肌色をキレイに！デジタルカメラで撮ったコスプレ写真の現像のやり方

デジタルカメラで撮ったコスプレ写真の現像ってどうやるの？

せっかくコスプレ写真を撮ったのに、白飛びしていたり、色味が気に入らなかったり…。そんな経験は誰にでもあるはず。でも、そこに「現像」という一手間を加えることで、どんな写真でも自分の思い通りに仕上げられちゃうんです!今回は、撮影したコスプレ写真をより自分の理想に近づけるための方法をご紹介!
COSPLAY MODE Jan.2020

コスプレ写真の現像方法
Lightroomのススメ

撮った写真をより自分の理想に調整していくのが、現像という作業。各カメラメーカーからも現像ソフトは出ているが、Adobeから出ている『Lightroom』は、写真の現像と管理が一括で行えることもあり、現状一番メジャーで使いやすい。

月々980円で『Lightroom』と『PhotoShop』が両方使える「フォトプラン」がおすすめ!
『Lightroom』を初めて使う方は「ライブラリ」の「読み込み」から写真を読み込んで、あちこちのツールバーを触ってみて。
どのパラメーターをどう上下したらどう変化するのか、自分の好みはどういった仕上がりなのか、いろいろと試してみよう！

コスプレ写真の現像方法
RAWで撮影しよう!

カメラで撮影したデータを『Lightroom』で読み込みます。撮影時はあらかじめRAW形式で撮っておくと、データを劣化させずに色味を調整できたり、例え白飛びや黒つぶれをしていても補正できたりするのでおすすめ。

RAWとは?

英語でRawは「生」「未加工」を意味していて、RAW画像というのはデジタルカメラなどにおける完成状態にされていない画像データのことを指します。

◯メリット
可能。保存されているデータ量が多く、写真が白飛び・黒つぶれてしまっても復元できる!

✕デメリット
JPEG画像の2〜6倍程度と、ファイルサイズが大きいので注意。メモリーカードに保存できる枚数が少ないので、容量が少ないSDカードを使うときは気をつけて。カメラの機種によっては連写が遅くなったり、短くなったりすることも…。

コスプレ写真の現像方法
撮って出し写真を見て気になるポイントとは？

下の写真はこのような条件で撮影したもの

・機材：NikonD750　TAMRON35mmF/1.8
・レフ板：なし
・画像データ：RAW
・撮影環境：自然光の入るスタジオ

このコスプレ写真で気になるポイントは…？

●肌色が黄色くくすんで見える
●衣装が一部白飛びしている
●左手前の植物が白飛びしすぎている
●コントラストが強く、「猫耳メイド」というテーマや柔らかい表情と写真のバランスが取れていない

気になるポイントをLightroomでパラメーターを調整してみよう!

コントラスト
▶柔らかい雰囲気にするためにコントラストを−20。柔らかさを出すのでコントラストは下げてみた。

ハイライト・白レベル
▶白飛びを抑えるためにハイライトを−100まで下げてから、全体のバランスを見つつ白レベルも−30まで落とす。

黒レベル
▶締まりのない写真にならないように、黒レベルを下げてメイド服や猫耳の黒を強調。

自然な彩度
▶コスプレ写真の場合はやや彩度が高めの方が原作の雰囲気に近くなったりするが、今回は可愛らしいオリジナル衣装なので、自然な彩度をやや下げて落ち着いた雰囲気に。

肌色をキレイに見せるポイント「グリーン色度座標値」

肌色をキレイに出すために一番のポイントになるのが「キャリブレーション」の「グリーン色度座標値」。
コスプレモデルさんの肌の色に合わせて+30~40程度まで上げること。カメラメーカーによって色の出方はさまざまだが、特にNikonを使っている方には一度調整してみていただきたいパラメーター。

コスプレ写真の現像方法
まとめ

今回は『Lightroom』を使ったコスプレ写真の現像について基本の部分を説明しましたが、コスプレする作品の雰囲気や、自分の好みの色合いなどを表現できるように試行錯誤していくのが現像の面白いところなので、ぜひいろいろと試して。