ける意味でISO感度の操作は便利なのだ。
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まとめ
■絞り(F値)を変えると明るさとボケが変化する
■自然光の向きを常に意識しよう
■自然光撮影ではレフ板は必須
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