暗所でもキレイに撮れる！夜撮影でミスらないコスプレポトレ撮影テク

2020年5月9日2024年5月20日

苦手な夜撮影…フラッシュの有り無しだけで雰囲気重視でなんとなくコスプレポートレートを撮っていない? コスプレイベントの会場で、これからの季節は華やかなイルミネーションが設置されていることも多い。しかし、暗い夜撮影は「失敗するので苦手」という人も少なくない。雰囲気重視でフラッシュを使わず撮る人がほとんどで、どうしても被写体の顔は暗くなりがち。今回は少し気を付けるだけで夜撮影で失敗しなくなるコスプレポトレ撮影のポイントを紹介しよう。
COSPLAY MODE Jan.2020

FILMING DATA
シャッタースピード:1/160秒
絞り値:F3.6
焦点距離:85mm
ISO感度:1250

コスプレポートレート夜撮影テク①
イルミネーションを背景に撮るなら「スローシンクロ」

まずはイルミネーションを背景に撮影する場合。イルミネーションの光が強い逆光となるため、フラッシュ無しだと被写体の顔は真っ暗に。でも逆にフラッシュを使えば、背景のイルミネーションが残念な結果になってしまう。こういう時どうすればいいの?

答えは「スローシンクロ」撮影。「スロー」とはシャッタースピードを遅くするという意味で「シンクロ」とはストロボとの同調、つまりストロボ撮影を意味します。1/30以下の遅いシャッタースピードで背景を、フラッシュで被写体を明るくするいいとこどりのテクニック。
カメラに搭載されている「通常発光+スローシャッター」や「夜景ポートレート」といったモードでスローシンクロ撮影を行えるので試してみてほしい。

通常フラッシュ

フラッシュを使うと被写体はキレイだが背景が暗く沈んでしまいがち…

フラッシュ無し

フラッシュを使わないと雰囲気は華やかだが、顔が暗くなってしまう…

スローシンクロ

スローシンクロなら被写体の顔も背景のイルミネーションもキレイに!

キャンディフルーツ

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コスプレポートレート夜撮影テク②
夜撮影の基本「キレイに撮れる場所」を見極めて被写体を立たせてみよう!

FILMING DATA
シャッタースピード:1/30秒
絞り値:F3.2
焦点距離:70mm
ISO感度:2000

暗い夜撮影ではキレイに撮るために、できるだけ被写体の顔に「光がもらえる」場所を探そう。
街灯のように高い位置からの光よりも、被写体の顔近くか、カメラの背後に光があるとキレイに撮れやすい。今回の撮影場所では、被写体に自動販売機の前に立って撮ってみた。ほんのりと光が当たることで、フラッシュ無しでも十分に撮ることができるのが分かる。

シャッタースピードは1/50と遅めなので、手ブレや被写体ブレは気を付けたい。自販機の見え方などは工夫してみよう

また、下の写真は大型の道路案内の液晶画面の光を利用している。背景のライトアップされたイチョウ並木に負けずに、こちらも明るく撮影することができた。夜撮影では、背景はもちろん、被写体に当たる光のことも考えて撮影ポイントを探してみよう。